新聞を読んで

いろんな、新聞を読んで感じたことを書いて見たいと思います。

今日のコラム

2013-07-30 05:40:45 | 日記

7月30日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

声をかけるサービス

 商売をしている限り、いつの時代でもサービスは大事ですが、中でも特に故障や不満のないときのサービスということが大事です。

だんだん暑くなってきて、扇風機がそろそろ要るようになる。そんなとき、ちょっと立ち寄って“去年の扇風機の調子はどうですか”と声をかける。

また“お納めした品物の具合はどうでしょう”と聞いてみる。

いわば“声のサービス”です。これは全くの奉仕で、それですぐどうこうというものではないでしょうが、ご需要家にしてみたらどんなに嬉しく、また頼りに思われることでしょう。

そういうところに、商売をする者の真の喜びを感じ、尊さというものを自覚しなければならないと思うのです。





2013年7月30日天声人語(OCN朝日新聞デジタル)

天声人語

▼大きな荷を重そうに背負ったおばさんたちの姿が、今も脳裏に浮かんでくる。茨城や千葉方面から東京に野菜などを売りに来ていたのだろう。子どものころ、上野駅に行くとしばしば目にした光景だ

▼東京の北の玄関口が、おととい開業130周年を迎えた。昨年新装成った東京駅よりはだいぶ古い。節目を記念して、寝台特急が発着する13番ホームの発車合図が変わった。「あゝ上野駅」である

▼1964年に発売された井沢八郎のヒット曲。集団就職で地方から出てきた若者たちへの応援歌として、いまも多くの人の記憶に残る。♪くじけちゃならない人生が あの日ここから始まった……

▼この歌詞を地で行くようだったのが、後の首相、田中角栄だ。34年3月、15歳の少年は郷里新潟を出て上野に降り立った。ところが、自伝『わたくしの少年時代』には駅についての記述がない。すぐにタクシーに乗り、運転手にカモにされた。その経験が強烈すぎたのだろうか

▼東北線や常磐線などの地上ホームは線路が行き止まりになっている。終着駅らしいつくりと雰囲気が旅情をそそる。今は新幹線も東京駅に通じ、通過駅になりかけているが、「ふるさとの訛(なまり)なつかし停車場」(啄木)の魅力は変わらない

▼一時は駅舎を超高層ビルに建て替える計画もあった。バブル崩壊で構想が消え、独特の外観が保たれたのは幸いだった。博物館に美術館に音楽ホール、動物園に不忍池(しのばずのいけ)にアメ横。多彩な楽しみに溢(あふ)れた街に摩天楼は似合わない。