京都便り

京都のこと、和菓子のこと、着物のこと。
四季折々のことを書きつづることができればと。

人も車もいっぱいの秋の永観堂

2006-11-21 16:31:55 | 京都観光
 永観堂の前を通ると、朝のうちからたくさんの人。今日は火曜日で平日のはずなんだけど、店まであがるのも一苦労するくらいたくさんの人と車。今度の週末はすごいことになるぞ。

 秋の京都だからこれくらい来てくれないと困るんだけど、それにしたってすごい。東京や大阪といった大都市の混雑とは違って、みんながみんな京都という目的に気持ちが向かっているというのはすごいことのような気がする。ある意味、阪神タイガースの応援をも超えるすごさだ。

 ま、それは言い過ぎかもしれないけど、とにかく人も車もいっぱい。少なくともみんなが永観堂に向かったら、永観堂の床が抜けそうなくらいに。


 斎藤茂太と言ってピンときた人はこれまたすごい。この秋の日に、正確には昨日、斎藤茂太さんが亡くなった。斎藤茂吉の長男で、北杜夫のお兄さん。僕自身は北杜夫のファンでもあり、作品の中にも度々登場するお兄さんの姿をずっと遠くの窓越しに見ていたような感覚がある。

 ずっと前、日本のAmazonがはじまってすぐに、父親へのプレゼントにと茂太さんの船旅の本を数冊買った。父親はたいそう喜んで、その後も何冊か本を買っていた。茂太さんが天国に行って、うちの父親あたりはちょっと喜んでそう。

 あの世で船旅の話で盛り上がってほしい。

 もっともうちの父親は豪華客船ではなく、フェリーの特等室どまりだけど きっとうちの父親のことだから、フェリーをさも豪華そうに

 「船旅が一番ですよ」

と威張っているに違いない。