京都便り

京都のこと、和菓子のこと、着物のこと。
四季折々のことを書きつづることができればと。

木漏れ日の中

2006-11-14 17:33:00 | つれづれ
 朝から昼のうちは晴天ではいかないけどなんとかもって、曇り空。 どんより曇った空から時折差し込む陽光は、いつもよりもずっとまぶしく感じられる。

 ゆっくり訪れる秋を葉を紅く染めて迎える哲学の道。

 哲学の道に住む猫たちは昔よりもずいぶんと数はへったが、それでもまだ 一大勢力を誇っているようで、今日も木漏れ日の中を行く猫の姿を何匹か見かけた。

 その中でも面白いのは子猫たち。子猫たちは、こちらから寄っていくとさっと逃げてしまう。ところがじっとしているとヘンな色の靴に興味津々寄ってきてはふさふさと毛の生えた手でちょんっとつついてみたり、さらに大丈夫だということになれば顔を近づけてみたりする。

 ちょっとでも動こうものなら、またさっと逃げて、向こうからこちらをうかがっている。

 調子のいい大人の猫たちはうまいこと取り入ろうとあの手この手。しなをつくってなでてくれと言ってみたり、にゃんと声を出してみたり。

 きっと子猫たちもそんな大人の猫を見て、立派な野良へと成長していくんだろう。

秋の訪れ

2006-11-13 10:44:29 | 京都観光
 先週末の冷え込みで一気に秋が加速。すっかり見頃迎えた京都の紅葉。ちょうどうまいぐあいに雨も降って、葉につもったほこりも落ちて、色鮮やかな紅が目に映る。

 毎年、今年の紅葉はどうだろうと思案しても仕方のないことを思案して、少しでも美しい紅葉が長くつづけばと願ってやまない。今年はそれが叶ったようで、少なくとも順調に秋の訪れを感じる。去年だったか、その前だったかは、まったく雨が降らず、かといって冷え込みもなく、なんだかほこりっぽい秋だった記憶があるが、今年はまさに秋らしい秋。この秋はきっといい秋になる。

 道に落ちる秋の色は今だけの彩りを感じさせる。これが冬になると元の色に静かに戻っていく。今は秋。京都の秋の色を堪能してほしい。