合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

Hope、華麗なる変身!?

2006-04-30 | 動物といっしょ

病院に行って来ました。車の窓から顔を出すHopeちゃんです。

あ、ネバーエンディング・ストーリー?


Hopeちゃん、橋本病確定

前回、ようやく見つけた納得できる獣医さんに「全身の症状から見ておそらく甲状腺機能低下症だと思う」と診断された話は2006/4/2 「なんとHopeは橋本病!(ホントだってば)」の記事で書いた通りなのですが、あれから約1ヶ月Hopeは朝晩サイロイド・ピル0.6mg(えーと、甲状腺ホルモン錠剤、かな)を飲み続けました。

このドクターは、今時珍しいと思うのですが、検査よりも五感を最大限に使った診察によって診断を下す方なのです。Hopeの全身症状(やや肥満気味、毛艶の後退、脱毛、フケが出やすく、反面脂っぽい肌、無気力、怠惰(?)…そういった異常をいち早く見抜いて病名を推測しました。普通だったら、そこで、「では実際に血液を取って検査しましょう」ということになると思うのだけど、このドクターは違いました。

「検査は絶対ではない」というのです。確かに、検査をしても異常が見られないこともある。もしそうなった場合どうするか?検査をしてしまうと、その検査の結果に人間が引きずられることになります。でも、仮にこれを橋本病だと推測して、それに見合った治療をしてみた場合、しばらく様子を見て症状が改善されれば、それは橋本病だったのだろう、そういう考え方。

ちょっと目から鱗でした。病気にもよるのでしょうが、橋本病だった場合、治療方法はわりと簡単(?)。本来甲状腺が働いて作るはずだった甲状腺ホルモンを薬で補ってやればいいのです。この治療に関しては私も自分のバセドウ病関連で多少調べたのでわかっています。甲状腺ホルモン剤に副作用は(今のところ)ありません。もし違っていたとしても一ヶ月間投与して問題が起きるような薬ではないので、この方法はやってみる価値があると思いました。

余談ですが、バセドウ病(甲状腺機能亢進症…つまりHopeの橋本病とは逆)の場合、手術やアイソトープ(放射線)の治療で、働きすぎる甲状腺を切除、または破壊してしまう方法が一般的です。その場合は、正常な甲状腺が生産するはずだったホルモンを、一生、薬で補うことになるんです。今回Hopeが飲んでいる薬と全く同じものです。Hopeの場合は、何らかの原因で甲状腺が壊れてしまっているらしく、これから先はずっとこのホルモン剤を飲み続けることになります。(本当は0.7mgの処方をしたいところなんだけど、錠剤は0.6mgと0.8mgしかないそうです)


話を診断に戻しますが、今回、診断前の体重測定の時点で効果が数字に表れていました。最近増える一方だった体重が前回75パウンド近かったのに今回は71.9パウンド(33kg)、3パウンド(1.4kg)も落ちていました!そして診察室に入ると、ドクターはHopeの全身をくまなくチェック、驚いたのは毛をかきわけて地肌に鼻を付けてクンクンと匂いをかいだり、耳の中に鼻を突っ込んでやっぱりクンクンしたり…か、飼い主でも絶対できないちょっと躊躇しちゃいますよ。見ているだけでくしゃみが出そうになりました。本当に五感をフルに使って…という感じでした。

その結果、前回、指でちょっと力を入れてゴシゴシこするとべったりとついてきた脂が今回はほとんど見られない、地肌の色も良い、しっぽにふさふさの毛が戻ってきている、それに橋本病の特徴(?)である、鼻の頭の三角ハゲ三角形の脱毛部分に毛が戻ってきている!

などなどの状態から、やはり橋本病だったのだということになりました。「動きは少しアクティブになった?」という問いかけには、残念ながら、笑って「ノー」と言うしかなかったのだけど…

ともあれ、薬が確実に効いているようです。いずれ、コリー特有のシャイニーな(輝く???とはいかないまでもつややかな)毛が戻ってくるだろう、と言われました!動かないのは…どうやら性格みたいですね。いや、知ってたけど。

そんなわけで、良いドクターに出会えたおかげで(Lさん感謝です!)病名も治療法も確定したHopeです。ドクターは、とりあえずもう来年くらいまで診察に来る必要はないけれど、体重を量りたかったらいつでも来て良いし、もちろん電話で経過を報告してくれたらとても嬉しい、と言ってくれました。さらにびっくりすることには、獣医志望のフーに、治療の見学をさせてくれることになったんです。フー、信じられない幸運に大喜びです。やる気のある子どもをバックアップしてくれる大人って頼もしいです。


さてさて、一ヶ月の観察期間はお風呂を我慢していたHopeちゃん、もとい、Hopeをお風呂に入れるのを我慢していた人間たち、獣医さんから帰宅するや否やバスルームに直行!

