本年は平等院を創建した藤原頼通公940年御遠忌にあたります。この記念すべき年に鳳凰堂は平成修理を終えました。
永承7年は末法初年に当たるとされ、末法思想が貴族や僧侶らの心をとらえ、極楽往生を願う浄土信仰が社会に広く流行していました。
その翌年天喜元年(1053)には平等院の阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶しました。
約1000年前に建立された建造物や仏像が今に伝えられ、世界遺産にも登録され、鳳凰堂は十円硬貨の表面になりました。
「仏の救済はすべてに平等」、という意味を こめて平等院は完成しました。
極楽浄土をこの世に現そうと造られた「浄土式庭園」です