おやじのSR 備忘録

SR400の今までのカスタムや故障など、あれこれを記録してあります

ビーナスライン→メルヘン街道→ぶどう峠

2010年07月22日 | ツーリング

7月の17日、18日と晴天続きでどこかに行きたくなり、最終日の7月19日(月)に信州へ行きました。
コースは、以前より考えていた美ヶ原高原→ビーナスライン→メルヘン街道→ぶどう峠としました。

当日は、朝4時過ぎに自宅を出発。
圏央道坂戸ICから上信越自動車道小諸ICを目指します。

時速100km超で快適に走行していたら、横川SA手前の上り坂でエンジンが重く回らなくなってきました。
TMR-MJNのメーンジェットを5番下げて135番に変更しました。

小諸ICで高速を降りて県道62号線を経由して武石峠を目指します。
途中であじさい公園で一休み。
さいたま市ではあじさいの見ごろが過ぎていますが、ここでは標高が高いためか今が見頃です。

武石峠を右折して美ヶ原高原に上っていきます。

登り道は、前に乗用車の列ができていたのでのんびりと後を着いて行きます。

8時30分過ぎに美ヶ原高原の道の駅到着。
快晴の高原から北アルプスの眺望、高原美術館の風景を楽しみます。


しばし、休憩・・・持参した携帯コンロ、コッフェルを出してコーヒータイム。

コーヒーを入れる水は、先程のあじさい公園でペットボトルに入れてきました。
雲が下から上がってくる風景に見とれながらコーヒーを飲んでいる時に9時となり、高原の鐘が音を奏で出しました。

ここから、ビーナスラインです。メーンジェットを更に5番下げて130番に変更しておきます。
当日は連休最終日の午前中のためか、観光バスや乗用車が少なく快適に走行していきます。

アルプスや富士山が望めました。

白樺湖まで一気に走り抜けます。

県道192号線を経由して、国道299号メルヘン街道に入ります。
県道192号線からメルヘン街道に入ると、南アルプスの風景は背後にあり、木立のなかを走行していきますので眺望は望めません。
メルヘン街道は、車両が少なく、適度にコーナーが続くコースで、飽きるほど気持ち良く走行できました。
今回は、MJNを調整する六角レンチを持参するのを忘れてしまったために調整ができずに、中速域でややもたついてしまったことが悔やまれます。

国道で2番目に標高が高い(2127m)麦草峠に到着します。周りは木立に囲まれて、眺望は良くありません。

麦草峠を過ぎると、直に白駒池の駐車場に着きます。
駐車料金100円を支払って、バイクを止めます。林の中を15分位歩いていくと白駒池です。

池の畔にある山荘でしばし休憩。白駒池の最深部から採水している水をいただきました。冷たくはなかったでしたが、やわらかい水でした。この水をペットボトルに入れて、出発。

メルヘン街道から県道480号に枝分かれする場所にある山荘から浅間山がきれいに望めました。

 メルヘン街道を県道480号に右折して、松原湖に向けて下っていきます。途中で八ヶ岳がやっと見えました。

国道141号を小海駅方面に走行し、県道2号南相木、北相木方面に右折します。途中で、県道124号線北相木方面に左折してぶどう峠を目指します。3年前は、通行止めとなっていましたが、今は通行できます。
ぶどう峠で一休み。御巣鷹山が望めます。

県道124号を下って、国道299号線と合流する手前に上野村村営の日帰り温泉しおじの湯でいままでの汗を洗い落とします。
しおじの湯は、道沿いに看板が出ていないので見落としてしまいがちです。
露天風呂、内湯ともあまり大きくありません。当日は利用者が少なく、山間の施設ですのでヒグラシの鳴声を聞きながら、ゆっくり入浴できました。

国道299号を通って小鹿野でメーンジェットを140番に戻し、途中 秩父で夕立に会いましたが18時にさいたま市の自宅に無事着きました。
(走行距離501km)


 


TMR-MJN調整

2010年07月11日 | セッティング

TMR-MJNキャブレター調整方法の要点をまとめておきます。
パイロットジェット(PJ)、メーンジェット(MJ)、MJNの調整方法は簡単ですが、時々パイロットスクリュを締め込むと濃くなるのか薄くなるのか、ド忘れしてしまいます。
MJ、MJNのセッティングは、もっぱら乗車時のフィーリングで決めています。

