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言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

檄を飛ばす?

2016-02-02 10:14:05 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日は陽が出ても雲も多く、薄ぼんやりとした天候でしたが、今日は朝から快晴です。

冷えていますが、午後には暖かい陽が降り注ぐような予感が。

そういえば、明日は節分ーーー。

占いの世界では大晦日ですね。

翌日の立春から新しい年が始まります。


さて、本題です。


わたしもそうですが、弱音を吐きたくなることは多々あります。


しかし、それをお客様の前には、絶対に出してはいけないもの。


あなたはこの仕事をやろうとした時、他ではやっていないものをやろうとしたじゃないですか。

他ではないもの、すなわち、まだ世に知られていないものであり、ジャンルだってないものなんです。

他でもないことをやろうとするときにはものすごい勇気がいります。


わたしだって、あなたほどの勇気は持ち合わせていません。

だからわたしはあなたのその勇気をかって、相談に乗っています。

わたしの前だけは弱音を吐いてもいいですが、他では絶対にダメです。

他では笑顔で蘊蓄を語ってください。
(嫌がられない程度、ですけど)


まだ世に知られていない、存在しないジャンルというのは、認知されるまでには相当の時間がかかります。

あなたはそれを始めてどれくらいの時間が経っていますか?

数えてください。

ほら、まだまだ緒についたばかりです。

お客様があまり来ない、というのは、わたしなどから言わせてもらえば、ぜいたくです。


この難しい仕事をやろうとした時の覚悟はあったのでしょう?

めげた時には、その覚悟を思い出してください。

資金が続かないという物理的な問題もあります。

それは当然です。

でも、それを含めての覚悟、ではなかったのですか?


そうじゃなかったら、今すぐ、次の職を考えたほうがいいですよね。


あなたの目のつけどころはものすごく良いんです。

だからあとは忍耐とPRです。


まだPRという点では足りないことがあります。

それは、ただで使えるメディを全然利用していないということです。


なぜあなたのその蘊蓄をフェイスブックやブログで語らないのですか?

あなたの考え方、仕事の情報を広げるにはぴったりのメディアじゃないですか。

なのに、暇な時間さえ捨てるほどあるのに、そのことに手を付けないのはなぜですか?


わからないから?

わからないなら、自分でまず勉強するべきじゃないですか。

人に聞くことも大事でしょうが、いくら人に聞いても、自分で手を付けなければ、どうしようもないことなんです。

自分で、とにかく、やってみることのほうがよほど大事です。

やってみてどうしてもわからないことが出てきたら、そこで初めて、よく知っている人に聞いてみる。

そうすると自分でもすぐに飲み込めます。


あなたの愚痴や気にかかっていること、これからやろうとしている試みなどは、わたしがお聞きします。



さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は今日で第16回目ですね。
(長いなあ、今回は!)

ここからどうぞ。


医者もサービス業なんです。
それもお客様、患者さんですね。お客様から感謝されることが多い、幸せなサービス業ですよ」

本田は続けた。

「そう考えるところから、今回のわたしの提案は出発しています。
どうでしょうか、奥さん。いいですか?」

「………、分かりました。お願いします」

「ありがとうございます。それでは具体的な内容に入りたいと思います。
ついでに奥さんにお聞きしたいんですが、奥さんなんかがお店に買物に行って、この店はいいなあと思うときはどんなときですか?」

「お店、いいお店、ねえーー。そうね、まず一番はきれいなお店だわね。
汚いとか、店の中が乱れているような店は、いやだわ」

「そうなんです。誰もがそう思います。
その中でも一番気になるところーー、奥さんどこですか?」

「そうねえ、売場?」

「他には?」

「ううんと、あ、店員さん」

「ああ、そうですよね。
他に、もっと気になるところ、ありませんか?」

「…………! そうだわ、トイレ!」

「そうなんです。特に女性はトイレを気にしますね。
もちろんわたしだって、汚いトイレはいやでたまらないんですがーーー。
で、ですね。こちらに最初伺って一番最初に確認させていただいたのが、やはりトイレでした」

「え?」

これには、奥さんの他、同席している看護師や田代まで、驚いて声を上げた。


                          つづく


それでは、また明日。

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「理由」が大事?

2016-02-01 10:20:25 | スキルアップ

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2月初日なのに、曇り空。

目一杯曇っている、そんな感じの空ですが、雪とか雨は何か降りそうじゃないなとも思わせます。

どういうこっちゃ!

ま、そういうことで。

昨日は陽がたっぷりあって、温かな寒中でしたが。


さて、本題です。


よく目にすることがある「理由(わけ)あり!」と書かれているチラシや商品。

でもそのほとんどには、それが持っているはずの「理由」を書いていません。

それは………、はっきり言って「理由」なんかないから、です。

単なる値下げだけではカッコつかないから、ここはまあ「理由(わけ)あり!」とでもしとけば、いいんじゃない? と。


そうじゃないんですよね。


「理由(わけ)あり!」なら、その訳を必ずきちんと説明しなければ、今のお客様は賢いので、なかなか心を動かそうとはしてくれません。

なのに、相変わらず、単に「理由(わけ)あり!」などというPOPが目につきます。


同じ「理由(わけ)あり!」値下げでも、「理由」が実際に、たとえば長期在庫なら、「倉庫の隅に眠っていましたので、叩き起こしました!」とか、「ずいぶん長居していて、持て余しています!」などと自虐たっぷりに書いてあるPOPなら、お客様の方もノッてくれ、面白がって買っていただけることもあるはずです。

その場では買っていただかなくても、あの店のPOPはいつも面白いという評判も立ちますよね。

長期在庫が売れなくても役に立つということは、やはり、その「理由」があるからともいえます。


「理由」がなく、価格を変えたり、売場を変えたり、廃番にしてはいけません。



さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は今日で第15回目です。

ここからどうぞ。


「なあ、真理子」

今まで黙ってやり取りを聞いていた田代が、口を出した。

「僕も以前はそう思っていたが、他のドクターやセミナーなんかを聞いてみると分かるんだが、やっぱりなあ、患者さんは、お客様だよ。
一般の店だって、そんなにへりくだっているわけじゃないんだ。本当は対等なんだよ。
お客様は自分の不足しているところを、店に来て満たすわけで、そのためにお金を払うんだ。
店の方も、店に来た人に商品なりサービスなりを提供して、その対価をもらうわけさ。
考えてみれば医者だってさあ、病気を治してもらいたいっていう欲求を持ってやってくるわけで、僕らが病気を治してあげるということは、店でいうところのサービスと同じなんだよ。わかるよな」

「………分かる気もするけど、納得はできないわ。
じゃあ何、私たちはサービス業なわけ?」

「ああ、平たく言ってしまえば、そんなものだろう。
でもサービス業と違って、僕たちはもっと感謝してもらえるし、だから先生、先生と慕ってきてくれるわけなんだと思うんだ」

「そういうことですね、奥さん」

本田も言った。

田代がうまく奥さんを説得できそうに思った。


                           つづく


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まとめてアウトソーシング?

