K-hiro's essay

設計士K-hiroのひとりごと

隈 研吾氏 が飯田市にリニヤ中央新幹線と飯田市の地域振興

2017-01-24 15:46:23 | Weblog
昨日新国立競技場の設計者でもある世界的に有名な建築家 隈 研吾氏 が飯田市にリニヤ中央新幹線と飯田市の地域振興についての講演会がありました。
飯田市に縁の深い 飯田市税務署、飯田美術館の設計者である 原 広氏 の教えを受けられたご縁もあり今回講演に来て来られたそうです。
隈氏によると自然と密着できる環境と飯田の街中でちょっとした路地裏などリニアが開通してから飯田市のアピールの仕方によってはまだまだ発展できる地域であるとの事でした。
心強い事です。
原氏、隈氏などの設計者は建築家とも認識されています。
自分も同じ設計者なのに、建築家と認識される方と設計士と認識される方の違いはなんなのか自分なりに理解してみました。

建築家
設計士としての技術はもちろんですがそれに加え設計する建物だけではなく地域のとの環境調和、コミニケーション、地域の発展への一助などなど総合的に理解しそれを建築に思いを託し表現する設計をする。
決して自己主張や破壊的な観点からの設計はしない。
設計士
建物の用途や機能を技術的、法的などに適合したものを設計する事が主な仕事!
地域の環境、コミニケーション、発展的なところまで思慮を深める事はしない。
これも立派な仕事です。
学校で建築を学んだ者の大半は建築家の思想を夢見て社会に出てくるのでますがなかなか世の中思ったような仕事ができるわけではありません。
また、建築家を目指すには様々な環境の変化にタフな付き合った行かなくてはなりません。いつも自分の変化が求められる分野です。
私も設計者としてほんの少しでも建築家的な思考に近づき設計を依頼してくれる方に良い建物を提供できるように心がけていきたいです。