AAAオリジナル「USフルパワーオールステンレス」取付け後に、キャブ調整をしてもらいます。
佐藤社長からFCRキャブは今までのセッティングデータが揃っているので、調整しやすいと聞いていましたが、私が取り付けているTMR-MJNキャブの調整も快く引き受けていただきました。
キャブの清掃分解
キャブを分解して、溶剤につけてカーボンや汚れを落とし、コンプレッサーでエアを通してもらいます。
結構、カーボンが付着していたようです。
市販のスプレータイプのキャブクリーナーでは、内部の汚れを落としきれないそうです。
パワーフィルターのオイルを除去します。
オイルを落とすとパワーフィルターの寿命が縮むそうですが、オイル付の状態で調整することは相当難しいそうです。
清掃したキャブを組立、SRに取り付けます。
データをマッピングします。
縦軸にパワーと空燃比が、横軸に回転数が表示されています。
空燃比を13.5にセッティングするそうです。
私が乗りながら調整したWM SR ステンレス7Rメガホンマフラーでのセッティング状態で測定を開始します。
・MJ…140番
・PJ…35番
・MJN…C、上から3段
1回目の測定
パワーは30ps位出ているようです。
空燃比も13.5前後から始まっていますが、3000回転前くらいから上がり始めて3500回転前後で15くらいを示しパワーが急激に落ち込んでいました。その後、4500回転以降は、きれいに13.5前後を示しています。
佐藤社長がMJNを2段下げる(薄くする)ように指示して、キャブを再調整します。
2回目の測定
今回の測定では、3500回転前後も13.5を示しています。但し、5000~6000回転の間がデータとして表示されていません。佐藤社長がぼそりと「やはりな…」とつぶやいているのが聞こえました。どのような意味なのか判りません?
「これで乗ってみてください。」と佐藤社長。
先ほどのつぶやきが気になりますが、店舗の周りを乗ってみます。
試乗車で既に体験していましたがマフラーが異なると、こんなにも変わるものかと驚きます。
WMマフラーに比べると音質はやや甲高く、振動が大きいように感じますが、振動(鼓動感)は不快なものではなく心地よく感じます。
今までは低速域のトルクがやや弱いような気がしましたが、スーパートラップは全域でパワフルで吹け上がりは早いようです。 店舗の周りをしばらく走り回りましたが、息つきやもたつきは感じられません。
このセッティングで乗ることとしました。
調整後セッティング
・MJ…140番
・PJ…35番
・MJN…C、上から1段
佐藤社長と雑談していると、社長から「リアサスの調整をしてあげる」というありがたいお言葉が。
朝10:30に訪問しましたが、マフラー交換、キャブ調整を見ていたり、雑談しているうちに15:30になってしまいました。
家の用事があったので、来週にお願いして帰途につきました。帰路しかSRに乗れないのが残念です。
パワーフィルターにオイルを付けずに乗っていたその後です。
今までにも、エンジン始動時にキャブからのバックファイヤーでパワーフィルターから少し煙が出ることはありました。
今回パワーフィルターにオイルを付けずに乗っていましたが、バックファイヤーでパワーフィルターの一部溶けてしまいました。(佐藤社長が言っていた、オイルを付けないとパワーフィルターの寿命が短くなるとはこのことだったようです。)
今回のバックファイヤーでは、いつもより煙の量が多く、しばらく出続けました。このままパワーフィルターに引火するのではないかと心配になりましたが、煙が治まったので取り外して見てみると、内側が一部溶けて(燃えて?)いました。
パワーフィルターを取付けて乗る際には、オイルを少量でもつけた方がよさそうです。(引火したら怖いので)