大江戸日記帳

ソウルから帰国して、人生で初めて東京での生活を始めました。きっと楽しいこともいっぱいありそうです。

梅干しの在庫が減ってきた

2006-05-01 23:32:24 | Life in Seoul
私は梅干が好きだ。

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 今年に入って、七十を一つ越えた平野屋源助だが、われながら、
(わしゃ、どうかしてしまったのじゃないか・・・・)
と、くびをかしげるほど丈夫であった。
 鶴のごとく痩せた体には、もう骨が浮いて出ているし、食べるものといえば、朝が焙じ茶に梅干しが三粒。昼に白粥で、このときも梅干しが三粒であった。夜は、ゆっくりと時間をかけて、酒を二合あまり飲む。このときも梅干しが三粒で、ほかのものは口に入れない。

池波正太郎・鬼平犯科帳11「穴」より。
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日本人と梅干しは切っても切れない。池波正太郎の小説にはおいしそうな食べ物が一杯出てくるが、梅干しと白粥は、長谷川平蔵の好物でもありよく出てくる。それくらい梅干しは古来より愛されているのだ。

韓国では梅干しはスーパー貴重品なので、毎日食べるわけにはいかない。ちびりちびりである。今日は、メーデーだったので、二粒いただく(とくにメーデーとは関係ないか)。謙ちゃんすぐに走ってくる。「すっぱいの」と要求。ちょっとだけ食べさせると喜ぶ。ああ、謙一郎も既に日本人のこころを身につけつつあると、ひそかに嬉しくなる。

我が家で食べているのは、これ。



イズミヤ長岡京店に売っている梅干し。500円くらい。
この梅干し「昔ながらの梅干し」というネーミング。原材料は、「うめ、紫蘇、食塩」。保存条件は常温。つまり、塩分18~20%なのである。そもそも梅干しはそういうもので、それこそが健康食品なのである。それが・・・減塩梅干し、これ腐るからと保存剤、色を出すのが難しいからと着色剤、挙句の果てに香料・・・。

本当に最近は手ごろな価格で、まともな梅干しを見つけるのが難しい。

ところで最近、おにぎりの種はなにが一番好まれているかという結果がネットで出ていた。一位、ツナマヨネーズ。「はあ!?」。私の場合、梅干し塩分18%以外考えられない。許せても、たらこ・さけ、まで。(梅を買って練り梅だったらクヤシ涙が出る)。ツナマヨ?あんたら何人?情けない。。。

日本人の皆さん、古来から伝わるしょっぱい梅干しの良さを見直してください。平安時代以前からずっと梅干しは伝承されています。減塩がいいと思わないで!

あ、話それましたが、梅干しが減ってきたということを書きたかっただけです。あと3か月分くらいしかない。
コメント (4)
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