田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

立花いこいの森

2020年05月05日 | 柳川

 柳川市中山地区に「立花いこいの森」があります。森といっても、さほど広くもない緑地公園です。ここは昔は個人の農事試験場でした。

 旧柳川藩主立花家の第14代当主が、明治19年にここに農事試験場を開きました。当時としては先駆的な事業で、数多くの種苗がここで試験栽培されました。大正期になると全国各地に農業試験場が設立され、ここでは「立花家農場」として商品作物を育てるようになります。

 木陰の道を歩きます。

 バーベキュー広場です。

 一回りしてきました。ゆっくり歩いても15分もかからず、ウォーキングには物足りませんでした。

 ここはピクニック広場。この言葉に接するのは久方ぶりです。中学か高校の時か忘れましたが、近郊に三沢ピクニックセンターという行楽地があり、友達と何度か訪れたことがあります。池が多い丘陵地にあって、駅から林の中を歩いて行ったことを覚えています。自然のほかは何にもないところでしたが、いまその辺りは高度経済成長の波に乗り大規模ニュータウンに変貌しました。

 ピクニックという言葉から小学生の時、夏休みのたびに昆虫採集で野山を渉猟したことに連想が飛びました。もう60年も前のことです。当時はまだ郊外の道路は未舗装で、時折り「田舎の香水」が漂う田園地帯や雑木林を歩きました。

 その時の沿道の様子は今でもまぶたに浮かびます。でも先生が引率したことでもあり、具体的な場所は高良山の麓とか町はずれの田舎道や背振山系の山道だったような気がするだけで、どんなに記憶の糸を手繰っても思い出せません。今そこに行っても、風景は一変していて分からないでしょう。

 いこいの森に咲いていた、この野草は確かジシバリ。タンポポによく似ています。

 

 

 

 

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2 コメント

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ピクニック (birugo)
2020-05-05 10:05:02
おはようございます
「ピクニック」懐かしく思う言葉です。
お弁当ひろげたり、走り回ったり、草花を摘んだりシロツメ草、タンポポと思っていたジシバリもあったかもしれません。
この頃朝のうちに、とあるコンビニまでの少しのウォーキングをしています。
その店にツバメが2つ巣を作らせてもらっています。
手すりに留まっていて羽繕いしたりしていて、逃げないので近距離で御対面してきます(^^;
巣では賑やかなヒナの鳴き声がしています。
まめのお掃除されて清潔に保っておられます。
ありがとうごさいます。
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こんにちは (九州より)
2020-05-05 13:39:58
昔はレジャーランドというものが無かったので、
誘い合わせて野山を歩くことが楽しみでした。
そういえば子どもの歌にピクニックの曲がありました。
ツバメはもう巣をつくり始めています。
道の駅の深い庇は絶好の巣作りの場所です。
ツバメも少なくなりましたね。
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