goo blog サービス終了のお知らせ 

おやじのSR 備忘録

SR400の今までのカスタムや故障など、あれこれを記録してあります

リアサスペンションの調整

2012年04月07日 | セッティング

先週に引き続きSRカスタムショップAAAにリアサスの調整に訪れます。

先週、取り外してもらったWMマフラーとエキゾーストパイプを持って帰るために車で行きます。
車で行きますので、現在取り付けているオーリンズリアサスペンションをSRから取り外して、持っていくことにします。

下の図のように調整して、ストロークを長くします。

調整前
 

調整後

治具でスプリングを縮めて、クリップの位置を上にずらして終わりです。
調整は、専用の治具で行います。(治具なしでスプリングを縮めるのは困難だと思います。)

自宅に戻って調整済みリアサスを取付けて、近所に散歩に出かけます。
見沼代用水路沿いの桜が7分咲きで綺麗です。

今までは路面の凸をひろってコツコトといった突き上げるような感じがしていましたが、リアサスの調整でストロークが伸びた分突き上げる感じは明らかに少なくなりました。あわせて、今まで以上に曲がりやすくなりました。
今回、同時期に吸排気見直しとリアサス調整をした結果、出力特性と乗り心地が変わったことで、違うバイクに乗っているようです。
 AAAにカスタムの相談をして大正解でした。エンジン本体のチューニングは先送りにしましたが、今まで以上に乗りやすくなり、違うバイクに乗っている気分でこれから数年は楽しめそうです。

AAAの佐藤社長、従業員の皆さんは、気さくで、判らないことには丁寧に答えてくれます。ありがとうございます。
同店を訪れるまでカリカリのチューニングショップだと思っていましたが、学生時代に出入りしていたバイク屋さんのように居心地が良く、これからもお世話になります。
また、カスタムの方向性で全く違うといっても過言でないSRになることも知りました。いつかは、エンジンチューニングを同店でしたいと思います。

 


TMR-MJN調整

2010年07月11日 | セッティング

TMR-MJNキャブレター調整方法の要点をまとめておきます。
パイロットジェット(PJ)、メーンジェット(MJ)、MJNの調整方法は簡単ですが、時々パイロットスクリュを締め込むと濃くなるのか薄くなるのか、ド忘れしてしまいます。
MJ、MJNのセッティングは、もっぱら乗車時のフィーリングで決めています。

TMR-MJNファンネル仕様 ヨシムラ出荷時のセッティング

 ・ メインジェット(MJ) #145
 ・ パイロットジェット #32.5
 ・ マルチジェットノズル(MJN) クリップリング上から3段目
 ・ 加速ポンプ作動開度 1/4~3/4

ガスの濃い薄いの目安

  • 濃すぎる症状
    加減速にメリハリがなく頭打ちが早い。
    エンジンが暖機されると悪化し、チョークを引くと更に悪化する。
    エンジン音が重々しく、スロットル操作に対する反応が鈍い。
    点火プラグが黒く汚れている。
    吹け上がりが遅く、パワーが不足している。
  • 薄すぎる症状
    伸びはあるがパワーが無く、低速走行時にサージ(ギクシャク感)を起こす。
    エンジンが暖気されたり、チョークを引くと良くなる
    エンジンブレーキをかけると、アフタ・バーンが出る。
    キャブレター内でバック・ファイアが起こる。
    点火プラグが白く焼けている。オーバーヒートしやすい。
    (ミクニオーナーマニュアルより抜粋、一部改編)

パイロット系の調整

パイロット系(パイロットスクリュ、パイロットジェット)は、アクセル開度全閉~1/4に影響します。パイロットジェットは、番手が大きくなると濃くなります。

  1. アイドリングスクリュ(スロットルストップスクリュ)を締め込み2,000rpmに設定する。
    パイロットスクリュを調整して最も回転が上昇する位置に合わせる。
    (パイロットスクリュは、締め込むと薄くなり戻すと濃くなる。)

    <パイロットスクリュ>

  2. 最も回転が上昇する位置がパイロットスクリュを締め込んだ状態から、戻し1回転以下の場合はパイロットジェットを薄いものに交換する。3回転以上の場合はパイロットジェットを濃いものに交換する。
    (締め込みは軽くおこない、流量調整部を変形させないようにする。)

    <パイロットジェット交換>

      パイロットジェット(PJ)

      フロートチャンバを2mm六角レンチで取り外します。

      赤丸の部分にマイナスドライバーを入れてPJを交換します。
  3. パイロットスクリュの調整もしくはPJの交換後にパイロットスクリュの調整で最も回転が上昇した状態でアイドリングスクリュを戻し、規定の1,300rpmに回転をあわせる。
  4. 再度、パイロットスクリュを調整して最も回転が上昇する位置を探して、そこから1/8~1/4回転戻す。(濃くする)
  5. 再度、アイドリングスクリュを戻し、規定の1,300rpmに回転をあわせる。

中速域の調整

MJNは、ジェットニードルのストレート径とテーパの変更によるセッティングが不要です。(というかできません。)
主にスロットル開度1/4~1/2に影響するクリップリングの段数で調整します。
クリップリングを上に移動すると薄くなり、下に移動すると濃くなります。

<MJNの取り出し>
  
    トップカバーを2mm六角レンチで取り外します。
  
   アクセルを空けると赤丸部分が上がってきます。3mm六角レンチで外します。
  
    MJNをラジオペンチで取り出します。(カーボンが付着しているようです。)
    リングクリップを抜き差しして段数を調整します。

スロットル開度1/4~1/2の安定走行時にサージ(ギクシャク感)や加速時の息つき、失速、ノッキングが発生するときは薄過ぎと判断して、段数を下げます。もたつき、加速不良がある時は濃すぎ、段数を上げます。



メーン系の調整

スロットル開度1/2位から徐々に影響してきて、全開まで影響するメーンジェットを調整します。メーンジェットは、番手が大きくなると濃くなります。
<メーンジェットの交換>
  
    赤丸内の赤いドレインボトルを外します。
  
    メーンジェット(MJ)が見えます。
    マイナスドライバーで交換します。
  
    メーンジェット
スロットル開度1/2位から急加速ができない、息つきする時は薄過ぎと判断して、MJの番手を上げます。
フケ上がりが遅く回転の頭打ちが早い、加速時にメリハリが無い時は濃過ぎと判断して、MJの番手を下げます。
点火プラグの焼け具合を見る方法もありますが、全開走行時にエンジンを止め、クラッチ切ってアクセル全閉状態で車両を止めた後に点火プラグを見るそうです。サーキットでも無ければできませんので、もっぱら走行時のフィーリングで判断しています。