キミが働く理由 福島 正伸 中経出版 このアイテムの詳細を見る |
昨日、町田である卒業生と会って話をしていました。
会ってきちんと話をしないといけない理由があってね。
私から質問したのは、「何のために働いているの?」。
この質問は、夏休み前の定期試験の期間に情報学科(2年制)の1年生の全クラスでもしました。担任も一緒にいましたから、担任にも同じ問いを。
「家族を養うため」
「生きていくため」
「みんなが働いているから」
って感じですが・・・
私と同じ年くらいの大人は、「働くための理由」なんて必要なかったのではないかと思うのです。それは、会社に就職すれば、定年まで面倒を見てくれる。どんな人材にならないといけないかも、会社がちゃんとキャリアパスを考えていてくれた。多分、そのほかにも様々な理由から「働くための理由」なんて必要なかったのでしょう。
私だって、ほんのちょっと前までは「働くための理由」なんて「生きていくため」くらいだったですよ。働いていながら、理由を持っていなかった。
でも、今の時代の若者が「生きていくため」に働いているとしたら、そりゃ~いやな上司にいつも怒られていたら、すぐに辞めちゃいますよね。だって、そんな我慢をしなくても楽にお金を稼ぐ手段はある。でも、その仕事で働くことに理由があれば、つらいことにも耐えて働きますよね。
若者の離職の問題は、そんなところにもあるのではないでしょうかね。
だから、いろんなところで「キャリア教育」って叫んでいるのでしょう。
これから職業を選択しようとしている学生さんに、読んでほしい本です。