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Soy ken

なでしこジャパンvsメキシコ女子代表(観戦記)

2007-03-11 20:57:50 | サッカー
FIFA女子ワールドカップ中国2007・予選プレーオフ大戦
2007.03.10(Sat)14:00K.O Att.10,107人
日本女子代表 2(1-0)0 メキシコ女子代表@国立競技場



”クイーン澤、国立へ降臨”

ワールドカップへの出場権を賭けたメキシコとの一騎打ち。初戦はホーム国立。次週(3/17)のアウェイ戦はメキシコの高地トルーカ、標高2600メートル。
初戦ホームで勝利しなければワールドカップ出場が遠のく、「絶対に勝たなければいけない」試合。「負けられない戦い」ではなく、「勝つしかない」戦い。

この大一番に、国立に集まった観衆は1万人を越えた。
私は、19:00キックオフ@三ツ沢の横浜ダービーまで充分に時間があったので、国立に観戦に来れた(14:00K.Oの大宮vs東京@埼スタは断念。東京の皆様、ゴメンナサイ)。けれども、時間的都合で国立へ足を運べなかった各Jクラブのファンも多かったと思う。Jリーグのキックオフ時間を調整できれば良かったろうけど、色々あって難しかったのだろう。そんな中でも1万人を越えるファンが集まったのは、うれしい光景だった。

キックオフ前、選手がピッチ上で円陣を囲んで気合を入れる。その直後、澤の”行くぞー(と言ったか?、ヨッシャーと言ったか?詳細は不明だけど)”とバックスタンド上段まで聞こえたほど気合の入った声が響く。澤は本当にハートの熱いフットボーラーだ。日の丸が胸に輝く。U-23の代表選手たちにも、この姿勢を見習って欲しいと思う。

試合は序盤から日本が優勢に進めるものの、なかなかゴールが決まらない。ストレスが溜まりそうな展開の中、20分に中盤でMF5・宮本がミスからボールを奪われて、メキシコの高速カウンターを食らう。エースのFW9・ドミンゲスにパスが通り、GK・福元と1対1の大ピンチ。ドミンゲスの左足から強烈なシュートが放たれ、日本ゴールを襲う。誰もが目を覆った瞬間、福元が積極的な飛び出しからシュートをブロック、気合のセーブで日本を救う。ナイス、福元。ありがとう!

ピンチを防いだ後もしばらくはメキシコの時間。そこを凌いで迎えた38分。左サイドを深く切り裂いた宇津木が左足でメキシコゴール前にファイン・クロスを上げる。メキシコDFに競り勝った澤の渾身ヘッダーがメキシコゴールの右隅に決まって、ゴォォォッォォォーール、日本が待望の先制点。1-0。

その後も日本が押し気味に進めたが、このまま1-0で前半終了。

55分、宮本out、柳田in。
65分、メキシコ選手のループシュートが福元の頭上を抜けて、日本ゴールへ放物線を描く。ヤバイと心臓が止まり掛けた瞬間、ボールが”ゴンっ!”とバーを叩く。今度はゴール・バーが日本を救った。ホッ。。。
67分、前線で奮闘していたFW11・大野out、18永里in。
69分、追加点が欲しいが、なかなか奪えずに苦しい時間が続いていた日本を、再び澤が救う。メキシコ陣内深くの左サイドでボールを受けた澤は、冷静な足技でメキシコDFを抜き去った後、ゴールライン付近まで切り込み左足でスーパークロスを放つ。ドンピシャで合わせたのが見山のヘッド。メキシコゴールをブチ破ったヘッダーが決まって、喉から手が出るほど欲しかった2点目を奪う。2-0。
79分、柳田が左サイドから上げたクロスに飛び込んできたのが、澤。ジャンピング・ダイレクト・ボレーを右足から放ったが、ボールはわずかにバーの上を通過。ゴールならず。しかし、子供の頃に”ダイヤモンドサッカー”で観たフライングダッチマンのような美しいスーパーボレーだった。

このまま、その後は危なげなく、2-0で試合終了。

試合後、なでしこの選手たちが場内を一周して観衆の応援に応えた。
みんなタフでイイ顔をしていた。メキシコの高地でも、彼女たちならばきっと勝って帰ってくると確信できた。それくらい充実した表情だった。
日章旗が舞い、”ニッポン・コール”が止まない国立には、熱いハートがビシビシ伝わってくる日本代表がいた。U-23代表の男子も刺激を受けて欲しい。

クイーン・澤、女にしておくには、余りにも勿体無いフットボーラーだ。
「キング・澤が日本代表にいたら、、、」と想う。