私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

神様でもしかり。何ぞいはんや己をや・・・・

2018-12-10 09:50:45 | 日記
 大山津見神は石長比売<イハナガヒメ>と木花之佐久夜毘売の姉妹を大変嬉しく思って、邇邇藝命に差し上げたのですが、醜い石長比売だけが返されます。
 もし、みなさんがこの比売の父親だと仮定しますと、どう思われますか。折角、姉妹二人とも、その妻としてよからんと思い差し上げますが、一人だけ受け取って、もう一人を差し返されます。何て心の狭い神だと思われたのでしょう、「何故二人を・・・という理由も知らずして」と、恨み節でも口に出るのは当り前の親心だと思います。
 その理由が恨み節として古事記には書かれています。
 
 姉には
     “恒如石而。常堅不動坐<トコシヘナルイシノゴトクニ トキハニ カキ ハニマシ>”
 「岩の如く、永久に堅くその場を動かずにおられますよう」と、要するに、天皇と言う地位をずっと長く持ち続けられるように、長生きできるようにという思いを込めて、差し上げました。
 妹は
     “如木花之栄栄坐<コノハナノ サカユルガゴト サカエマセト>”
 「花のようにいつまでも美しく衰えることなく盛んなる勢いが打ち続くようにと、差し上げました」
 
 のにです。“麗美人<カホヨキオトメ>”だけを受け取って、“甚凶醜<イトミニクキ>”によって“返送<カヘシオクリタマヒキ>とはいかなる所存かと、大山津見神は深く恨み給いし??????。

 まあ、神様も御自分の比売となると、大方とは異なり、喜怒哀楽を素直に現わされることが分かり、小さなことで諍いが絶えない私の生活とあまり変わらない時もあることを知り
 
  「神様でもしかり。何ぞいはんや己をや・・・・」

 と、おおいに安堵しておる次第です?????どうでしょう・・・・


   
      

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