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川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

大川小学校

2012-05-29 07:00:26 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

5月23日(水)☼

仙台から石巻郊外の高福寺を訪ねる。慶子さん(86年・池商卒・フォーク部)と夫の裕昭さんが出迎えてくれた。この寺も地震の被害を受けた。山門近くの灯籠は倒れたままだ。

 

 夫妻は周辺の避難所を回って「カフェ」を開店して人々の交流の場を作る活動、傾聴活動など今も忙しく立ち働いている。被災地にも「復興」の動きが始まる中で悩みや苦しみを語るのをはばかる雰囲気があるという。「傾聴」という活動はこれからますます大事になるということだろう。

 息子さんの近影を見せてもらった。凛々しい雲水姿。この春大学を出て永平寺(福井県)で修行中だという。お二人も心強いことだろう。昼食の接待を受けたあと慶子さんが車を運転して被災地を半日案内してくれた。

 北上川河口近くのあの大川小学校。その惨状はガレキ処理が終わった今でも見るに耐えない。

全国からの弔問者が絶えることがなく祭壇に「高知県田野町議会」の献花もあった。廃墟となった校舎の裏側に回ってみた。裏山がすぐそばなのになぜそちらに避難させなかったのか?集団でよじ登るのには確かに不向きだができないというほどではないように見える。(校長をはじめとして教師たちに津波に備えるという発想がそもそもなかったのではないか?我が身に引きつけて考えてみても思い当たるような気がした。)

裏山近くの何かの施設にこどもたちの手になる壁画が残されている。宮沢賢治のあの言葉があった。

 「世界が全体に幸福にならないうちは、個人の幸福はありえない‥」。先日の移動教室の締めくくりの演説で僕はこの言葉を紹介したばかりだ。このように思うことができるこどもが育っていたのか。

北上川河口近くの山道を通って雄勝~女川。女川~鮎川浜。美しい風景の合間合間にであう村里や街はどこもかしこも「壊滅」。

牡鹿半島の先端「御番所公園」。展望台は毀れて「立ち入り禁止」。芝生に腰を下ろして震源地の海を眺めた。

 万石橋のたもとまで裕昭さんが奥さんを迎えに来てくれた。これからも忙しい日が続くのだろう。被災地のお寺の活躍時と心得ているお二人にあえて嬉しい一日だった。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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池商 ()
2013-03-14 06:47:26
85卒のフォークの部長だった先輩と昨日電話で話していたばかりです

何げなく検索したら先生のblogに(涙)
私は池田教諭に学び池田教諭が今も心の恩師です


震災二年目 復興を祈るしかできませんが応援してます

先生お体を大事になさって下さいね


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