ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

ばあちゃん物語

2008-01-14 | ばあちゃんの話
大正14年3月19日 都城という町で私のばあちゃんは生まれました。
ばあちゃんの両親(私のひいばあちゃんたち)は代々侍の家で 当時結構土地を持ったお金持ちでした。
しかし ひいばあちゃんは当時珍しく再婚で、連れ子のばあちゃんも一緒に暮らすことはかなわず里子に出されてしまいました。
里親のひいばあちゃんとひいじいちゃんはばあちゃんのことをとても大切にし、ばあちゃんもこの二人の両親にとても感謝していました。
でもばあちゃんは実の母を許しませんでした。再婚相手との間に男の子を二人生んだひいばあちゃんは何度もばあちゃんと暮らしたいと努力しても まわりや時代が許してくれませんでした。とても寂しくてお母さんと一緒にいたかったばあちゃんは、里親が二人とも死んで頼る親がいなくなっても実の親を許さずにいました。
里親の二人は牛を養って、ばあちゃんに勉強をさせてくれました。
ばあちゃんは本が大好きで字を書くことも大好きでした。
難しい漢字をとてもきれいに書く人でした。
そんな賢く育ったばあちゃんの前に都城で働いていた映画俳優のような美男子のじいちゃんが現れました。
美男子でまじめで努力家だったじいちゃんのことをばあちゃんはすぐに好きになりました。そして賢くて料理が上手だったばあちゃんのこともじいちゃんは大好きでした。
じいちゃんは明治生まれで、9月15日徳之島というところで生まれました。
当時じいちゃんの家は地主で、許嫁までいたじいちゃんのことを両親は許しませんでした。
「家は代々由緒正しい家柄だ!どこの誰かもわからん女など嫁にはもらえん!だいたい許嫁がいるだろう!」とひいばあちゃんは狂ったように怒りだしました。
どんなにじいちゃんが話しても許可が下りることはありません。
じいちゃんは決心しました。
「二人で遠くへ行こう。僕が働いて幸せにするから二人で遠いところへいって静かに暮らそう」
そして二人は大阪行きの船に乗り込みました。            つづく

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1 コメント

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Unknown (Anne)
2008-01-14 23:03:08
都城、、良く行くまちですよ!
実家から近いし親戚もそこに住んでいます。
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