松下幸之助<一日一話>
2月16日 最高責任者の孤独
組織での役職上の立場が上になるほど、孤独な立場になる傾向は感じます。人事の権限を握ることになるから仕方がないですね。また、下のときには上の人に相談ができるけど、上になればなるほど相談する相手がいなくなる。自分の責任と権限で判断しないといけないことがたくさん出てくるから・・・。
私のお慕いする先生から、科長になったときに「佐藤さんの仕事は、教員として適性のない人は教員からはずすことだから」と助言をいただきました。理屈では、教員の適性のない人が教員をすることによって、本人にも学生さんにも良いことがないことは理解できます。でも、なかなか思い切った策を実行することは難しいですね。
非常勤講師の先生にお辞めいただいた事。
期間限定の他セクションへ人事移動。
などを実施したことに対して、いろいろな話が聞こえてくる・・・
私は、どう思われようといいやと、割り切りがあるから・・・。ふーーーん、そう。
で終わってしまいますがね・・・。
中間管理職でもそうなのだから、最高責任者ともなるとさぞかし大変でしょう。
時に、最高責任者の「自殺」などが報道されることがあります。あんなに、しっかりとした人が・・・。と聞くことがあります。
そこには、「最高責任者の孤独」も理由にあるのかもしれませんね。
どうしても孤独になるからこそ、自分の意見に固執してしまう。だからこそ、謙虚さも必要なのかもしれませんね。つい最近のテレビで、それを感じることがあります。大阪府知事になった橋下さんの、テレビのインタビューでそれを強く感じます。彼は必ず、誰かの言った言葉に対して反論をします。聞いていて素直に、ご意見承ります。と言えない彼に大阪府のトップとしてどれだけできるのだろう?という不安を感じます。
どなたか忘れましたが評論家の方が、途中で職を放棄しなければいいですけど・・・
とおっしゃっていましたが、そうならないようにするためにも、彼にはもっと謙虚さが必要な気がします。