驚いたことに、お風呂を終え、すっかりドライヤーで乾かしたHopeは今まで見たことがないような美しいHopeに変身していました。Hopeは洗っても洗ってもなんとなく脂っぽくベタッとした毛質だと思っていたのです。でも今は全身の毛艶がもう全然違う!恐るべし、甲状腺ホルモンの力です。




まだおみみのまわりがかわいてないのよ
あなたたち、いままでわたしのこと【びじん】っていってたのに・・・
うそついてたのねーっ
わたしはまえからうつくしいこりーだったのよー



ここが問題の▲地帯 短い白い毛が生えてきてます。


ツルツルにハゲてた当時 3月10日撮影



ああ、教案に追われて今日も午前2時・・・

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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かあちゃん)
2006-04-30 17:54:24
よかったね~。
Hopeさん、美しさに磨きがかかったわよ!
本当にいい先生にめぐり合えてよかったですね~。(シミジミ・・・)
アクティブなHopeさんもちょっと見てみたい・・・かも。
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Unknown (RYO)
2006-04-30 18:43:37
ホントにネバーエンディングストーリーみたいですね。
なんか不思議な写真…。

Hopeちゃんも、とりあえずひと段落ってかんじでホッとしていることでしょう。
でも、検査より五感を大切にするお医者さんというのも珍しいですね。
「検査は絶対ではない」と言いながら五感で診断する、なんてなかなかファンキーで。
好きです。そういう人。
しかも、子どもに治療の見学までさせてくれるなんて。
素晴らしい!
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Unknown (づみ)
2006-04-30 19:24:35
わぁー!
よかったね!
なんか安心しました。

まあフーちゃんも思わぬ体験ができて、喜んでいることでしょう~

すばらしい出会いの言葉に尽きるように思います。
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Unknown (may)
2006-05-01 02:24:34
治療も いい先生との出会いで随分違いますよね。
うちの子達の先生も薬は
なるべく使わないで治療をされます。

以前 前歯ぶつけてグラグラになった時
麻酔を打って治療をするって覚悟していたら
その先生曰く 「犬に麻酔するのは簡単だし
僕も治療しやすい でも麻酔が この子にとって
どれだけダメージがあるか考えたことありますか?」って言われ その先生 麻酔は、せずに
ワイヤーでグラグラの歯を丁寧に縛って
しばらく様子みる事に・・・。
一週間後に行くとグラグラだった歯がくっついて
いたの。。。治療代も低料金。。。

ホプちゃん・・・本物の お姫様になって
よかった~~ぁ(^^)

私も2:00am過ぎてしまったぁ~~。寝ます(笑)
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Unknown (たいゆう)
2006-05-01 09:04:06
HOPEちゃん、元気になれて良かったですね。動物も人間も患者と医者の相性って大事ですよね。
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Unknown (のり)
2006-05-01 09:46:04
Hopeチャン、良い先生に巡り合えて本当に良かったですね(^^)
う~ん。カワイイ☆☆
29日のクッキーくんも超~美男子☆☆
獣医志望のフーチャンも実際の現場が見れて、良い経験ができるようになって・・。
未来の獣医さん待っています!!(^^)
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Unknown (darari)
2006-05-01 12:27:21
すごーい、そんな獣医さんに出会えて本当によかったですね。
ちゃんと鼻の毛が生えている経過も撮影していらっしゃるのもす
ごーい。
いい飼い主さん&獣医さんに出会えて、ホプ嬢の後半生は本当に
素晴らしいです。ホープって名前のおかげかなぁ。

でも、ネバーエンディングストーリーには大笑いしてしまいまし
た・・・
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Unknown (TAMA)
2006-05-02 09:25:14
★かあちゃんさん、
アクティブなHopeちゃん、私も見てみたいです。でもこの鼻息の荒さでアクティブだったら誰も太刀打ちできないかも…ですね。
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Unknown (TAMA)
2006-05-02 09:26:24
★RYOさん、
このドクターに出会って、何故かRYOさんを思い出しました。どことなく共通点があるような…(笑)。でも犬の耳に鼻は突っ込まないですよね。
今の時代にこそああいう方が必要なんだと思います。
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Unknown (TAMA)
2006-05-02 09:27:40
★づみさん、
子ども時代に良い大人と出会えることって実はすごくすごく大切なのだと思います。こちらに来て、言葉の壁にぶつかってしばらくそういう経験から遠ざかっていましたが、ようやく軌道に乗った感じです。
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