私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

木の葉“さやぎぬ”と“さやげる”と・・・

2019-09-05 08:53:27 | 日記
       “狭井河よ 雲立ち渡り 
         畝火山 木の葉さやぎぬ 風吹かむとす”

 と、母親は必至の願いを込めてタギシミミの謀略(三弟の暗殺計画ーこの三弟ですが昨日も書いたのですが、一度には、後期高齢者にはとても覚えきれるものではありませんので。)

         <ミバシラノ オト ミコタチ>

 を三人の我が子に教えたいと思い暗号的に歌うのです。でも、これだけでは、母親がどうしてこんな歌を歌ったのか皇子たちには分かりません。

 「狭井河から雲が黙々と立ち上り、畝傍山の木の葉がさやさやと鳴り騒いで 風が吹いてこようとしている」

 です。暗号解読者であっても、この歌の意味する所がなんであるか、読み解くことができないのではと思いますが???

 この必死の思いで歌った母の歌の内容を三弟は気がつかなかったのでしょうか、そこで、母親は、続けて、又も歌います。

         “畝火山 昼は雲とゐ
          夕されば 風吹かむとて 木の葉 さやげる”
 
 と。
 この歌の解釈は
 「雲とゐ」は「雲と居」で、「昼には、まだ、雲のままでそこに留まっている」が、それが夕方になったならば、風となって吹き下って此処まで押し来たるべく、頻りに、今、木の葉が騒いでいることよ。タギシミミの兵隊達がこに攻め込もうとして準備していることよ」

 最初の歌は「木の葉さやげぬ」で、今、攻撃の準備が完了した状態であることを歌い。後の歌では、夜になると「木の葉」は「さやげる」で、「まさに、これから吹き下ろしてこようとして、今盛んに騒いでいることよ。速くその対策を直に準備していなさい。」と忠告を与えているのです。

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