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コピーライターになりたいか<48>「なってどうする、コピーライター」

2012-03-12 09:14:24 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第48回目です。

そろそろ約束の50回に近づいてきましたね。
これが終わったら、次は「ぼくの空想商店街(仮題)」というフィクションを連載しようと思っています。
自分が思う商店街の様々な形態を空想のままに書き綴っていくものです。
実現不可能なものばかりだと思いますが、それを参考に何か新しいものが動いてくれればいいなと思っています。



48.なってどうする、コピーライター

前回も、今回も否定的なタイトルですみません。

コピーライターを目指しているあなたは、コピーライターになっていったいどのようにしていきたいのかというヴィジョンを、持っていますか。
始めたばかりでは、まだ海の物とも山の物とも判らないものに対して、明るい幻想は抱けませんよね。
まあ逆にいいますと、幻想は持たないで、コピーライターを目指してもらいたいなあと、老婆心ながら、思っています。

どうして?

それは、一時は時代の寵児として扱われた一瞬があり、その一瞬輝いた時代に、子供時代を過ごした人たちにとっては、なりたい職業はと聞かれて、文科系ではヨコモジ系のコピーライターという職業もある程度注目されたからです。

でもその時代は一瞬でした。

糸井さんや中畑さん、それに真木さんなんかが注目された時代とは今は異なり、コピーライターの誰々という個人の名前が人の口にのぼらない時代になりました。

コピーライターという職業がそれだけ社会に認知されたんだといってしまえばそれまでですが、現代は一人のコピーライターの力でひとつのキャンペーンが成功するというような、単純な時代ではなくなったのではないでしょうか。

それよりも、CD=クリエイティブ・ディレクターの力で、コピーライターも活かされているということではないでしょうか。
今実務でがんばっているCDは、コピーライターが注目された時代にヒヨコとして育ち始めた年代です。
それから考えると、先の糸井さんなみの力の突出したような人が今はいないとも言えるのかな。

いやそうじゃないと、ぼくは思います。

企業の広告キャンペーンのやり方そのものが、まったく異質な形になってしまったからだと僕は思います。

時代は変わります。

唐突ですが、「時代と寝た女」と言われた山口百恵という歌手を知っていますか。
糸井さんたちが活躍した時代はちょうど彼女が活躍した時代とダブります。
そうなんです。あの時代は、特定の人に極端にスポットが当る時代だったのですね。

現代は?

現代は、そう、「個」にスポットが当る前に「個」が属している組織が注目されます。
お笑いの吉本興業であり、モ-娘。のハロプロであり、SMAP等のジャニーズ事務所であったり。
AKBは、まだ秋元康という個人に注目が集まっていますが、あれだって彼個人の力ではなく、プロデュース集団がひとつあったはずです。
「もしドラ」の作者もその中にいましたしね。

広告も、誰が作ったの? ではなく、どこが作ったの? どこが取扱ったの? ということです。
コピーライターはそういった組織の中の一人として、機能するようになってきているんですね。
そこでは職人的な作業、力はいらなくて、チームの中の一人として力を発揮できるように訓練されます。

いかがですか。ヒヨコのあなたは。

ここでやっと最初に戻ります。
なってどうするコピーライター、です。
コピーライターになってどうしますか。

概して、コピーライターという職業の人間は、一人でやりたがる人が多いようです。
あまり人と強調しないで、自分独自の道をいきたがる、というような。
わたし自身ももそうですから。
ある程度自分を殺して、チームの中の一員として機能しています。

あなたはいかがですか。

チームワークが大好き? 
そう、それはよかった。

これからはあなたのようなコピーライターがいいのだと思います。
自分の持てる力を、チームの中でうまく出していける人。
プロダクションや代理店ではそういった人が望まれています。
まず最初はプロダクションや代理店から始めなければコピーライターはやっていけません。

最初からフリーで、なんて。
仕事は多分、絶対に来ません。

組織の中でコピーライターとして、力を発揮していく。
たぶん、その中から自分の目指すところが出てくるだろうと思います。


なってどうするの、コピーライターに。

コピーライターになって、世の中を動かしてみたい。
ひとつでも動かすことができたら、次からは仕事の方からやってきます。



さて、前回と今回は、コピーライターになるための勉強というより、どちらかというと、ならない方がいいよ、というような感じになってしまいました。すみません。

次回はまた、駆け出しコピーライターのためのためになるものを提供します(?)。


<49>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。

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