老夫婦バックパッカー世界旅

定年退職後、老夫婦で安宿を泊まり歩きの世界旅の記録です

柚子坊(8月の俳句)

2009-08-20 07:39:09 | 俳句

  柚子坊

乱雲に届くか朝いちティーショット

[いつものことですが、朝いちのティーショットは緊張するものです。小田原城CCの10番ティーグランドは相模湾に向って雲の峰に届かんばかりに豪快に打ち出すことが必要です。]

雨上がり蝉の命の姦しく

[雨が多いこの夏でした。それでも雨が上がると一斉に蝉が鳴きはじめます。長い間地下で命を保ってきた蝉たちにとっては子孫を残すためには仕方がないことでしょう。]

本閉じて沈思黙考蝉時雨

[暇に任せての読書、疲れて籐椅子で一休み。窓辺の桜の木には蝉たちが喧しくなく。俺も後僅かな命かなと、なにやら深刻に考えることがこの頃時たまある。]

柚子坊に震え上がりし孫の顔

[虫ババことわが愚妻はあげは蝶の幼虫・柚子坊を取って来て、2歳過ぎの孫息子に見せ「怖い、怖い」と震え上がっている孫を見て喜んでいる。]

盆踊り孫に手引かれ輪の中に

[柏尾台の盆踊りには孫達は今年が初登場です。ババに虐められて泣いている孫達をやさしいジジがなだめる役目。踊りには馴染めないジジだが、孫に手を引かれて仕方なく盆踊りの輪の中に。]

 新生姜香りと焦げの朝餉かな

[この頃、身体に良いと、やけに生姜ご飯ばかり作る。我が家では電気釜を使わずガスでご飯を炊いている。私は焦げ飯が大好きで、生姜の香りもなかなかオツなものです。]

老鶯のホームレスかな今だ鳴く

[妻が言うには鶯は8月上旬が最後の鳴き声だと。しかし今年はどうしたことか8月中旬になっても鳴いている。今、話題の帰る家のないホールレスの鶯かと我が家の話題。]