産経新聞
■景気低迷で雇用不安定に
アルバイトなどで働くフリーターの数が、平成21年平均で前年比8万人増の178万人となり、6年ぶりに増加へ転じたことが、10日までに総務省の調査で分かった。景気低迷で正社員への就職が難しかったことが原因で、若者の就職環境の厳しさがあらためて浮き彫りになった。厚生労働省などによると、就職を希望する今春卒業の高校生や大学生のうち、今年1月末時点で約2割は就職先が決まっていない。厚労省は「正社員を目指しながら、当面はフリーターで生活費を稼ごうとする卒業生も多いとみられ、22年も増える可能性がある」としている。フリーターは職業能力を高める機会に恵まれないため賃金が上がりにくく、雇用も不安定だ。政府は雇用安定化策の強化を求められそうだ。総務省は、学生や既婚女性を除き、15~34歳で、アルバイトやパートで働く人らをフリーターと定義している。同省の調査で、男性のフリーターは81万人と前年より5万人増加。女性も3万人多い97万人となった。
世の中の不安がこれに表れていると思います。若い人の就職が決まらないのは、経済の復興が待たれます。