ベルリンのテロ事件を受け、イタリアでも最高度の警戒態勢へ

Corriere della sera 2016/12/19より

Misure anti-terrorismo
Berlino, allerta anche in Italia:
a rischio concerti e mercatini



ベルリンでのクリスマスの買い物市場へのトラックによるテロ事件を受け、イタリアでもコンサート会場や買い物市場に警戒が発せられた。
ベルリンのテロ事件後、イタリア内務省では緊急の会議が行われ、警察庁のGabrielli長官はイタリア国内に最高度の安全警戒態勢を指示した。
イタリア内務省の緊急会議後、Marco Minniti大臣の指示のもと、警察庁長官Franco Gabrielliが命令を発し、その結果、各州の知事は安全の体制が保てない場合には、すなわち、道路の閉鎖、通行の停止、進入の制限などが出来ない場合にはコンサートや買い物市場やその他の催しを禁止することが出来ることになる。テロ事件に使われたトラックは12月16日18時にイタリア国境のBrenneroを通っていたことが確認されている。その数時間前にこのトラックはBrianzaのある工場で鉄板を積み込んでいたことがわかっている。このトラックがオーストリアに入ってから事件になるまでの3日間、果たしてなにがあったのか今後の捜査が待たれる。

Festival di Sanremo 2017

Festival di Sanremo 2017


2017年第67回サンレモ音楽祭は来年2月7日(火)から11日(土)までの5日間、サンレモのアリストン劇場で開催される。

今年は22人の歌手・グループがそれぞれ新曲で優勝を競う。

簡単に5日間の選出ルールを以下に示す。

第1日目
11人が競い、視聴者と審査員がそれぞれ投票し、上位8名が選出され、4日目の金曜日で改めて競う。
第2日目
1日目同様、11人で競い、8人が選出され、金曜日に改めて競う。
第3日目
1日目と2日目で落伍した6人が改めて競い、内4人が金曜日の大会に改めて出場し、先に出場が決定している16人と競う。
第4日目
20人で競い、視聴者（40%）、審査員（30%）、世論調査（30%）の評価で、4人が落ちる。
第5日目
16人が競い、4日目と同様の比率の投票のもと、3人が選ばれ、改めて3人が競い、優勝者が決まる。優勝者は2017年のユーロビジョンへの参加権を獲得する。

確かにサンレモ音楽祭では期間中毎日たくさんの歌手が繰り返し出てきたように思うが、実はこんなに何度も何度も競い合うシステムだったのですね。

詳しくは以下を参照。

http://www.tvblog.it/categoria/festival-di-sanremo-2017/page/2

Marraローマ副市長が汚職で逮捕。M5Sが大混乱に。

ローマ市長と言えば、日本人にとっては、先ごろ2024年のオリンピック開催招致を開催予算を理由に反対していることで印象的だった若き女性市長だが、そんな市長がいま窮地に立たされている。

各media italianaからの要約



12月16日朝Raffaele Marraが汚職で逮捕されたことでM5Sが大騒ぎになっている。Marraはローマ市の副市長であると同時に人事責任者でもあり、Roma市長のVerginia Raggiの右腕でされていた人物だ。Raggi自身がM5Sのメンバーであると同時にMarraはM5Sのローマ代表でもあったため、M5Sへの今後の影響が大きいと思われる。当日はM5Sの代表であるBeppe Grilloを含めたM5SメンバーはSienaでフラッシュモブを計画していたがキャンセルとなった。また、今回のMarraの逮捕はRaggiの責任問題となることが予想される。

M5Sって英国情報局の名前のようだけど

毎日イタリアの新聞に出てくるM5Sという単語。なんだろうと思っていたら、"Il Movimento 5(Cinque) Stelle(五つ星運動）"の略だった。この政治運動体はコメディアンのGrilloがリーダーであり、イタリアの市民の自由の運動。５つ星とは、Acqua(水), Ambiente(環境), Trasporti(移動), Connettività（連帯), Sviluppo(発展)のことだそうだ。

ミラノスカラ座の初日は蝶々夫人でした。

今年のミラノスカラ座のシーズンはすでにスタート。オペラは毎年サンタンブロージョの祭日、12月7日にスタートします。初日はプッチーニの蝶々夫人でした。日本語のサイトで今年の初日から来年2017年の11月までのスケジュールが見られますので、ご参考まで。

http://www.musik-reisen.jp/_userdata/2016-2017Teatro_alla_Scalla.pdf