いえねこ修行

野良猫や人が苦手な猫たちは果たして『人間との生活』に慣れるのか?
人馴れ修行の様子を綴る猫お預かりボランティア日記。

みかん

2016年01月17日 | 里親通信(卒業ニャンコ報告)

昨年

4月末~10月末までお預かりしていた

天売猫・みかんの話。







天売島で保護され







海鳥センターで

順化されてました。

(天売猫は捕獲後一時海鳥センターに収容されます)



しかし順化もなかなか上手くいかなかったようで、


取り敢えずこのままではダメだと

譲渡会に出してみたそうです。




譲渡会に出るため

遥々札幌にやって来たみかん。


当然ガチガチ。


強面だわ、
ウーウー言うわで

里親も決まらず。



その譲渡会に出てた天売猫で

決まらなかった子を私が預かる予定だったんですが、

「1番酷いの預かります」

と言ってた私のもとに来たのが

みかんでした。



レモンと同様
最初は緊張でフケだらけ


なんと








3日かからず喉ゴロゴロです(笑)

 

抱っこ訓練も




ニャン生初の抱っこ。

その数日後には
ニャン生初のシャンプー。


一週間のうちに着々。



猫は

施設ではシャーシャーでも

環境次第でコロッと性格変わる子がいますね。

というか

むしろそんなパターンが多いかも。


無機質な施設よりも

生活感ある「家」の方が落ち着きます。

(そして家の雰囲気にも落ち着き具合が左右されます)


みかんは我が家の空気にフィットしたらしい。

 

 

 

ただ

まだまだ野良風味だったみかん。

撫でれればいいというものでもなく。

 

まず

ブラッシングされたことないから

すごい抜け毛(;'∀')



↑寝てるだけでこれ(笑)

一回ブラッシングするだけでも

面白いくらい抜ける。

 

譲渡会では

緊張でフケも出るので

抜け毛も合わさって

こ汚さ倍率ドン(ΦωΦ)w

 

なんだかんだ言っても

やはり見た目大事

清潔感は重要ですからね~。

 

 

そして

レモンさんやてうりんの時もあった

テリトリーの壁。。。


ケージから出る練習

 

みかんは急いでなかったので

1か月くらいかけて

じわじわやりました。



 

ケージから放り出して

ベッドの下に籠城。

そこから少しずつリビングへ。

 

しばらくは

寝室とリビングの間にある

この位置が

みかんの場所になってました。

 

そんな時に現れたのが

幸之助という新参者。





 

この時は

新しい猫が気になって

「仲良くなりたいのかな~」

なんて考えてましたが


幸之助のケージに張りつくみかん

 

幸之助のケージは

少し前までみかんが入っていたケージ。

 

実は、

自分のテリトリー(ケージ)を奪われて

ムカついていたのです。。。

 

幸之助がケージを嫌がり

夜泣きが激しくなったので、

去勢手術および検査が終わった後

ケージから出した

 

その瞬間

  

幸之助がみかんに襲われました(-_-メ)

 

 

ちょっと本気モードだったので

仲裁に入ったんですが

泣くほど悔しかったらしい(;´∀`)

 

みかんは野良時代のルールが

しっかり身に染みていたようで

テリトリーに厳しいうえに

上下関係にも厳しく

自分のテリトリーに新参者が入ったのが

許せなかったようです。

 

うちの猫とは大丈夫だったんですが

それは「先輩」だから。

長いものには巻かれるタイプ。

(田舎のヤンキーみたいと比喩してました笑)

 

ご飯もうちの子達が食べ終わるまで

横入りせず待ってたりとか。

 

 

後輩幸之助がフリーだと

許せなかったみかん。

何度も襲い掛かりそうになったため

どっちかをケージに入れ

どっちかをフリーにせねばならず、

そんなわけで他のお預かりさんへ幸之助を移動。

 

うちの長男にも

反逆を試み

喧嘩は売ったことありましたが

 

うちの長男が

みかんを打ち負かしたので

完全にボスと認めてたようでした(笑)

(猫の喧嘩は一瞬でケリがつく)

 

 

ボス気質のある猫が複数いると

喧嘩になることもあります。

(注・オスの全てがボス気質ではない)

 

ボス気質云々以外でも

単純に

気が合う合わないで

喧嘩が始まることもあります。

 

 

これから多頭で飼いたいというかたは

先住の性格を考え、

どんな性格の子となら合うだろう…と

見極めるのが大切です。

 

自分の好みもあるでしょうが

先住さんとの相性が一番。

 

 

 

実はうちでは

みかんを預かるまでは

メスか子猫しか預かったことがなく

オスの成猫を預かったのは

みかんが初でした。

 

ボス気質の扱い方、

勉強になりましたね。

 

実戦経験があるであろうみかんより

まさか箱入り息子のクル兄貴のほうが

喧嘩が強いとは…。

 

上下関係に逆らえないみかん。

たまに小競り合いはすれども

基本は大人しく従っていたので

フリーでもOK。

 

みかんはテリトリー問題の調整で

少し苦労しましたが


 

人馴れ訓練は

ほとんど手がかかりませんでした。



 

どんどん甘え具合が

パワーアップ。





 

べったべた。

とどまる事を知らず。

膝にも毎日毎日張りついてました。

 

 

そんな中で

譲渡会に何度も出てましたが

なかなか声がかからなかったみかん。






 

通算9回、

延べ日数11日間。

 

頑張って譲渡会に出続けました。

 

 

面白い男だったんだけどねー。

 

↑ご飯付いてますよー

↑これは何つけてるの?(笑)


↑味わい深い微笑み。

なによりこのはち切れんばかりのボディ。

 

写真に撮ってないけど

あとは

寝てるときに

クネクネと顔に纏わりついて来たり

首をわざわざ踏んずけたり(笑)。

添い寝大好きで

顔の横でハイテンションだったみかん。

 



 

フェイスブックでも

ガンガンアピールして

ファンも増えたけど

不思議なくらい縁がつながらず

 

「またまた残念!」が

ネタか?ってくらい

決まりませんでした。

 

我が家のお預かりは2~3か月が

多いんですが

みかんは問題もないのに

6か月もいましたね(´_ゝ`)

我が家の記録保持者です(笑)

 

 

でも

そんなみかんも

10月の譲渡会で

出会ったお子さんに見初められ

家族に迎えてもらえました。



自慢のおパンツ柄も気に入ってもらえたもんね。




6か月もいたし

キャラも濃かったので

たくさんたくさん思い出があって

上手くまとめれないけど(^^;

 

昨年10月にトライアル出発し

翌月11月に正式譲渡。

 

新しい家では

寝室がテリトリーらしく

(添い寝好きだから)

リビングは緊張しながら来るそうです。

 

新しい家は広いので

寝室と廊下だけでも我が家より広いから

寝室で満足しているっぽい(´Д`)

 

先住さんとは喧嘩もせず

(先輩には従順)

仲良くしてくれる子もいるし。

早くリビングでものんびりできたらいいんだけど~。



もっと頑張るんだぞ、みかん。

コメント (2)
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