大江戸日記帳

ソウルから帰国して、人生で初めて東京での生活を始めました。きっと楽しいこともいっぱいありそうです。

京の迎春準備

2007-01-03 11:52:14 | 大江戸生活
1年ぶりの京都。今になっても、京都の人々は伝統的な年末年始の過ごし方を守っている。というより、それを楽しみにしている、と言う方がいいかもしれない。

我が家も、ちょっとだけそれを真似てみる。
12月30日夕方、市場へ繰り出す。
寺町通りを四条から北上、すごい人出の中をのんびり歩く。一時期、寺町は活気を失っていたが、最近は新しいお店やレストランができて、よい感じ。そして伝統的な仏具屋や絵具の店もリニューアルして綺麗になっている。そういうところに京都っぽい感じもちゃんと残されているのがうれしい。

さて、寺町三条に超有名すきやき店「三嶋亭」がある。京都の人は三嶋亭のお肉が大好きである。どうです、この並び。三嶋亭で肉を買おうと並ぶのは年末の風物詩。本店だけでなく、大丸や伊勢丹の支店にも、多くの人が押し寄せ、列がドクロを巻くように連なるのが例年である。



三嶋亭の向かいには、かに道楽。蟹好きの謙一郎に見せてやろうと思っていたが、肝心の蟹さん、過労でダウンしているとか。この風景、韓国にもあったなあ、と思い出す。



さらに北上し、目指す「湯波半」に到着。



予約していた「つまみ上げ(汲み上げ)湯葉」を受け取る。1,260円なり。このお店、おそらく京都でももっとも由緒ある湯葉やさんのひとつで、江戸時代からかたくなに湯葉だけを作り続けている。ご主人、京都府オリエンテーリング協会の故八田先生のご友人だとか。奥さんに聞いたところ、以前は31日は料亭だけに納めていたが、最近は宅急便が31日まで集荷に来るとかで、地方からも31日に発送してくれと依頼がきて、大晦日はますます忙しいとか。すでに、お店(といってもいわゆる売り場はなく、暖簾をくぐるといきなり湯葉作りの作業場なのだ)には大豆が水に浸され、明朝の作業の準備が整っている。

湯波半をでて、次は富小路を下がる。てんぷらの吉川が落ち着いた雰囲気でお客を待っている。ああ、ここのてんぷら食べたいなあ。夜は12,000円~で手が出ないが、お昼は2,000円のコースがありお手ごろなんですよ。

そして錦にやってくる。京都の台所、錦の市場は年末を迎えますます大賑わいである。



錦で、つきたての丸餅、雑煮用の白味噌、紅白のかまぼこなどを買う。他にもいっぱい買いたいものがあるが我慢、我慢。明日が本番なのだ。

京都は最近、京野菜ブランドの確立に力を入れている。そのためか八百屋には立派な京野菜が陳列されている。販売だけではなく、八百屋の中には、イートインレストランを開いた店もある。我々は夕食に「やおやのはなれ」という店に入った。ここは錦の八百屋さんが経営していて、京料理と伏見の酒しかない。ビールすら黄桜地ビールしかないのである。食べてみるとうまい。うまい。

野菜を腹7分目、いい具合になったので、レストランをあとにする。まだ8時だ。大丸のそばを通るとまだ閉店していない。ちょっとよってみる。寄っただけではすまず、(松葉の)そば、てんぷら、明石さんの蛸(半額)をゲットする。

だいぶそろってきたぞ。いよいよ明日は迎春準備の仕上げだ。ああ、正月が楽しみだ。(つづく)
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伊豆旅行(3日目)

2007-01-03 10:04:59 | 大江戸生活
この日はすばらしい天気となった。前日の低気圧は急に発達し、関東に嵐のような風雨をもたらし、大きな被害をもたらしたらしい。伊豆でも電車が止まったらしい。

ゆっくりと朝食をとり、再度温泉につかり、チェックアウトまで年賀状を書き、宿を出た。向かうは城が崎。

城が崎の海は、そのダイナミックな地形に、高いうねりがぶち当たり、凄まじい表情を見せていた。昨日の嵐の影響だ。灯台に登り、波のすごさに息を呑んだ。



岬の先端には容赦なく波が降りかかる。観光客から時折悲鳴が上がる。灯台の脇には隣の岬までいけるつり橋が架かっている。海面までは20mはあると思われるが、そこに波しぶきが降りかかっている。

われわれが渡ろうとする直前、ひときわ大きな波が直撃、大学生のグループに襲い掛かり、ずぶぬれになった男性は「パンツまで濡れた~」と呆れ顔。

私たちもビビリながらつり橋を渡り、記念撮影。取っている間にもしぶきがかかる。怖かったが、こんな風景を見ることができたのは、まあラッキーか。



レンタカー返却時刻もあるので、三島に向かう。途中、わさび園があったので、そこで生山葵を購入する。数ある山葵の中でも天城のものは最高だとか。それはそうだろう、家康公から賜りしお墨付き。苗は門外不出。厳しく管理されていた由緒ある山葵である(ドラマ水戸黄門より:真偽は知りません)。



1時半前に三島駅に到着、レンタカーを返却し、今度は新幹線に乗って、京都へ向かった。

初めての伊豆だったが、印象はよいものだった。それに東京から意外と近いこともちょっとした驚きだった。文学や歴史をもっと勉強してくれば、さらに楽しいたびとなるに違いない。


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謹賀新年

2007-01-01 01:04:47 | 大江戸生活
明けましておめでとうございます。

今年もどうかよろしくお願いいたします。そして皆様にとってすばらしい1年になりますように。



東京の新しい家は荒川に面していて、日の出がとても美しいです。

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