京都便り

京都のこと、和菓子のこと、着物のこと。
四季折々のことを書きつづることができればと。

一周忌法要

2005-10-30 15:07:24 | つれづれ
 本日は父の一周忌法要と祖母の十三回忌法要を一緒にした。
 きっと父自身が自ら母親の十三回忌法要をしたかっただろうと想像する。その父ももう亡くなって一年が過ぎた。
 今でも死んでしまったという感覚はない。先日も家に帰ってくる夢を見た。そしていつも同じ話をする。

 「元気になったんやなぁ、よかったなぁ」

 父はもういない。なのにいつも夢の中では元気でいる。良いことだ。とても良いことだ。夢の中だけでも元気にいてくれれば、いつでも会える気がする。ただ夢の中の時間はいつもちょっぴりで、何も聞けないのが残念。

 祖父の三回忌法要だったかの時に食べた天ぷらがおいしかったという話から、今日は魚美さんというお店のお弁当をお寺まで持ってきてもらって食べた。
 前のほうがからっと揚がった天ぷらがおいしかったな。

萩の月

2005-10-27 23:59:50 | 食べ物
 京都においしいものは数あれど、おみやげ物ランキング1位は仙台の萩の月。先日テレビでやってたランキングでは八つ橋は確か4位だった。しかもその八つ橋の紹介を”おたべ”でやっていたのにはちょっと驚いた。あれは八つ橋とは別物。あんこの入っていないのが八つ橋、食べやすくということであんこを八つ橋ではさんだのがおたべ。厳密には違ってる。ついでに言うと京都人は八つ橋をあまり食べない。僕自身は土産物として売れていることにも疑問を感じる。なぜ売れるんだろう。
 写真は萩の月。なぜに萩の月かというと誕生日の今日、これをもらったから。甘い物大好きという話が地方の知人にも知れ渡り、何かあると何かもらえる。ありがたい。
 京都便りで萩の月。だって八つ橋食べないから紹介しようがない。

時代祭

2005-10-22 23:11:49 | 催し物
 時代祭というととてもすごいお祭りのような気がするけど、じつのところそれぞれの時代の衣装を身にまとって行列して歩くだけのお祭り。途中それぞれの時代の芸が催されるとかそういった趣向は一切なし。いや、じつはあるのかもしれないけど、見に行ったことがないので詳しくはわからない。
 そんな中、今回は暴れん坊将軍で吉宗を乗せて走っていた白い馬が行列に参加。去年も参加していたらしいけど、途中でしゃがみこんで動かなくなったとか。今年はそんなこともなく、最後まで歩ききったというのは人間で言うと70歳を越える年齢を考えると立派ということになるだろうか。ただ馬だし、人間の70歳と単純に比較することはできないような気がする。

東大谷

2005-10-16 22:01:35 | つれづれ
 本日は東大谷さんで納骨法要。いわゆる法事というやつで20年ぶりくらいに東大谷を訪れた。ずいぶんときれいになって、一番上まであがるのにエレベーターがついているほど近代化。そのうちお経も朝晩自動で流れるとかそんなことになりそうな気がしないでもない。
 無事法要が終了したあとは菊の井でお食事。旬の食材を使って、彩りで見せる、香りと味で楽しませる。それにくわえて主人のおなかいっぱいになるまで食べてほしいという心遣いから、次から次へと食べきれないほど運ばれてくる。こんな日に限ってデジカメを持ってきていない。料理の記憶は頭と舌で憶えて帰る。
 いつかまた行こう。いつかまた。

檸檬

2005-10-10 02:00:59 | つれづれ
 梶井基次郎の小説で有名な京都丸善が閉店する。どこかに場所を移して再開する予定のようだが、それがいつになるのか具体的なことは何も決まっていない。
 京都丸善のみならず、すぐ近所にあるブックファーストも建て替えに伴って閉店するとかしないとか。京都駅前のプラッツ近鉄の中にある旭屋書店もヨドバシカメラになったらなくなってしまうとか。
 ちょっぴり甘酸っぱいというより、なんとも身にしみる檸檬の刺激のような。
 アカデミックな街だった京都はこれからどうなっていくのか。