私の町吉備津

岡山市吉備津に住んでいます。何にやかにやと・・・

絶世の美女「日本武尊」????

2015-06-03 08:31:43 | 日記
 多くの美女を生んだ吉備ですが、これは、又、特異なと云いましょうか大変な美女?が吉備と係っているのです。その話を少々。

 「大日本国開闢由来記」という本があります。その中にこんな挿絵があります。

      
 此の絵にある美女のお話です。

 時は、12代景行天皇の時代の事です。勿論、紀元前2、300年頃のお話です。九州の熊襲一族が天皇の命に従わなかったために、その一族を討伐するために、天皇は息子である日本武尊を九州に派遣します。その時、日本武尊は御歳十八歳だったのです。命は九州に着いてから、先ず、熊襲の情報を集めから、その討伐の第一歩とします。
 ある日の事です。
 『熊襲の長「川上の梟帥<カワカミノタケル>」が自分の家で、宴席を開くために、近くに住む童女<オトメ>を呼び集め「行觴者<シャクトリ>」にしようとしている』
 と聞きます。早速、命は、髪を解き、童女の姿に変身し、剣を懐に隠して其家に入っり「しゃくとり」になったのです。その変身した命の女姿を見た川上梟帥は、その殊に優れ美麗<ウルワシ>い容姿<カホカタチ>を愛でて、自ら酒を沢山飲み、酔いが回ったところで、命の手を取って<戯弄<タワレ>興じける>(みだらな行いをする)。その刹那に、命は懐に隠し持っていた剣を取りだして、川上梟帥を殺そうとします。・・・・

 この本には、こんな日本の歴史上の事件が、沢山、書かれているのです。
 この18歳の少年が女装して、熊襲の長「川上裊帥」を虜にしてしまったほどの美麗い容姿も、元をたどれば、吉備の美女と大変関わりがあるのです。