K-hiro's essay

設計士K-hiroのひとりごと

床材

2007-10-31 22:51:53 | Weblog
少々高くとも自然素材が一般的になってきた。床材もその一つ。無垢のフローリングが良く使われるようになってきた。無垢のフローリング材にも種類がある。
まずは材質と塗装品と無塗装品。材質は檜、杉、唐松、ナラ、パイン等々あり柔らかいもの硬いものがあります。柔らかいものは傷が付きやすいけど足さわりが暖かい、硬いものは傷は付きにくいが足さわりが冷たいの違いがあるので良く理解した上で建築主に何を勧めるか決めなくてはいけないと思う。また、継ぎ目が季節によってすいたりすることもあるので注意が必要。
塗装品と無塗装品ではやはり無塗装品を使用してそれに浸透式の塗装をするのが一番良いように思う。浸透式であればさわった感触は木の肌さわりにしておけるから。塗装品は膜をした塗装のものが多く塗膜ができてしまうのでせっかくの無垢の良さが損なわれると思う。
無垢のフローリングは感触も良く気持ちがいいね。

キッチン選び

2007-10-30 17:48:08 | Weblog
キッチン選びって男性の車選びに似ているかも?
基本的な機能は皆備わっていて、あとはブランドやオプションパーツ、デザインで選択することが多いでしょう。エンジンはガスまたは電気で決めボディーはステンレス・人工大理石・タイルで決め、収納部分は扉式・引き出し式のどれかと決めていきます。来客者の目に触れる機会も多くなっている。
今のキッチンは人に見られる場も兼ね備えていないとキッチンにはならないのかも。囲炉裏的要素も含まれてきた感じ。別にそれが悪いという事ではないが、結構高額な買い物ではあるからどこまでキッチンに投資すべきかはもう一度考え直す余地もあるかな。

空気環境

2007-10-30 00:25:37 | Weblog
先日友達のお見舞いに病院に行ってきました。なぜだか病院は異様な空気が漂よっている気がします。霊的な物という事ではないけど。機械的に空調されていると
いう感じの方がいいのかもしれない。何となく空気がどよんでいる感じがあります。日本の建物は通気に関してはあまり重要視されずに設計されているせいもあるのかも。良く洋画などで特にアクション物にはよく出てくるけど天井裏にダクトがあってそこの中を通って脱出するシーンを見ます。あれは空気の入れ替えようのダクトです。そのような空気の入れ替えシステムはあまり日本の建物には採用されていません。で何が言いたいのかというと、病院には40分程しかいなかったのですが目がちかちかしたり、頭が重くなったりを感じるのです。人は空気がなくては生きていけません。その空気はやはり新鮮な空気の方が体には良いはずです。1日の大半を建物の中で過ごすようになった現社会人にとって建物内の空気は新鮮な方がいいでしょう。amwayの空気清浄機みたいに空気を浄化してくれる物がとても必要になってくるでしょう。今や水も空気もお金で買う時代になってきています。
とても悲し事ですが、病気をしない体作りは体内からと体外の環境と両方をきちんと考えてやっとできてくるものです。空気環境をきちんと考えなくてはいけない時代です。

土台の話

2007-10-26 15:09:08 | Weblog
住宅の土台は檜を使うことが多いです。それ以外にひば、くり、防腐処理木材などがあります。土台に求められているのは強度、シロアリの被害に強い、腐りにくい
などです。檜はその中でどれにも対応しており、木材流通からも使いやすい材料です。ひばは檜に比べ高額でくりはひねりやすいので扱いにくいです。
防腐処理木材はやはり人工的に化学薬品で防腐・防蟻処理されているので、あまり良いイメージがありません。
樹種も大事ですが床下内の換気を良くして湿り気をなくすことが一番土台を長持ちさせる秘訣でしょう。土台が乾燥状態であればシロアリ被害にも遭いにくく、強度も保てます。
床下を湿気の住みかにしないことを心がけながら設計したいですね。

基礎の選択

2007-10-25 21:11:45 | Weblog
淡路大震災があってから住宅の基礎は大きく変わりました。どこが変わったのか
それはベタ基礎がほぼ主流になったことです。ベタ基礎というのは1階の床面全体に鉄筋コンクリートを打ったもので、震災前は住宅の基礎としてはとても高額でごく一部でしか採用されていなかった基礎です。でも、震災以後地震に強いということで高額でも採用されるようになったのです。たしかにベタ基礎の方が布基礎より一体のものになるので地震の横揺れに対して効果はあるのかもしれません。ただ、布基礎の住宅はすべて倒壊したかというとそうではなかったのです。倒壊しやすい住宅は1階が空洞状態(ガレージや倉庫、大空間の部屋)の物が多かったのです。
決して布基礎の住宅が地震に弱いとは言い切れないのです。
現在では建設する前に地盤調査を行い硬い地盤か軟弱地盤かを調べる事が一般的になりました。それにより、基礎の選択も地盤によっては布基礎を選択することができます。
すべてベタ基礎にするという考えではなく過剰投資しない基礎の選択を考えるべきです。
理由がわかればどれを選択すればよいか納得できるのでは

