京都便り

京都のこと、和菓子のこと、着物のこと。
四季折々のことを書きつづることができればと。

寒さの向こう

2014-03-06 02:31:27 | つれづれ
きっと人は誰しも自分は間違っていないと信じてる。
少なくとも信じたいし、信じようとしている。

傍目には間違いがたくさんあっても本人はそれが正しいと信じている。

たとえば僕がそうだ。

でも逆にAとBというまったく逆の意見が存在して、それぞれに迎合するか、反対するかしたら、それはそれで矛盾がうまれる。
とどのつまり自分を信じる他ないのだ。

ある種の宗教みたいなもので、信者はただ一人、自分だけ。
でも自分を信じてくれるもう一人がいれば、それが夫婦であり、親友となる。


信じることは自分を助ける。
人を助けることにもなる。

だから宗教を信じている人はしあわせだし、それを否定する権利は誰にもない。

憲法でまで”信仰の自由”というのが保証されているので、それを作った人というのはまったくすごい人なんだなと頭が下がる。

そしてそれは自分を信じるという点においても同じ。


宗教論を言いたいわけではない。
人は何かを信じることで生きていける。
それが目に見えない神であったり、また自分であったりというだけ。

うちの小学一年生が昨日、

 「さいきんなんもいいことないわー」

と言うので、

 「今日ほめられたんちゃうの?
  おからホットケーキかておいしい言うてたやん。
  いいこといっぱいやで。」

と言ったら、

 「うん、そやな」

と子供らしく答えた。

親としてうれしかったし、ずっとそうやって良いこといっぱいだと信じてくれたらと願ってやまなかった。


間違いを探すのではなく、良いことを信じる。
明日は良いことがあると信じる。

折れそうになる。
今日だってそうだ。

神に祈る。
なにかにすがる。

格好良くない。
でもいいじゃないか。

気が楽になる。
明日が見えてくる。

歩き出す。

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