キューピーヘアーのたらたら日記

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『レキシントンの幽霊』 村上春樹

2021-01-07 15:47:13 | 
村上春樹の短編集。


『レキシントンの幽霊』

小説家の主人公は現在アメリカに住んでいる。

ある日、友人に古い邸宅の留守番を頼まれる。

そこで主人公の見たものとは、、、。


『緑色の獣』

夫の留守中、「私」が庭の椎の木を眺めていると、

根元から緑色の獣が這い出してきた。


気色悪い作品。

いったい何が言いたいんだよう。


『沈黙』

ボクシングをやっている温厚な大沢さんだが、

中学2年のときに一度だけ

人を殴ったことがあるという。


人間の嫌な面を描いた、

あまり楽しくない作品。


『氷男』

「私」は氷男と恋をする。

周囲の反対を押し切って結婚し、

南極に移り住む。


南極に街があり、南極語を話す人々が住んでいる

シュールな作品。


『トニー滝谷』

Jazz Musicianの滝谷省三郎と、

その息子のイラストレーターのトニー滝谷の物語。


『七番目の男』

50代の白髪交じりの男の思い出話。

少年の頃、男の親友が海で巨大な波にさらわれる。

男は親友を助けられなかったことに罪悪感を感じ

その後の人生を歩むのだが、、。


『めくらやなぎと、眠る女』

「僕」は耳に障害のあるいとこの

病院の受診に付き添う。


☆-----------------

これらの短編は、『めくらやなぎと、眠る女』が

1983年に書いたものを短くしたもの。

『緑色の獣』『沈黙』『氷男』『トニー滝谷』が

1990年~1991年に書かれたもの。

『レキシントンの幽霊』と『七番目の男』が1996年に書かれたものである。

間のブランクの時期に春樹さんは、

長編『ねじまき鳥のクロニクル』と『国境の南、太陽の西』を執筆していた。


僕の印象だと、『ねじまき鳥…』の前後で読みやすさが全然違う。

後のほうがずっと、リーダーフレンドリーで、

ポジティブである。

前のは作者本位すぎる。

初期の作品は面白みに欠けるね。


成長する作家、村上春樹。

後になればなるほど面白くなる。


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