川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

もんじゅを廃炉に!核燃料サイクルの破綻明白に。

2013-05-17 10:54:45 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

 福井県敦賀にある高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開は不可能になったというニュースがありました。

 これは注目すべきニュースです。日本の核燃料サイクル政策が最終的に破産したことを意味するからです。

 もともと不可能なことをあたかも夢の実現のようにはやし立てて巨額の資金を費やしてきました。

 使用済み核燃料を再処理する工場も故障続きで役に立ちません。プルトニウムの使用目的がなくなるのですから再処理工場もきっぱりと閉鎖すべきです。

 こうなると原発が日々生み出す使用済み核燃料は溜まりに溜まるだけでますます危険になります。地中深く埋める目算も立っていないので原発の再稼動なんて論理的にも不可能です。

 安倍内閣は進行している事実を謙虚に認めて原発からの撤退を宣言すべきです。


もんじゅ 運転再開は事実上困難に

5月15日 15時54分 NHK
もんじゅ 運転再開は事実上困難に
 
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福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いでいることを受けて、国の原子力規制委員会は「安全確保を十分行える体制が整っていない」と判断し、法律に基づいて体制の改善が確認されるまで運転再開に向けた準備作業を行わないよう命じることを決めました。
これによって、今年度内を目指していたもんじゅの運転再開は事実上、難しくなりました。

「もんじゅ」を巡っては、去年、国の検査をきっかけに安全上重要なものを含む9800余りの機器で点検漏れなどが見つかったほか、事業者の日本原子力研究開発機構が報告書を提出したあとも点検の放置が見つかるなど、ずさんな安全管理の体制が大きな問題となっています。
これを受けて、原子力規制委員会は15日の定例会合で、事務局の原子力規制庁がことし2月から3月にかけて行った立ち入り検査などの報告を基にもんじゅの処分内容について検討しました。
この中で、田中委員長らは「何度も違反を繰り返している印象が否めない。かなり事態は深刻だ」などと原子力機構の組織体制を批判しました。
その結果、規制委員会はもんじゅについて「安全確保を十分行える体制が整っておらず、安全文化の劣化が認められる」と判断し、法律に基づいて体制の改善が確認されるまで運転再開に向けた準備作業を行わないよう命じることを決めました。
ナトリウム漏れ事故を起こし14年余り運転が止まっていたもんじゅは、3年前に運転を再開しましたが、燃料を交換する装置が原子炉内に落下するトラブルを起こし、現在、停止したままになっています。
規制委員会は今後、原子力機構に弁明の機会を与えたうえで正式に命令を出すことにしており、今年度内を目指していたもんじゅの運転再開は事実上、難しくなりました。

委員からは厳しい意見

会議ではもんじゅを運営する日本原子力研究開発機構について、田中委員長はじめ各委員から厳しい意見が相次ぎました。
田中委員長は「点検漏れなどを何度も繰り返している印象をぬぐえず、事態はかなり深刻だ。報告書の中で『もんじゅは国のサイクル政策を形にしたもので、そうした背景から工程は簡単に事業者だけで決められない』などという話しがあったが、いかにも空々しい。作業工程優先ではなく、安全が優先され安全文化を大事にすることが重要だ」と述べました。
島崎委員は「点検漏れの指摘を受けた報告書でも不備が見つかり、その場しのぎで作文したと言わざるを得ない。このような組織が存在していること、それを許していること自体問題だ」と批判しました。
また、大島委員は「安全文化の劣化や組織的な問題が指摘されなければならないという今回の事態は相当深刻で、病は深い。事業者や監督官庁が安全文化を徹底しなければ問題の解決にはならない」と指摘しました。

“夢の原子炉”目指していた

「もんじゅ」は使った燃料以上に核燃料を増やすことができる“夢の原子炉”、高速増殖炉の技術を確立しようと運転を始めましたが、平成7年にナトリウム漏れ事故を起こし運転できなくなりました。
高速増殖炉の実用化のめどが立たなくなくなるなか、もんじゅを開発する意義は徐々に薄れ、安全性の確認などにも時間がかかり、運転停止期間は14年余りと長期に及びました。
3年前、ようやく運転が再開されますが、すぐに燃料を交換する装置が原子炉内に落下するトラブルが起きて再び運転できなくなり、今も止まったままです。
この間、もんじゅの扱いを巡っては、前の民主党政権が去年9月に新しいエネルギー政策をまとめ、「これまでの成果を取りまとめるとともに、放射性廃棄物の減量化などを目指した研究を行い、その成果が確認されれば研究を終了する」と位置づけました。
その後、自民党政権になって民主党の政策を見直す方針が示されますが、具体的な内容は今後のエネルギー政策などの議論を踏まえるとして決まっていません。
もんじゅについてはほかの原発と同じように新規制基準への適合が求められるほか、敷地内の活断層の調査なども終わっておらず、運転再開のめどは立っていませんが、事業者の日本原子力研究開発機構は、今年度中に運転再開したいという意向を示していました。


 

僕と同じように核燃料サイクルについてよくわかってない方は次のHPをごらんになってください。やや古いですがわかり易い説明です。

 ●河野太郎●http://www.taro.org/


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