2016-01-31 10:06:26 | スキルアップ

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久しぶりに快晴の空。

今日は暖かくなりそうですね。

昨夜のサッカー日韓戦、遅い時間だったので、東京からの日帰りでちょっとしんどかったせいもあって、見ないで寝てしまいました。

たぶん韓国の方が強いので、勝つだろうという諦めめいたものもあったので。

しかし、なんと2ー0からの逆転勝ち!

いつも辛口のセルジオさんの評価は、どうなんでしょうね。

たぶんそれでも辛口?


さて、本題です。


今朝の「がっちりマンデー」を見ました?

「社食のアウトソーシング」なんて、まさに、昨日、一昨日、わたしが述べた、競合店のコラボそのものじゃないかと、感じました。

競合店同士がまとまったわけではないけれども、彼等をまとめてひとつにビジネスにした会社が仲立ちすることによって、お互いの欠点をカバーし、さらにお互いが発展するというケースですね。

またさらには、わたしがいつも言っているように、“お客様が来ないならこちらから出かけていこう”ということにも通じる内容でした。

出かけていくことをまとめる企業の存在というのが、今回は光が当てられたわけですが、自分ひとりの力ではできないことも、そのようにまとめることで、できることももっとたくさんあるように思います。

あなたの仕事でまとめることができて、企業のアウトソーシングを引き受けられることは何ですか?


さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は今日で14回目です。

ここからどうぞ。


「それでは次に、この医院の収入源ですが、それは主にどちらからもたらされているんですか」

「それは、決まってるじゃないですか、患者の診察料ですよ」

「その通り。お客様が持ってきてくれるものです。
お客様が来なくなれば、いくらお医者さんだって、経営できなくなって、つぶれてしまいますよね」

「ーーー」

「ということは、お客様がいるということで、ここも成り立っているわけです。
安定経営のためにはお客様を何人確保するか、ということですね」

「ーーー」

「ということはですよ、この医院も一般のお店と一緒だということになりますよね。
お店もお客様がいるから、お客様が来てくれて、そこで何かを買ってくれるから商売も成り立っていくし、経営できているわけです。いかがですか。
わたしが、だから患者さんはお客様だと考えてほしいということは、そういうことなんです」

「………まあ、分かりましたが、ちょっと納得できないところもあるわ。だってドクターなんですよ。
患者が病気になって困ったときにやってくるわけで、それで、病気を治してあげてるんですから、感謝されるということはあっても、何もお客様だとまで考えなくても、いいんじゃないですか。
何もそこまで、商売と同じようにへりくだらなくても………」

「う~ん、分かっていただけないですか。困ったなあ。
これじゃこれから提案することが、みんなだめになってしまうんですが………」


                           つづく



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そりゃ、無理じゃない、じゃない?

2016-01-30 09:29:40 | スキルアップ

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昨夜、10時過ぎにカーテンを上げて外を見ると、いつの間にか、雨が雪に変わっていて、道も野も真っ白に。

うわあ雪だ、と思いながら寝ましたが、夜中目が覚めてトイレに立って外を見たら、雨に。

白いはずの道路が黒く水光がしてました。

何じゃこりゃ、と誰かの真似をつい。

今は曇っているだけで、雪も雨も降っていませんが、いつどちらかが降ってきてもおかしくないほどの雲。

どうなるんでしょう。


さて、本題です。


昨日のブログの内容に関して厳しい意見が来ています。

「競合を褒める?」という内容で述べたものです。


昨日のブログのテーマは極端な言い方でしたが、私が勧めたいことは、競合店とも争わなくても、お互いのいい点や共通点を明確にする意味でも必要であるし、また弱い部分ではお互いの力を出し合って強くできるはずだ、ということです。

いくら競合としても、お互いが良いところを出し合って、それぞれが共生していくのがいちばん良いことだということがだいたいの本旨です。

それを端的に言い表した言葉が、そのタイトルになりました。


競合店と争いながら不毛の武器のない争いをしたって、お互いが消耗するだけ。

その間、得をするのはお客様ですが、それだって、その争いの果てに一店独占の状況になってしまったら、あとはその店のやりたい放題で、そうなるとお客様への影響もきっと出てきてしまいます。

不毛の争いなんかやめて、お互いの存在を認め合うとしたら、一度相手を褒めてしまえば、そこから新しい競合の構図=お客様にとっても、その地域にとっても、そして何よりもそのお店同士にとっても、悪いことはないわけで。


別に褒めなくてもいいと思いますが、争っている暇があったら、他にやることはいっぱいあるでしょ。

と。

あなたならどんなことをやりますか?


さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は今日でもう第13回目になります。

ここからどうぞ。


1週間後、本田は大橋医院の田代に電話をかけ、今度の休診日に伺う約束をした。

提案事項をまとめてみると、結局は小売業への提案と同じようになった。

それは予想していたことで、患者もお客様も一緒だということを自身で確認する結果になった。



大橋医院に入ると、田代の他、看護師2名と、受付をやっている奥さんも同席するということで、応接室にいた。


「それではお手元の提案書を見ながら聞いてください」

本田は、主に田代に向かって提案要綱を説明していった。

「最初に伺った際にも、わたしは田代さんに言いましたが、皆さんも」と言って、他の3人を見た。

「大橋医院にやってくる患者さんはお客様であるということをまず最初に認識して、この提案の内容を聞いてください。そうでないと、もしかしたら反発されるかもしれないことも出てくると思いますので。いいでしょうか」

全員が一応こっくりと、うなずいた。


「皆さんがどこかのお店に行ったとき、どんな接客をされたら嬉しいか、感激するか、ということを自分の身になって考えてくだされば、この提案の内容はよりよく理解できると思います」

「でも患者とお客さんを一緒にするというのは、ちょっとねえ」と、早速奥さんから横やりが入った。

「じゃあちょっと考えてみてください、奥さん。
この大橋医院を経営されているのは田代さんと奥さんですよね」

「もちろん」奥さんが答えた。


                           つづく



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“のみニュケーション”なんて?

2016-01-29 08:32:27 | スキルアップ

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お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

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雨が降ってきました。

これ、雪になるのかなあ?

雪になるほどの冷たさはないんで………ねえ?

でも冷たい一日になるのには変わりなくて。


さて、本題です。


年末ですと忘年会、今時分ですとまだ新年会と称して、酒呑みたちは何とかお酒を呑もうと工夫しています。

「日本全国酒呑み音頭(?)」なる唄だってありますよね。



わたしはお酒があまり呑めません。

ビールでも最初の一杯は呑み干しますが、それ以上はあまりおいしいとは思いませんし、酔いが回ったあとのあの嫌な気分を思うと、それ以上呑もうとはあまり思えません。


しかし世の中にはいまだに、“お酒を呑みかわさないと、商売、営業はうまくいかない”というアホがいます。

逆に、お酒の席でしか決まらないような商売なら、こちらからお断りします。


そんな人に限って、しらふになると、「あれ、そんな約束したっけ?」などと平気で約束をすっぽかし、「あれは酒の席での約束だから、それを真に受けるなんて、君も馬鹿だな」などと平気で宣(のたま)うんです。


本当にお酒の席で決まって、いい契約ができたことが一度か二度あったからといって、呑みかわさないといいコミュニケーションができないなどと思いこんでしまったら、バカですね。

上司と部下との関係でも、よくこの“のみニュケーション”が必要なんだという人がいますが、それはお互いお酒が好きな人たちだけのことで、お酒が嫌いな人、呑めない人にとっては、地獄です。

ビジネスなんだから、たとえ上司と部下の関係であっても、その関係を円滑にするために、お酒なんて使わないで、話すことが必要ではないでしょうか。


「俺の酒が飲めないのか」というアナクロニズムな上司はもう化石で、ほとんどいないとは思うんですが、たまにまだ聞くんですよね。

「そんなバカな奴の酒なんて呑めない!」って言ってみたい!


「おいお前、昨夜あんなこと言ってたけど、いいのか、査定に響くぞ!」などという人がいる会社って、それ以上伸びませんから、早々と見切りをつけて、さっさと転職してしまいましょう。


しらふで、きちんとビジネスはしましょうよ。

そしてお酒は好きな人同士で気持ち良く集まって、気持ち良く呑みましょうよ。

その方がお酒だって喜びますし、お店だって嬉しいですよね。


「俺の酒が飲めないのか」、なんて言ってる人を横目で見ながら呑むのも、これもまたいやな気分ですよね。

あれ、今日はビジネスの話、ないのって?

まあね………。


さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は、今日で第12回目ですね。

ここからどうぞ。


今までの感想と注意点をノートに書きこんでいると、最初のお客様の親子が診察室から出てきた。

子どもの顔も心なしか、ぐったりしているがほっとしているようにも見える。

母親は受付で処方箋を受け取り、料金を払うと、受付からどの医院でも聞く「お大事になさい」という声に送られながら、親子は出ていった。


この医院でも今は、投薬は処方箋で処理しているんだなと本田は思った。

ある相談を受けた薬局で聞いたところによると、くすりの種類が多く、それをすべて在庫しておかなければならないとなると、とてもたいへんだし、小さな医院でも薬剤師も常駐させなければならないので、人件費を省くために、最近で個人営業の薬局に処方箋を渡すようになってきたらしい。

法律改正もその勢いを加速させたようだ。


その後、午前中は3組の親子が診察を受けたきりだった。

なるほど、厳しい状況だなと本田は感じた。

午前の診察を終えたところで、本田は田代にいとまごいをした。

「いかがでした、本田さん」

田代が、すがるような目で聞いた。

「ええ、おっしゃる通りですね。実際の状況を見させていただきました。
その間感じたことなどもありますので、それらを総合して提案書を書かせていただきます」

本田は、その場では何も言わないで、大橋医院を後にした。



                          つづく



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競合店を褒めよう?

2016-01-28 10:46:10 | スキルアップ

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今日もよく晴れていますが、この晴れ間も今日でおしまいみたい。

明日からは雪か雨らしくて、まだ道路の端には融け残った雪が堆くなったままです。


さて、本題です。

昨日は隣りと仲良くということで述べましたが、今日はもっと過激に、競合店を褒めようということで。


え、何をバカな! って思いました?
そりゃそうですよね。

競合店は、言ってみれば自分の店を脅かすことがあっても、自分の店の売上を伸ばしてくれるわけがない。

そんな相手を褒めようったって、ねえ。


でも考えてみれば、競合店と言ったって、あなたはその業界に携わっている人たちが任意で作った組合とか、協会に入っていませんか?

ほとんどの方が入っているわけです。

その中では、業界全体で繁栄を図ろうということで、組合なりを結成したわけですよね。


でも個店同士となれば、お互いが競合店になります。

また現在では、まったく違う業態でも、競合店となりうる時代ですが。


その組合として考えれば、競合店を褒めることもできるわけではないでしょうか。


相手を褒めてみてください。

褒められた相手は?

まさか褒めた相手を放っておきはしないですよね。


そこからお互いがライバルであるにもかかわらずに、コラボ関係も成立する可能性が高くなり、その2つの力が相俟って、4倍にも5倍にも力が増すことができるわけです。


この時代、競合店がどうのこうのって言ってる時代じゃないんです、早い話が。

それよりも、お互いの良いところ、強いところでコラボし、弱い部分をカバーするといった方法で力を発揮した方が、GMSといった巨店に勝つとは言わないまでも、堂々と同じ地域でお互いが発展していけるのではないかと考えます。

小さな個店同士が競合店だからって、張り合っていたら、漁父の利じゃないですけど、さっとGMSとか違う業態にとって代わられてしまいますよ。

そう思いません?


さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は今日でだ11回目です。

ここからどうぞ。


5分ほど経ってからやっと玄関の扉の鍵が開けられ、お客様が中に入っていった。

それを本田は、車の中から見届けてから、さらに5分ほどおいてから中に入った。

最初のお客様はすでに診察室に入ったようで、待合室にはもう一組のぐずっていた子どもの親子が、絵本を開いて、ぐずりを何とかとやめさせようとお母さんが引きつった笑顔で読んでやっていた。

受付の白衣をきた事務員に来意を告げた。

「ああ、聞いています。どうぞそちらでお待ちいただけますか」と言って、絵本を読んでいる親子のソファーを掌で示した。


本田はショルダーバッグをソファーの下におくと、まずトイレに立った。

トイレはきちんと掃除されていた。

ペーパーも昨日の残りではなく、ロールの新しいのがセットされていた。

トイレ用のスリッパも子供用と大人用に2足が準備されている。

大人と子どもが同時に入れるように広く作られているところも、よかった。

クッションフロアもぞうきんかモップが掛けられているようで、そこは安心できた。

手ふきの側には消毒用のアルコールも置かれていた。

本田は用を済ますと、白い便器にちょっと散った自分のものをペーパーで拭き取り、それと一緒に水を流して、待合室に戻った。


                       つづく


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お客様が「ありがとう」って言う商い?

2016-01-24 10:03:25 | スキルアップ

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九州など西日本の方は雪で大荒れですが、こちら群馬あたりはよく晴れています。

昨日も予報ではこちらも夕方から雪ということでしたが、とうとう降りませんでした。

道路の両側に堆く積まれた残雪の上に、さらに降られるとたまらんと思っていたので、ちょっとばかりホッとしています。


さて、本題です。


このような雪の日とか雨の日は、お客様の入りは少し減ります。

心理的に、出掛けるのが億劫になりますからね。


じゃあどのようにすれば雪の日でも、雨の日でも、お客様に足をわざわざ運んでもらうか

そんなことは知れたことです。


それはやはり日頃の営業姿勢ですよね。

日頃からきちんと営業し、接客にも心を砕き、サービスするところはサービする、ということです。


それと、このような日は絶対に休まない、ということも大事です。


先日の雪の日。

ある飲食店では、きちんといつものように営業していました。

すると電話があります。

配達できますか、って。

雪降りの中、外には出てけない方たちの職場からの注文ですね。

いつもの店に電話したら、雪なので臨時休業らしく電話に出ないので、他のお店にもかけてみたら、くだんのお店が電話に出て、さらには全然大丈夫ってことで、配達したわけです。

こうして、お客様が足を運べない場合は、時にはこちらから出かけていく

この判断が大事なんですね。

こういうことが重なっていくことで、いい評判がついてきます。


わたしはいつも、こうした雪の日でほとんど営業にならない日こそ、お店を開けているべきだと言っています。


その期待通りのことが、上記では実現したわけです。

雪の日というような、いつもと違った気象条件でそのときに困るお客様は、必ずいます。

そういう方たちのためだけでも、お店は開けているべきではないでしょうか。


雪だからお客様は来ないだろう、開けておくのはもったいないから今日は臨時休業だ、とコストなどの面から考えると、それもひとつの答えかもしれませんが、わたしは正解ではないんじゃないのかと思います。


「出ていけないので、もってきてもらえないかな?」という問い合わせで、
「いや、こんな雪の中、こっちだって出ていけないよ」じゃ、先行きは知れたものです。

「たいへんですよね。じゃあ何とかお持ちしましょう」と出かけていく。

そうすると、お客様は絶対に「ありがとう」って言いますよ。

お店で買っていただいた後、「ありがとうございます」と言うのはお店の人ですが、このような場合は必ずお客様の方が「ありがとう」って言います。

お客様の方から「ありがとう」って言われる商いが最高じゃないですか?

そのためにあなたがすることは?


さて、次は連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は、今日で第7回目です。

ここからどうぞ。


「ええ、本来でしたら、わたしどもは患者さんの病気を診察して、しかるべき処置をして、治せるものなら治してあげるという、まあ上から目線の職業でした、ちょっと前までは。
先生お願いしますと言ってきてくれたものだから、いい気にはなっていたんでしょうね。
でもここまで減ってくると、ちょっと危機感も出てきましたね、正直言って」

「う~ん、そうですよね。
わたしも最近になって、この前の講演で言わせてもらったようなことに気づくようになった、というのが正直なところです。
それまではやはりお医者さんというと、絶対につぶれない職業だと思っていましたし、聞くところによると、1日3人ほど患者さんがあれば、それで贅沢言わなければ十分やっていけると。
現にわたしの家族がお世話になっていたお医者さんなんかそんな感じで、患者さんがそんなにいなくて、いつ行ってもがら~んとしていましたが、患者さんが来たら、結構のんきそうに奥の方から出てくるような、そんな感じでもやれていたようですからね」

「そうですか、そんな方もいらっしゃったんですね。
でもやはり医者ですから。患者さんを治してなんぼ、ですからね、下世話な話」

「そうでしょ、それでいいんじゃないんですか。きちんと治してさえすれば」

「無理な場合は、設備だってこちらでは限られていますから、患者さんにとっても、もっと設備の整った大きな病院で精密検査を受けた方がいいと思ったら、即躊躇しないで紹介していました。
今まで、ですから誤診らしい誤診はしたことはありません」


「そうですか。それではそろそろ本題に入っていきますか。
いったい田代さんはこの医院をどのようにしたいのですか? 
それによって答えは違ってきますから」


                        つつく






それでは、また明日。

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けなされたって、尖る?

2016-01-17 09:09:53 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日は一日中東京にいまして。

あちこち、今までに行ったことのない駅などにも行きまして、とんだ失敗もありましたけど。

知らないところに行くと、特に地下から地上に出ると、もう方向が分からなくなりますね。

地下鉄から地上に出るためには、本当にぐるぐると方向を変えて出なければならない駅などもあって。

スマホにもっと慣れ親しんでおけば、すぐに自分に居場所も分かるんですけどね。

でもやはりそこは自分の勘を養うためにも、あまり機械には頼らないで、人間的な勘も失わないようにしたいな、と、まあがんばっているわけです。

遅まきながら、毎年行っている神社にも初詣もしてきました。

今年のおみくじは「中吉」でした。


というところで、本題です。


で、おみくじなんですが、最近は変わったおみくじも出ています。

ご存知ですか?

恋占いのようなものがあったり、キャッチコピーのようなものもあったり。


時代が変われば、おみくじだって変わる………。

おみくじだって、できた当時は最先端なものでしたでしょうね。


で、そのキャッチコピーのようなおみくじのことです。

開いてみると、極太のゴシック体で、2行から3行、まさにキャッチコピーのような文言が書いてあります。

ここで例を挙げると、著作権違反になるのであげられませんが、まさにキャッチコピーのパロディ版のようです。


面白いと感じて、そこでニコッとするといいのですが、こういうおみくじに目くじら立てる人も、またいまして。


わたしはいつも思うんですが、商品にしても、言葉にしても、風俗にしても、新しく出てきたもので最初はよくけなされたり、ひんしゅくを買うものって結構あって、そのけなされる言葉によって逆にそれが広がっていくということもよくあります。


しかし、このけなされるということは、そのけなした人さえそれに注目したということなんです。

またけなされることが多いということは、その裏には逆に支持する人というのも、同じ数ほどあると思います。

だから出始めは、「何、これ!」などとバカにされたい、けなされたりしたら、それはヒットの兆候と見てもいいのではないかと考えます。


本当にダメなところはそのけなされ方によって、いい方向に改良だってできますし、けなされる部分は、ある人たちにとっては支持するところでもあるわけです。

ですので、せっかく出した新商品がある一定の層の人にけなされるとかされた場合、ヒットする可能性も高い、ということなんです。

けなされたからダメ、じゃなくて、それはたとえけなされたとしても、けなした人さえ注目したということなので、自信を持ってもいいんじゃないかなとも思います。


いい商品であっても、注目されないものは、消えていきます。


けなされている商品であっても、注目されていれば、不思議と残っていくものが多くて、いつの間にかけなした人たちがそれを支持する側に回っているということもあって、世の中はいったいどうなっているのか、不思議なんですが、それが世の中です。


けなされるということは、どこか尖っているところがあるからともいえます。

尖っているところがあるから、いいんですよね。

その尖っているところは、たとえけなされても変えないでほしいなと思います。


もちろん本当に尖っていて、人にけがさせるものじゃ困りますけどね。





それでは、また明日。

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2016-01-16 08:10:52 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

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少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



寒い日が続いています。

昨日もなんだかんだとやっているうちに時間が過ぎていき、ブログのアップもお昼頃になってしまいました。

今日はいつものように朝にアップします。


さて、本題です。

近所の、それも歩いていけるところにラウンドワンがありまして、若い方でいつも賑わっています。

その建物の、4車線道路に面した入口のとなりに、テナントのお店が入るスペースがあります。


数年前に、初めてそこにうどんの専門店が入りました。

丸亀製麺とかはなまるうどんよりも価格面では高めで、ちょっと構えたような店構えでした。


夜になると明るくなり、見た目にも賑やかな感じになってよかったんですが、その店は約1年ほどで撤退してしまいました。

そのうちに食べに行ってみようと思いながら、ある日気がつくと、撤退していたんですね。


そうしてその後しばらく間があって、バーガーキングが昨年初めにオープンしました。

バーガーキングならしばらくは続くだろうと思っていたら、昨年末、ある日急に撤退してしまっていました。

何度かわたしもテイクアウトで入ったこともありましたが。


その両店がそこにお店を出す際には、ラウンドワンにやってくるお客様のうちの10%以上のお客様は、たぶんうちにも食べにきてくれるだろうという目算があったはずです。


だからラウンドワンの入口のそばだし、駐車場だってラウンドワンを使わせてもらえるだろうから、宣伝なんてしなくても、お客様はやってくるだろう、と高をくくっていたのではないでしょうか

ですので、そのような店ができる時にだいたい行う近所へのポスティングがありませんでした。

工事が始まっても、いったいどのような業種の飲食店ができるのだろうかと、わたしには分かりませんでした。

で、ある日看板がついてやっとそこがうどんの店らしいということが分かりましたが、チェーン店らしいのですが、あまりというか、今まで聞いたこともないような店名でした。

ちょっといぶかしかったし、向かいの道路から見る限りなんかちょっと気取ってるような店作りだから、まさか丸亀製麺とかはなまるうどんのような低価格のうどん店ではないような感じしか分かりませんでした。


そういったお店に、メニューらしきものも外に向かって提案しない店に、あなたは躊躇なしにどんどん入っていけますか?


わたしのような者なら、どんなものか分からないから、ちょっと入りづらいなあというためらいが結構あって、なかなか入っていこうという気にはなれませんでした。


そうして気がついたら撤退していたわけです。


またバーガーキングならしかし、知っていることもあり、一度は行ってみようと思って数回は行きましたが、そこでもオープン前のポスティングはいっさいありませんでした。


それは、近所の人たちを顧客にするという意志が全然なかったとしか思えません。

ただただ大家のラウンドワンにやってくるお客様だけをあてにしていたような感じが、見え見えでした。

寄らば大樹の陰とばかりに考えていると、とんでもないしっぺ返しがくるという良い教訓ではないでしょうか。


いくら、寄らば大樹の陰と、大樹を当てにしても、その次の戦術も考えておかないと、失敗は目に見えていますね、いまどき。


さて、そこには今まだ空き店舗になっていますが、次はどのような店が入ってくるのでしょうか。

そして、今度は近所もターゲットに考えるのでしょうか。



さて、昨日はゆえあって休載しましたが、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第12回目で、なんと最終回です。

ここからどうぞ。


「洋服だって、ものによっては、着ていた人がすごい思い入れがあるはずなんです。
お母さんがその生地を使って、子供の服に仕立て直したりすることもあります。
それですよ、それ。
タンスの中に眠っている宝物をもう一度活かしませんか、という問いかけで始めるんです。
いわば、今流行のリサイクルですね。
リサイクルに対して抵抗のない時代がきているんです。
みんな抵抗がなくなってきています、リサイクルに対して」

「そうかねえ?」

友岡はまだ半信半疑だった。

本田はここぞとばかり力をこめた。

「そうですよ。だからリサイクルショップなんかが大きなチェーン店になっているんです。
そういう時代なんです、もう。
でも単なるリサイクルじゃつまらないですし、そんなことをやりましょうとは言いません、もちろん。
いいですか? 友岡さんのところでは、宝物を新しい宝物に変身させるというリサイクルですから、楽しい、嬉しいリサイクルなんだということなんです。
想い出を親子で共有しよう、というような感じで訴えていこうということなんですね、わたしが友岡さんに提案したかったリフォームは。
もちろん受注する仕事の大半は、ほとんど、いわゆるお直しだと思いますが、それさえ、今の時代に貢献しているんだという意識でやれば、友岡さんのモチベーションだって違うと思うんです」

「そうかリサイクル、ねえ………」

「ものを大事にしようという風潮もあります、大震災以来。
これは友岡さんなどの技術を持っている人にとっては朗報ですよ。
昭和後半の大量消費時代じゃないんです、今は。
こんな時代だからこそ、今持っている技術を活かせる時じゃないですか」

「わかったよ、本田さん。怒って悪かった。
教えてくれ、これからどうすればいいか。
本気でやってみるよ、洋服のリフォーム」

「友岡さん。何もわたしはテーラーを捨てろとは言ってません。
わたしがこれから具体的なことを提案していきますが、こうして今までとは違ったお客様が増えてくると、そういった中から、新しいテーラーの仕事も出てくると思うんです。
それもあっての、今回の提案なんです。
とにかく、友岡というテーラーがここにあるということ、その存在を今までとは違ったお客様に提示することで、
名前も新しく知られてくるということもあります。
それも狙いなんです。
やってみましょうよ」

「ああ、ありがとう。
がんばってみるよ」



それから本田は、今回の骨子を友岡に提案していった。

本当に本田の意図通りになるかどうかは、それは一にも二にも、当の友岡本人にかかっていることだ。

もちろん軌道に乗るまでのバックアップも、本田の仕事ではあるが。



                      おわり



それでは、また明日。

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出店の罠?(2)

2016-01-14 08:45:36 | スキルアップ

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お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

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今朝は快晴。

気温は低くても、昨日よりは1℃ぐらいですが、上。
1℃ぐらいじゃ、同じかーーー。

昨日もよく晴れたので、気温が低いわりには日が当たるところでは暖かく感じました。


さて、本題ですが、昨日の続きになります。


あなたは店を出したいとき、競合店がひしめく地域か、競合店があまりないか、もしくは全然存在しない地域か、どちらに出店しようとかんがえますか?


先日の夕方のニュースで、あるラーメン屋さんを始めた人の話が出てきまして。


その人は、その地域がラーメン店がひしめく激戦区だったということを全然知らずに店を出した、ということが最初紹介されていました。

そこでmy奥さんが言ったのは、「それじゃだめだよね、もっと少ないところに出さなくちゃ」ということでした。

しかしわたしは、「いやそうじゃないよ、初めての店だからこそ、競合店が多い地域に出せばいいんだ」と。


たぶんおおかたの人は、my奥さんの言い分に賛成するはずです。

違うんですよ。

なぜでしょうか?


それはたとえば上記のラーメン店だとすると、ラーメン激戦区に出したとします。

そこにはすでにラーメン好きのお客様がたくさんいる、たくさんやってくるというマーケットがすでにできています。

そうすると、新店ができたということになれば、必ずお客様の目がその新店にも注がれます。

どんなラーメンなんだろうな、という好奇心が必ず湧くはずです。

ということは販促費用ゼロで、新規のお客様が来店されます。


もちろんそこで何の変哲もないラーメンを出せば、一度きりでおしまいですが、それなりにうまくて、もしかしたら他店とは違う味、違うメニューがあれば、そのお店はきっちりとその場で独自の地位を獲得できます。

全然宣伝もしないで、お客様を獲得できるわけです。


宣伝はむしろ競合店すべてが、その地域にはラーメン店がたくさんあるよと宣伝してくれているわけなんです。



コンビニの昼のお弁当はよく売れますね。

だから普通は新しくお弁当屋さんを出そうとすると、そこから離れたところに作ろうと思います。

でも、わざとそのお弁当がよく売れるコンビニのとなりにお弁当専門店を出せばどうでしょうか。

これも上記のラーメン店と同じで、宣伝しなくても、お弁当を求めるお客様がやってきますね。

「あ、弁当屋さんができたんだ、一度食べてみようか」と、よほどへそ曲がりの人以外は、そのように思うはずです。


コバンザメ商法」とも言える考え方ですが、もし味、料理に自信があるなら、同業の繁盛店の隣りに出店するのが一番の上策ではないかと思います。

そうすることで、お互いが切磋琢磨して、より繁盛していくのです。



太田市は焼そばの町としてある程度全国的に(B級グルメ的に)知られていますので、“焼きそばなら太田で、一度は食べてみなくちゃ”と、B級グルメファンならそう思ってやってきてくれます。

それは、やはり、ボリューム的に焼そば店がたくさんあるからというだけのことで、皆さんがある程度注目してくれているからです。

マーケットとして成り立つためには、ボリューム(店の数の多さ)も大切なことです。

そしてネームバリューがない店でも、お客様がやってきてくれる可能性が高いのは、やはり同業種の集積地、なんです。

新宿歌舞伎町もしかり、銀座の高級クラブもしかり、また流通などを考えれば、工業団地なども同じ考え方ですよね。


何にも競合店のない地域に出すとなると、まずそこにお客様に来ていただくための努力がたいへんです。


あなたはどちらに店を出しますか?



さて次は連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は、今日で11回目です。

ここからどうぞ。



「ちょ、ちょっと待ってください。何もそうすぐにやめるなんて」

本田は続けた。

「わたしは今、友岡さんができることで、すぐにでも、少ないですが、お金が入ってくるようにという思いで考えました。
はっきり言って、もし友岡さんがもっと若ければ、ほかのことも考えたでしょうが、友岡さんの現状を考えた場合の最適な方法を提案したつもりです。
それを、何も聞かないうちから怒ってしまったら、取りつく島もないじゃないですか」

「わたしもね、ほんとはわかってるんですよ。言われなくってもね。
でもね、やっはり自分の思っていることを、ずばっと他人から言われることほど、情けないことはないじゃないですか」


「………」

「わかってますよ。一度ぐらい意地を張らせてくださいよ。
お客さんにはこんなこと言えないし、できないんですから」

「はいーーー」

「わかりました。今の自分の技術を活かすとなったら、そういうことですよね」

友岡は、自分に言い聞かせるようして、決断したようだった。


「友岡さんわたしが提案するのは、単なるサイズの変更とかの直しをするというのではなく、もちろんそれが主となるでしょうが、もうひとつ大事な仕事があるんです。
それは友岡さんならではの技術がものをいうんです」

「どんなこと?」

「着物なんかは、昔からいろいろなものに作り直してきましたよね。
お母さんが着ていたものを娘さんにあげる場合、ちょっとサイズを直したり………。
着物はそういったことが可能な作りになっています。
さらには着物の糸を抜くと、また元の反物になり、それが布団のカバーに変身させたりできます」

「ええ………」


                        つづく



それでは、また明日。

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ストーリーが顧客の心をつかむ?

2016-01-10 10:29:09 | スキルアップ

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今日も快晴ですね。

お正月からずっと晴れていて、ずいぶん前から雨を見ない日々が続いています。

明日は成人の日ですが、わたしなどは1月15日という決まった日に成人式をしていまして(わたしは出席していませんが)、記憶にある成人の日というのはよく雪が降っていましたね。

明日ですが、よく晴れるみたいですね。

足もとが悪くなくて、それほど寒くもなくて、いいですね。


さて、本題です。


先日、太田商工会議所の商業店舗支援コーディネーターを来年度も引き続きやらせていただけることになりましたが、そのコーディネーターの仕事のひとつとして、補助金申請時の書類作成の相談員も行うことになりました。

相談員と言っても、わたしは数字とか資金繰りなどといった方面は門外漢です。

わたしの役割は、必要となる補助金の核になるストーリー作りのアドバイスです。


今年度までに行われた各種の補助金申請では、申請数の半数も通らなかったということで、その原因のひとつに、そのストーリー作りの不足もあるんじゃないだろうかという担当者の方の意見で、それにうってつけのわたしに白羽の矢が立ったわけです。

もちろんそれまでにも数件ですが、その申請書類のストーリー作りをお手伝いしたことがあり、申請を受理してもらったことがあったので、これからはほとんどの申請書類のストーリー作りをお手伝いすることになりました。


さて、このこと=ストーリー作りは、何もこの補助金申請に限ったことではなく、どの企業やお店にとっても、お客様にその成り立ちを知っていただくためにはぜひとも必要になことで、そのストーリーによって顧客の心をキャッチすることができ、その後売上がついてくるという図式になっていきます。


そしてもうひとつ必要なことは、すべてに対するデザインニングです。

商品パッケージや販促関係といった目に見えるもののデザインニングもさることながら、企業そのものの姿、形をデザインすること(理念、社会に対する態度も含めて)がとても重要な要素になってきています。


今年からは、わたし自身の仕事の傾向もコンサルティング、というのではなくて、企業やお店、そして商品のストーリー作りと、様々なデザイニングにシフトしようと考えています。

こちらの方が昔から得意でしたので。



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活」は今日で第7回目です。

ここからどうぞ。


「何も友岡さんにそれをやりなさいって言うわけじゃないですよ。
わたしが友岡さんならこういうことがやれるんじゃないかって思うことも今ありますけど、今日のところは友岡さんの思いやら、どういったことならできそうかってことを聞き出すだけです。
提案は今度訪問したときにしますから、今は現状と、自分が思っていることをお話ししてください。
後であのときはしゃべり過ぎたかなって思うぐらいに」


それから本田は、相づちを打つぐらいで、ほとんど友岡にしゃべらせた。

もうやめてもいいとも思っているが、やはり生き甲斐として、まだまだ手足が動いている間は、仕事をしていたいんだということが、一番の強い思いのように、本田には感じられた。

その思いが、老けさせないひとつの手段でもあるのだろう。


それから1時間ほどが過ぎた。

友岡の話もだいたい煮詰まってきたようだった。

「それじゃ、だいたい友岡さんの思いも理解できました。
今のお話を充分頭に入れながら、友岡さんらしいやり方でこの仕事を続けていける方策を考えてきます。
そうですね、2週間ほどいただけますか」

「はい。今さら慌てませんから」

そう言った友岡の笑顔には、何だか今までどんよりと目の前で曇っていた空が晴れたような気持ち良さがにじんでいるように、本田には感じられた。

本田は次回の約束の日取りと時間を決めて、店を出た。


                        つづく


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過去は過去でしかない?

2016-01-07 08:57:31 | スキルアップ

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今日は昨日とは打って変わって、快晴。

昨日はずっと曇り空で、気温はこの時期としては高かったのですが、体感的には冷たかったですね。

今日あたりから大陸の冷たい空気がどんどん南下し始めてきているので、週末にかけては、うんと寒くなるようです。

風邪に気をつけよう。


北のあの狂気の国が地下核実験をしたと、昨日からテレビのニュースはそれが一番の話題。
それがなんと水爆だという発表なんですが、専門家は、それにしては規模が小さいと、疑問視していますね。


さて、本題です。


もう、少し古くなってしまったニュースですが、昨年末の紅白歌合戦は史上最低(に近い?)の視聴率だったそうです。

なぜこれほどまでに、かつては怪物であった番組が凋落したのでしょうか。

でも待てよ、いやいやまだまだ怪物だよ。

だって、ダメだと言われても視聴率は40%近くあったんだから。

そうだよね、以前に比べて落ちた、というだけのことです。


あれ、この言葉って皆さんからもよく聞きますよね。

以前に比べて売上が落ちた」
以前に比べてお客様が減った」
以前に比べて…………」

何でもかんでも以前に比べて云々………、です。


まずこれから繁盛を目指す経営者の方は、この言葉を自分の頭の中から追っ払ってください。

過去はどんなにしたって過去でしかないわけで。


考えなけれならないのは、これからのこと。

『今』を起点に経営を考えましょう。

以前は以前、なんです。

いくら言っても、もう戻らないわけで。


そうして現在を起点にして、これからの時代を自分でじっくりと観て、感じること。

そうして得られた答えで、これからの立ち位置、品揃え、価格設定などの全体を見つめ直すべきではないでしょうか。



さて、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は第4回目です。

ここからどうぞ。


友岡を訪ねたのは、この夏最初に猛暑日を記録した暑くてじめじめとした日だった。

エアコンは節電の指導通り28℃設定にしてある。

しかし部屋の中で作業していると、汗が出る。

そんな中を本田が訪ねた。


暑い日向からその店の中に入っても、いっこうに汗が引かない。

人一倍暑がりの本田の背中はもう汗で下着が濡れている。

そんな中、話を始めた。

「もうわたしも72歳で、年金ももらってるから引退すればと、妻や親戚、友達なんかから言われているが、まだ動ける限りは仕事をしていたいんですよ。
せっかく技術を持ってるんだから、もったいないじゃないですか」

「確かに。せっかく持っているものを活かさないなんてねえ。もったいないとわたしも思いますよ」

その通りだ。本田も相づちを打った。

「でも技術を持ってるのに、その技術を活かせる仕事そのものがなくなってしまったんですよ。
ほら青山とかアオキとか、ああいった量販店が出てきてから、今までうちで作ってくれていたお客さんが、ほとんどそういった店に行ってしまいましたからね。
まあしょうがないと言えばしょうがないです。あちらの方が自分に合った服が簡単に着れて、簡単に買えるんですから。安いしね。
あんな値段じゃ、うちだったらやらない方がいいぐらいですよ、赤字です。
時代なんでしょうね」

「はい、それはそれで、そういったものを求める人たちが大勢いるということですから………」

「そういうことだよね。
それでも会社の部長とか社長クラスだと、やっぱりああいったところで服を買う人は少ないですから、そういったお客さんはまだまだうちをひいきにしていてくれたんですが、それもほらやはり現役のうちですから。
会社を辞めると、もうそれほどあつらえた服なんて必要なくなるしね」

「そうなんですよね。お客様も一緒に年を取るということ、ですね」

「結局一緒に年を取っていくものだから、お客様もどんどんいなくなっていった、というわけです」


                          つづく



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ポジティブが一番?

2016-01-05 10:05:03 | スキルアップ

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今朝も快晴。

昨日より風は少しありますが、いい天気です。


本題です。


昨日は午前午後のルーティンを済ませた後、近所のブックオフへ行ってきました。

全品20%オフというセールの最終日でしたので。

前に目をつけていた大きな辞書を、この20%引きを利用して買おうと思っていたのですが、数週間前に同じ辞書が2冊もあったのに、両方ともありませんでした。

あのような、普通では必要のない辞書を誰が買うのだろうかと思いましたが、後の祭り

類語辞典です。


そのときに思いました。

まあこれもいつものことなんですが、あったときに少し高めでも、必要なんだから思ったときに買っておかなくては後悔することになる、ということを学びましたね。

これはわたしがそもそもmy奥さんにいつも言っていることなんですが。


よくあるんですよね。

特にファッション関係のショッピングに行って、あこれいいな、欲しいと思っていたものなの、と言いながら、ついつい我慢して、まあバーゲンまで待って、それでもあったらぜひ買おうと、心を残して引き上げると、だいたいのところ肝心のときには売れてしまっていて、ないんですよね。

こういうときにいつもわたしが言うんです。

あっ、と思ったときに買っておかないと………」


ビジネスでもそうですよね。

思ったときにすぐやらないと、後からやろうろすると、だいたい後の祭りということがよくあります、というかほとんどです。


後悔は後からするから後悔になるんであって、先にやっておけば、後悔はないということは、人は誰でも分かっているんですが、そのときがくると、つい決心が鈍ってしまうんですね。


そこでさっと決心できる人は、ほぼビジネスにおいても成功しています。


なぜ決心が鈍るのかというと、取りかかったことが失敗に終わって後悔したくない、という心がその考えの大半を占めてしまうからです。


すぐにやる人の頭の中には“失敗したら………”という考えがあまりないんですね。

いや、失敗しても何とかなるという考えが占めていて、その考えでやると不思議と成功の確率が高いんですね。

失敗を恐れながらやると失敗の率が高くなります。

それは脳がそのようにしむけてしまうからです。

逆に成功しか頭の中にない人は、成功の確率が高くなるというのは、成功のこととその後しか考えていないからです。


う~ん、わたしもよお~く分かっています、そのことは。

今年は、上記の取るに足りない失敗から学び、もっとポジティブにいきましょう。


さて、昨日から始まったノンフィクション的フィクション『時代においていかれたテーラーの復活』の連載第2回目です。

ここからどうぞ。



そんなときに、商工会議所の紹介で、販促関係の経営コンサルタントをしている本田という、となりの市で主に活動している人と出会った。

本人曰く、年はとっているが、まだまだ駆け出しのコンサルで、皆さんに迷惑をかけているところもあると、正直に話してくれたところも気に入った。

友岡が思い描いていたのは、経営コンサルタントという職業の人は、ちょっと鼻持ちならない尊大そうな人で、あまり近づきにはなりたくない人種だという印象を持っていた。

しかし何気なく話をしているうちに、本田という人物は偉そうにするそぶりもなく、友岡の現状を真摯に聞いてくれている印象があった。


そこで友岡は賭けてみることにした。

そして、なけなしの予算をはたいてコンサルをお願いすることにしたのだ。

料金は通常本田がやっているコンサル料金の三分の一以下だった。

本田も、友岡の窮状を聞き持ち出し、覚悟のコンサルを引き受けることにした。

それは、本田もそのまま持ち出しするのではなく、自身の実験として、そのテーラー友岡を立て直すことができたなら、またひとつ、自分の自信につながると考えたからだ。

そうなるとその三分の一以下の予算であっても、苦にならないと考えたからだ。

しかし、時間だけは、本田の空いているときで良いということにしてもらった。



                           つづく




それでは、また明日。

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「志」を整える?

2016-01-02 10:35:47 | スキルアップ

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



昨日の元日はどのように過ごしましたか。

わたしは珍しくお昼頃家を出て初詣に、ということではなく、郊外のショッピングセンターにちょっといってみました。

しかしさすがに元日。
それほどの人ではありませんでした。

ある意味ホッとしましたね。

元日ぐらい家族で家にいようよ。


さて、本題です。

昨年のNHKの大河ドラマは「花燃ゆ」でしたが、その中で吉田松陰が口にしていた言葉が、「君には志があるか」でした。


この「志」ですが、これから事業を続けていくためには、ぜひとも、あなたもその事業を志した「志」がきっとあると思いますので、もっとその「志」を前面に出して、あなたなりの事業を進めていっていただきたいなと思います。

「志」はいわゆる会社でいうところの「企業理念」です。

どの会社にも「企業理念」はありますが、その企業理念を実際に目にすると、どこも似たり寄ったりで、はっきり言って、わたしのようなコピーライターで育ってきた人間にはつまらなくて、気を入れて読む気にもなりません。


たったひと言、「あ、そう」で終わり。


それじゃいけないと思います。


わたしの度肝を抜くような「企業理念」、あなたの本当の「志」からもう一度ゼロから作り上げてみませんか?


そんなこと言うようだけど、じゃあ、お前はどうだよ。

わたしも自分の「志」をもう一度ゼロから考え直し、自分なりの「理念」を築いてみたいと考えています。




それでは、また明日。

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牛歩、侮るべからず。

2016-01-01 10:54:04 | スキルアップ

おはようございます。
そして、2016年、平成27年、明けましておめでとうございます。

お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今年も毎日こつこつとこのブログを書き続けていきますので、よかったらぜひ読んでいってください。

今日も、少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。




このお正月、といってもまだ夜が明けて数時間ですが、いかがですか?

こちら前橋は快晴です。

▼今朝8時頃、玄関から西の上方向を撮ったものです。





 残んの月が出ていました。
 何か元旦から良いものを見たなあと思い、iPhoneで撮影しました。


そして前橋の上空では、朝早くからヘリコプターが飛んでいます。

これはもちろん毎年歳末から1月1日にかけて上空を飛んでいる、これもまた恒例のものなんです。

これは群馬県内で行われる実業団駅伝の中継ヘリで、年末に2にチほどその試験飛行を行い、当日は当日で、中継で飛んでいるからです。

毎年の風物詩ですね。


個人的には、今年のお正月はものすごく静かです。

昨年はわが娘の出産が1月からあり、12月末に入院し、1月中旬に子供が生まれました。

ですので、一昨年の大晦日から婿がわが家にやってきていて、肝心の娘がいない変な取り合わせの3人のお正月を迎えました。

ですので、病院に行ったり、婿の世話をしたりやらなんやらで、何かお正月を過ごしたという感覚があまりありませんでしたので、特にそのように感じているのかもしれませんね。


さて長々といつもの前置きを書いてしまいましたが、今日は本題はありません。


しかしそれでは、今日もこのブログを開いていただいたあなたには申し訳ないので、ビジネスには全然関係のないものなんですが、わたしオリジナルのあるCMの文字コンテをお送りします。


息子:ただいま~。
(初詣に新婚の妻と出掛けていた息子が帰ってきた)

新妻:お義母さん、今帰りました。

母親:お帰りなさい。お父さん、今年も来られたわ。

息子:え、よかった。もう無理かなあって思ってたんだけど。

新妻:え、あの話の?

息子:ああ。

母親:今度のお正月、お父さんが大好きだった、ほら、○○のお寿司とったの。

息子:え、○○、お正月なのにやって(営業)たの?

母親:うううん、ちがうの。大晦日にね、お母さん、○○の大将に尋ねてみたのよ。もしお願いできたら、うちのお父さんの大好きだった○○さんのちらし寿司、できますかって。
息子:まさか大将がやってくれるわけないよなあ、せっかくの休みなんだから。
(新妻はふたりのやりとりに口を挟まないで、ただ微笑んでだまって聞いている)

母親:そこが大将のいいところよ。二つ返事で聞いてくれたわ。

息子:へえ、あのガンコな大将がねえ………。でもよかったね、まいとしおせちじゃ飽きちゃうし、たまには違ったもん、食べたいよな。そんなにこちらに来れないんだっから。

母親:そうよねえ。

新妻:お義父さん、ちらし寿司大好きだったの?

息子:うん、○○のって頭につくけど。

新妻:よかったわね。
   あ、あたし、もしかしたら初対面?

息子:あれ、去年、会ってなかったっけ?

新妻:話は前から何度も聞いてたけど………。

母親:ほら、去年、くる日がずれちゃったじゃない。

息子:ああ、そうか。

母親:じゃあそろそろお父さん、呼ぶからね。

息子:うん。嫁さんの顔見て、なんて言うかなあ。

新妻:不腑、きっと、おお、べっぴんさんだなあって(笑顔)。

3人:(大笑い)

母親:じゃあ呼ぶわね。
(と言って、仏壇に向かい、御鈴を3回鳴らす)チ~ン、チ~ン、チ~ン。


                    (おわり)

お正月早々怪談話ですが、ほのぼのとしません?

天国に逝った父親がお正月に帰ってくるという話です。

○○に店名や企業名を入れてちょっとアレンジすると、ほのぼのとしたストーリーCMができあがりませんか?


それでは、あなたにとって、今年こそ素晴らしい年になりますように。

このブログを毎日読んでいると、ちょっとずつですが、素晴らしいお店や会社になっていくはずです。

牛歩、侮るべからず。
(by藤田)




それでは、また明日。

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