どうもこの問題は登録された犬における接種率の低下とその背後にいる未登録犬の問題と2つを考えないといけないようだ。もう少し調べて授業で取り上げてみようかな。
どうも90年代末の接種率の大きな低下は「飼い主の意識」の問題よりも制度の変更が原因であるようだ。そうであれば接種しない飼い主を責めて「飼い主の意識」に働きかけることで防げるのは制度変更後に続く「微減傾向」だけか。
平成7年4月から犬の登録が生涯1回になったということは確認。統計から見ても接種率が下がったのはこの時で、その後は微減傾向が続いているだけ。どうも「接種を拒否する不届きな飼い主が増えたから接種率が下がった」わけではないようだ。
狂犬病撲滅については飼い犬の予防接種だけでなく野犬の駆除が大きく貢献しているはずだ。そのへんも調べないと予防接種率の低下がそのまま狂犬病リスクの増大につながるかはわからない。
飼い犬の登録率というのは推計するしかないので確かな資料はないし年次推移の資料もまだ見つからない。しかしわれわれが子どもの頃には野犬という姿でたくさんいた未登録・未接種犬はいまは「家で飼われているが登録されていない犬」という形でたくさんいるのだろうと推測することはできる。
@ynabe39 この話、元をたどるとかなり初期段階で制度的問題点が主に語られていたのに、接種不要論への反発だけが広まってるぽいのがすごくツイッター的です(^_^;)
私も野良犬やいわゆる地域犬の駆除が徹底されたことが、日本での発症を60年間止めている一番の要因だと思う。だがワクチン接種は個体の感染を未然に防ぐというよりは、再び国内で発生した時のための予防線みたいなものだと思ってる。
…これだけ未登録犬が増えたら、さていざ発生した時は…(呆然)
狂犬病話ををジャーサラダとか他の「消費される炎上案件」と同列に語るのはどうかと思う。これ、次元が違う話ですよ。バイオテロを推奨・拡散しているようなものだもの。
はしゃいでいるとか揶揄するくらいしかできないのか。炎上して嫌な思いでもしたんだろうが、私怨を入れ込むな。
@waninon5050 怖いですよね…前から人のワンコにはむやみに触らないのですが(犬を飼ってて競技をさせてる友人に触らない方がいいと言われたので)、最近は何となく怪しい(主観ですが)感じの主人が散歩させてる時は近寄らない事にしてます(ビビリです)
@harumin0204 つい最近も、ポメラニアン3匹が大型犬に襲われ、飼い主逃亡という事件が発生したばかりですもんね(;´Д`)
…なんというか、今の状態は「防御力が低下していっている」って感じで、問題が発生して初めてその重大性が明らかになるのかと。でもそれでは遅いんですが…
@waninon5050 現実でそういうことが起こっている以上、騒ぐなと言われても無理です。テレビでやったコウモリから狂犬病発症して助かった人の体験談見て欲しい。想像を絶する怖さです。
@harumin0204 人が発症したた時の恐ろしさ…もう安楽死させてくれ、と私なら言ってしまうかもです。あまりにひどい…
公衆衛生の理念ということでまとめると、予防接種は(健常な成人である)自分を守るというものではなく、自分が知らず知らずのうち疫病のベクター(媒介者)にならないようにするということ。(続く)
例えば「自分は体力あるし風疹なんてへっちゃら」と思う人がいるとする。しかし、問題は、ウイルスをばらまくことにより、妊婦や乳幼児もしくは免疫疾患のある人達の命を危険にさらす。自分1人ためでなく、自分の大切な人や可愛いペットのため、パンデミックによる社会のパニックを防ぐためでも。
何故登録を年一から生涯一度にしたかはわからんけど、飼い主の負担は軽くなってるはずだから予防接種は年一受けなよって思うんだけどなぁ。それくらいの負担は最初からわかって犬飼うんでしょ。
「狂犬病ワクチンは無駄」と主張するブログについて、情報量、文字数、断片を見て、
「勉強になる」「良く調べている」
と判断してしまう方、案外多いですね。
情報は並べ方で意味が変わります。重要なのは「整合性」です。
件のブログは無理に情報を繋げる為の短絡がある。
探せば分かる筈です。
永江一石という人の狂犬病ワクチン不要論は突っ込みどころ満載だが、専門家がきちんと指摘しているので私はあれこれ言わない。でもこの人、自称コンサルと揶揄されて、三年前にもアマゾンアフィリエイトに文句言って自爆していたのね。
ワクチンを打っていない仔は具合が悪くなった時に動物病院で預かってもらえなくなる可能性がある。うちのぬこ達がかかっている病院はワクチン注射をしてからでないと入院できませんとはっきり書いてある。具合の悪い子にその場でワクチン接種したら最悪死んでしまうかもしれないよね。
『ハンナ・アーレント』観た。素晴らしい。アイヒマン裁判は以前ドキュメンタリー映画で観ていたが、アーレントは論理なき感情的報復に与せず、自身が被害者でありながら、「そこはそれ、これはこれ」と、悪を理性で切り分ける。感情的報復はナチス同様の全体主義につながることを見抜いたからだろう。
「ユダヤ人ならナチスの戦犯を血祭りにあげることに全面協力するべきだ」という排他的な民族主義思想を拒否し、「私はひとつの民族を愛したことはない」と言うことができるアーレントの強さが感動的だ。民族的正義追求の結果、イスラエル国家が現在どうなっているかを考えると、彼女の正しさが判る。
「わからない」に逃げ込むな~低線量被曝の報道を問う~斗ヶ沢秀俊ブログhidetogasawa.blogspot.jp 2014年8月、「美味しんぼ」問題を受けてエネルギーフォーラム誌に書いた原稿です。東京新聞「風評被害」記事に関連して、多くの方が読んでくださったことに感謝します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます