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『私が好きな 私を生きる!』

令和5年新春 肇歳の喜慶 四海一般なり

至心に三寶を礼し、檀信徒の皆様のご清栄を祈念申し上げます





自分がこの世の中に生を受け、今この時間を生きている。

その生きていく上での一番大切なことって何でしょうね?



見方によっていろいろな見解があるでしょうけれど、
要は幸せを感じて生きているかどうかだと思うんです。



そこで、自分が幸せを感じるための大前提は何かというと、
「自分が自分を好きになれていること 
 →素直(正直)でいる、
  やりたいことをやる、
  我慢しない、
  強い自分も弱い自分も両方認める、
  自分の考えを言ってもいい、
  人生を楽しむ・・・
 →私が好きな私を生きる」
ということなんじゃないでしょうか?



では、自分が好きな自分を生きていくことで必要なことは何かというと、
まず自分はどんな人間なのかということを知って、
自分で自分が好きになれるその理由を手に入れるということだと思うんです。

つまり、『自分に確信を持つ!』ということです。



『自信』というのは能力があることではなくて、
文字通り「自分を信じる」ということ。

自分を信じるために必要なことは
自分が今どんな状態・状況・心持ち・立場にあるか? 等々
自分がどんな人間なのか、それを自分自身が客観的に(ほとけさまの目で)
知っているということから始まります。

自分が自分を知っているというのは、
自分が出来ることと出来ないことをしっかり理解していて、
前向きな思考で自分の存在を信じるということです。



勉強ができることやスタイルがいいことに自信を持っていることは、
それはそれで素敵なことだと思いますが、
自分以上の成績の人、自分以上に容姿が優れた人が目の前に現れたら、
その自信は一瞬にして失われてしまいます。

つまり、誰かと能力比べをして得た自信は、
自分にとって何の意味もありませんし、
むしろ幸せに楽しく生きる障害にさえなりかねません。

また、「だいたいにおいて私に得意なものなんて何もない
「自信なんてかけらもない
「今は疲れ切ってて、辛くて、悲しくて、悔しくて、最悪」、
そんなことを考えてしまうあなたがいたとしても、
どんなに苦しいときでも、
「ありのままの今の自分を知ってるってすごいよね!」
「私は今の私をちゃんと知っているから絶対大丈夫!」
というエールを送ってくれる、
それが本当の自信、幸せをつかむコツだと思います。



お釈迦様は、生まれてすぐ七歩あるいて天と地を指さし
「天上天下唯我独尊=天の世界でも地上の世界でもただ私一人が尊い
=自分にとっては自分が一番大切なんだ」
と宣言しました。

亡くなる前に、従者阿難の
「世尊が亡くられたら、
 導く人のいなくなったこの世の中は暗闇に閉ざされてしまいます」
という言葉に、
「自灯明 法灯明 
=私がいなくなっても、
 自分をいう灯火を頼りに生きていきなさい、
 心理という灯火に向かって歩んで行きなさい
=自分を信じて自分の心になかにある本当の真実に向かって
 歩んでいきなさい。
 大丈夫!」
と答えて穏やかに微笑まれました。

仏教の生き方は他人に委ねた自分の人生ではなく、
自分を信じて自信をもって歩んでいくことだと思います。

            (西村宏堂著 『正々堂々』 サンマーク出版 参照)





檀信徒の皆さん、幸せなあなたの人生は あなた自身を信じて、
自信を持って歩んでいくことだと思います。

あなたの大好きなあなたを精一杯生きていってください。

                              山主敬白


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