田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

矢部川堤防を散歩する

2020年05月08日 | 日々の出来事

 矢部川沿いにある中ノ島公園に来ました。いつも横目にして通り過ぎるだけで、まだ足を踏み入れたことがありません。ここには楠の大木が500本ほどあり、国の天然記念物になっています。しかし船小屋大橋から公園に下りようとすると、工事中で入り口が封鎖されていました。

 仕方なく堤防を歩くことにしました。初めて歩く道です。大橋から上流へ溯ります。

 堤防沿いはこんもりとした林になっていて、筑後川とはまた違った風景です。写真には写っていませんが、左岸には低い山塊が迫っています。

 自転車が通り過ぎたところで振り返ります。堤防沿いは放水路。数年前の豪雨による水害の復旧工事中でした。楠の大木群が中ノ島公園です。元禄時代、この上下流に堤防が築かれたときに楠が植えられました。公園の向こうを矢部川の本流が流れています。

 バイクが来ました。ハーレーのようなハンドルが高いタイプで、長距離を走るのには疲れないでしょう。ハーレーダビッドソンというと、映画「ターミネーター」のシュワルツェネッガーでしょうか。

 1970年頃、学生時代に見たピーター・フォンダ主演の「イージーライダー」の結末が思い出されます。若者が大型の改造バイクでアメリカ南部へ旅する物語ですが、ヒッピー世代の自由な価値観と保守的な田舎町の人々との相克が描かれていました。

 向こうに白く横切る高速道路が見えてきました。ここまで1キロ近く。引き返すことにします。

 帰りは堤防の一段下にある道を歩きました。桜並木が続いています。花の季節は美しいでしょう。

 分かれ道に来ました。長い人生には何度もこうした岐路があります。いま振り返ると、私はいつも成り行きまかせだったように思います。今日は堤防へ上がります。

 サイクリストが来ました。もう何十年も自転車から遠ざかっています。頬に風を受けて自転車をこぐのは気持ちがいいだろうなと思います。向こうの建物は船小屋温泉郷です。

 堤防に咲いていたノアザミ。今年は筑後川ではアザミの花が少なかったです。いつも摘み行く場所には数本しか咲いていませんでした。

 

 

 

 

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