TMR-MJNファンネル仕様 ヨシムラ出荷時のセッティング

 ・ メインジェット(MJ) #145
 ・ パイロットジェット #32.5
 ・ マルチジェットノズル(MJN) クリップリング上から3段目
 ・ 加速ポンプ作動開度 1/4~3/4

ガスの濃い薄いの目安

  • 濃すぎる症状
    加減速にメリハリがなく頭打ちが早い。
    エンジンが暖機されると悪化し、チョークを引くと更に悪化する。
    エンジン音が重々しく、スロットル操作に対する反応が鈍い。
    点火プラグが黒く汚れている。
    吹け上がりが遅く、パワーが不足している。
  • 薄すぎる症状
    伸びはあるがパワーが無く、低速走行時にサージ(ギクシャク感)を起こす。
    エンジンが暖気されたり、チョークを引くと良くなる
    エンジンブレーキをかけると、アフタ・バーンが出る。
    キャブレター内でバック・ファイアが起こる。
    点火プラグが白く焼けている。オーバーヒートしやすい。
    (ミクニオーナーマニュアルより抜粋、一部改編)

パイロット系の調整

パイロット系(パイロットスクリュ、パイロットジェット)は、アクセル開度全閉~1/4に影響します。パイロットジェットは、番手が大きくなると濃くなります。

  1. アイドリングスクリュ(スロットルストップスクリュ)を締め込み2,000rpmに設定する。
    パイロットスクリュを調整して最も回転が上昇する位置に合わせる。
    (パイロットスクリュは、締め込むと薄くなり戻すと濃くなる。)

    <パイロットスクリュ>

  2. 最も回転が上昇する位置がパイロットスクリュを締め込んだ状態から、戻し1回転以下の場合はパイロットジェットを薄いものに交換する。3回転以上の場合はパイロットジェットを濃いものに交換する。
    (締め込みは軽くおこない、流量調整部を変形させないようにする。)

    <パイロットジェット交換>

      パイロットジェット(PJ)

      フロートチャンバを2mm六角レンチで取り外します。

      赤丸の部分にマイナスドライバーを入れてPJを交換します。
  3. パイロットスクリュの調整もしくはPJの交換後にパイロットスクリュの調整で最も回転が上昇した状態でアイドリングスクリュを戻し、規定の1,300rpmに回転をあわせる。
  4. 再度、パイロットスクリュを調整して最も回転が上昇する位置を探して、そこから1/8~1/4回転戻す。(濃くする)
  5. 再度、アイドリングスクリュを戻し、規定の1,300rpmに回転をあわせる。

中速域の調整

MJNは、ジェットニードルのストレート径とテーパの変更によるセッティングが不要です。(というかできません。)
主にスロットル開度1/4~1/2に影響するクリップリングの段数で調整します。
クリップリングを上に移動すると薄くなり、下に移動すると濃くなります。

<MJNの取り出し>
  
    トップカバーを2mm六角レンチで取り外します。
  
   アクセルを空けると赤丸部分が上がってきます。3mm六角レンチで外します。
  
    MJNをラジオペンチで取り出します。(カーボンが付着しているようです。)
    リングクリップを抜き差しして段数を調整します。

スロットル開度1/4~1/2の安定走行時にサージ(ギクシャク感)や加速時の息つき、失速、ノッキングが発生するときは薄過ぎと判断して、段数を下げます。もたつき、加速不良がある時は濃すぎ、段数を上げます。



メーン系の調整

スロットル開度1/2位から徐々に影響してきて、全開まで影響するメーンジェットを調整します。メーンジェットは、番手が大きくなると濃くなります。
<メーンジェットの交換>
  
    赤丸内の赤いドレインボトルを外します。
  
    メーンジェット(MJ)が見えます。
    マイナスドライバーで交換します。
  
    メーンジェット
スロットル開度1/2位から急加速ができない、息つきする時は薄過ぎと判断して、MJの番手を上げます。
フケ上がりが遅く回転の頭打ちが早い、加速時にメリハリが無い時は濃過ぎと判断して、MJの番手を下げます。
点火プラグの焼け具合を見る方法もありますが、全開走行時にエンジンを止め、クラッチ切ってアクセル全閉状態で車両を止めた後に点火プラグを見るそうです。サーキットでも無ければできませんので、もっぱら走行時のフィーリングで判断しています。