サックス奏者 中村健佐のブログです

サックス奏者 中村健佐のブログです。日々の活動やその他、徒然なるままに書いていこうと思います。

幹細胞

2010年04月03日 03時05分26秒 | Weblog
NHKを観ていたら「幹細胞」についての番組をやっていた。
物凄い時代なのだなぁ・・・と思った。

自分の脊髄から取り出す細胞で、その細胞を注入して体の部位を治したりできる。頬がこけているから、と言って注入して整形に使ったり、アンチエイジングにも実用化され始めているとか。はたまた豚に仕込んでヒトの肝臓を作り出し、自分の肝臓がダメになったらそれを使う・・・とか。

将来のための「幹細胞バンク」なるものも紹介されていた。
なるべく若いうちに取り出し、冷凍保存しておき、将来自分の臓器がダメになった時にその幹細胞から臓器を作って取り替えれば拒絶反応もなく修復できる・・・とか。

一番驚いた話は「救世主兄弟」。
幹細胞は兄弟でも4人に1人しか一致しない・・・。
5歳ぐらいの少女が重い血液病で、これには幹細胞での治療が良いと。しかし両親はパターンが合致しない。
そこで・・・「兄弟を産む」という方法に。。。そもそも、それを薦める医師の発想が凄い。
その夫婦は23個も卵を用意し、まだ卵の状態で幹細胞のパターンはわかるらしく、少女に合致するタイプの卵に対外受精をおこなった。生まれてきた弟は幹細胞も一致し、見事に姉の病は完治した。。。
・・・と、まぁ・・・「SF映画ですか?」というような本当のお話。
これを「救世主兄弟」と呼ぶのだそうだ。

これでみんなハッピーと喜ぶ家族もあれば、イギリスでは議会で「ドナーとして生まれてくる子供が居てはいけない」という動議問題になっていたりと様々。しかしアメリカではやはりまったくもってフリーらしい。

医学の進歩はまさしく「生命のコントロール」という領域に入り始めている・・・のだなぁと思って観ていた。良いとも悪いとも言えない色々な問題は起こるのだろう。
だいたい、自分の幹細胞を保存しておいて、将来に補修パーツがごとく臓器を作って入替える・・・という時代になると、更に平均寿命は上がっていくのでしょうね。現代でも、医学の進歩で平均寿命はかなりあがっていると思う。歴史に残っている昔の偉い人とか、恐ろしく若くで亡くなってますものね。また更にドーンと寿命の延びる話です。

そりゃ良い話じゃん、と手放しで言えそうだけど、どうなのかなぁ?
そう言った医学の進歩に社会のインフラが整備されて、ついていけるのか?ですね。
年金バランスもしかり、生命に対する格差問題も大きくなるでしょうし、政治や社会が後手にまわっていたらいかんのでしょうなぁ。。。きっと
コメント (2)
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