ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

やっと会えた母とルーナ

2016-05-11 | いきのも日記
うちにいたルーナという猫。

ルーナは息子が小学生の頃産まれたのでもう6歳になる。

人間なら30代半ば過ぎているだろうか。


ルーナはこれまでいっしょに暮らしていたこの中でもダントツに色気のある黒猫だった。


ある日ルーナは子どもを産み、その子達は大きくなってルーナは自分の子どもと程よく生きて行くことができず、
自分から出て行きました。


子ども達はルーナの帰りを待っていた。

結局そのままルーナは帰らなかった。


その後、台風が何度も来たり、寒い冬を乗り越え、もうルーナはどこかで死んでしまったのだろうとかそんな風に考え始めた頃に ルーナがある家でかわれていることが分かった。

ルーナの新しい飼い主となった人は私に「この子には別の名前をつけました。それに病気になっています。うちにこのままいてかまいません」と言ってルーナがうちへ戻ることを嫌がっているように私には見えた。

それからこちらからはルーナのことを言わなかったけれど、案の定全くルーナを戻そうという気配もなく、私もルーナがそれでいいならしょうがないと思っていた。

先月、その飼い主は私の家にやって来た。

ルーナが脱走して、その際に妊娠したと言った。

あの子の病気は出産と子育てで体力を奪われるのじゃないか。

そんなことがよぎった。

するとその人はいった。
「うちも家計が大変です。子どもが産まれたら引き取ってください」

正直ビックリした。なぜルーナを戻そうともせず、私が迎えにいったときもうちで飼うと言い切ったのに子どもができたからルーナごと引き取ってくれという。
もしも行き場がないときはルーナごと保健所に連れて行くと言った。

ついでになぜ手術をしなかったかという。元々自分の猫ではないから勝手に手術できなかったという。

病気で手術に耐えられないかもと言ったのもその人で、ずっとルーナを手放さずにいて何という言いぐさ。

私もつい言い返した。「なぜルーナに餌をやるんです。自分の家の子でもないのに。いついて自分の家に帰らなくなるかもしれないことをどうして考えないんです。私はずっとルーナを母と息子と探し回りました。もう死んだのだと諦めていたくらいでした。どうしてむやみに餌付けしてしまったんです。迎えにいったときにすぐ渡してくれたらよかったんです。
ルーナの世話をしてくれたと思ってそのことには感謝しています。
でもルーナはあなたのところにいていいのだと思っただけなんです。ルーナを今頃手に負えないと保健所へ連れて行くというなら私がもう一度引き取ります。」



とは言ってもルーナはうちの子達と折り合いがつかずに出て行った。

また出て行って同じ家に行くかもしれない。


正直あの飼い主には関わりたくなかった。


母に電話した。

母はルーナが大好きで、ルーナもそうだった。


すぐに実家行きが決定した。


ルーナは私がいっしょに行こうというと何も言わず、すんなりとそばに来た。

車に乗って母の家にいった。


母の家には息子も待っていた。


ルーナは久しぶりに見る息子と母をみて大声で鳴いた。


体をすりつけてゴロゴロと喉を鳴らし、大声で何度も何度も鳴いた。


息子のにおいを嗅いで目を見開いて泣いた。


ルーナは産まれたときから知っている匂いをあちらこちら嗅いでは泣いていた。


私が「ルーナ。ルーナ。」と抱きしめるとしがみつくようにして泣いた。


そして赤ちゃんのようにフミフミをしながらゴロゴロとならし、「お母さんあのね、ルーナね・・・」というようにいつまでも泣いていた。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日の弁当 | トップ | 今日の弁当 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

いきのも日記」カテゴリの最新記事