建設敷地にかかるいろんな法律

2007-10-24 22:40:44 | Weblog
住宅を建築する敷地にはいろんな規制がかかっています。それを調べるのも設計事務所の仕事です。建築に当たっては建築基準法がまずかかります。これだけなら良いのですが、都市計画法、宅地造成法、景観法、道路法、民法等々数え切れない法律の規制を受けます。
今調査している敷地は河川法の河川保全区域と砂防指定地にかかっており建物を敷地内に配置する上で規制がかけられていました。建物の用途・規模などで建てるにあたり県知事の許可が必要になってきます。建築確認とは別に必要になってくるんです。書類作成や敷地周辺の調査など結構手間がかかる作業です。
設計事務所は、建築主と打ち合わせをし建物の設計図面を作成するあたりは、一般の方々の認識してもらえる部分なのでしょうけど、結構1つの設計に目に見えないところで時間と労力を使っています。形に表すことが難しい部分なのでなかなか理解してもらえないところなのですけど。

寒くなってきました

2007-10-23 23:39:32 | Weblog
季節も秋の終わりに近づいてきました。そろそろコタツを出したり、暖房をしたりし始める時期になってきました。これから冬に向かって家の中が結露する時期になってきました。家の結露はいやですね。朝起きたとき窓下が濡れていることがよくありますよね。結露はどのように起こるのでしょうか。外の気温と室内の気温の温度差が大きいほど結露ができやすくなります。特に現代の住宅は気密と断熱が良くなったので余計に結露が起こりやすくなっています。幸い自分の家は結露の被害は受けていません。暖房はパネルヒーターを採用しています。24時間同じ温度でいられるので温度をそんなに高く設定しなくても十分快適です。だいたい20℃くらいの設定で室内は全室18℃から20℃くらいになっています。石油ストーブやエアコン・ファンヒーターなどはどうしても局部的な暖房になり住宅内で暖かい場所と寒い場所ができてしまいます。結露が起こりやすい要因です。結露をおさえるにはできるだけ室内温度は18℃から20℃までにおさえて就寝する前に窓を開け空気の入れ換えをすれば、朝の窓下の結露もかなりおさえられるでしょう。

設計者の喜び

2007-10-22 23:06:46 | Weblog
S邸が完成に近づきました。建築主と打ち合わせをしコンセプトを決めプランを考え完成予想模型を作るなどして試行錯誤しながら形にしてきたものが実際に形になるのを迎えるのは設計者にとって最良の喜びです。この日を迎えるために1年S邸に携わってきたと言っても語弊でないくらい。でも、一番に喜んでもらわなくてはいけないのはS邸の建築主さんでしょうけど。
きっと自分だけではなく、このS邸に関わったきた工務店、大工、下請業者の方々も同じ思いだと思います。この気持ちをなくさなければ、偽装問題や手抜工事などはなくなるのではないのかな。

設計者の仕事

2007-10-18 00:18:49 | Weblog
「イギリス式お金をかけず楽しく生きる」という本を読んでいます。
高額な投資を住宅にしなくとも住まい手の工夫次第で楽しく生活できるといった内容が書かれています。
なるほどなと思うところはあります。
自分たちは住まい手にどこまでの住宅を提供すべきかを考えながら設計して行かなくてはいけないなと感じます。

設計事務所の生きる道

2007-10-17 00:16:15 | Weblog
今日は同じ設計者と談話する時間がありました。
住宅の設計に関しての話です。建設費のこと建て主に提供できることはなどの内容です。その中で今いろんな工法が住宅にはあるねという話になりました。
地震に強い家、冷暖房の省エネ工法の家、設備の整った家、100年持つ家なんてのもあったかな。こういったものはシステム的な事がまず全面にあり便利さを追求している家だねと言うことになり、このような家は大手のハウジングメーカーさんなりにお任せして、自分たちはいったい建て主に何を提供できるのだろう。
それは、なごみであったりゆとりであったり住み心地であったり住み手が自分たちで手を加えられる家であったりと精神的な面での住む家を提供できることかなに落ち着きました。
家って人に与えられて住むものではなく自分の家に住むものだと思います。