軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 7月22日(木) しのぶもじずり 080

2010-07-22 18:25:28 | 日記

 校用技師の根津さんと中沢さんが、植木にハサミを入れたり、ビーバーで草を刈ったりして、校地内をきれいにしてくれています。
 ここのところ軽井沢ですら相当に暑い日が続いていますが、目に入る景色が整えられていてすっきりしている分、涼しさをもらっているように思います。

 校長室前の芝生もすっかりきれいになりましたが、実は、一部刈り込まずにあえて残した部分があります。
 写真の「ねじばな」という、薄紅色のいくつもの小さな花が茎に巻きつくようにねじれて咲く、ラン科の可憐な植物が群生している箇所があり、その部分を刈らないことにしたのです。
 もうしばらくはこのままですので、学校にお越しの際はぜひご覧ください。
 この「ねじばな」の別名は「もじずり」というのだそうです。

 正面玄関を入ったところの左右の空間も校用技師さんが管理してくれていて、季節によって様々な花木が置かれ、職員だけでなく来客の皆さんの目を楽しませてくれているのですが、現在は根津さんが家から持って来てくれた鉢がいくつか置かれていて、その一つは古木にシダ類の「しのぶ草」などの山の植物を植えたもので、なんとも言えずシックで涼しげな感じです。

 今日、その「もじずり」と「しのぶ草」の2つが偶然話題になったわけで・・・、そうです、もうおわかりの方もいらっしゃるかと思いますが、高校時代に覚えた小倉百人一首の「みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆえに 乱れそめにし 我ならなくに」という歌が浮かびました。
 「しのぶ草」「もじずり」という2種類の植物と、歌の「しのぶもぢずり」とは関係があるのかないのか。
 気になったので、少し調べてみることにしました。

 結局はいろいろな説があってはっきりしなかったのですが、調べた内容を大まかに要約をすると、「もじずり」というのは福島県の摺り染めの絹織物のことで、「ねじばな」が「もじずり」と言われるのはその模様とねじれた様子が似ているからだという説があること、「しのぶ」も「福島県信夫(しのぶ)地方」からという説と「しのぶ草」を使った染物だからという説があることがわかりました。
 つまり、「しのぶ」も「もじずり」もこの歌に関係がある可能性がある(ゼロではない)というのが、私の結論です。
 ただし、素人のにわか勉強ですので、このブログをお読みの方で「違うよ」ということがあればお知らせください。
 すぐに訂正しますので。

 高校野球の県大会は、今日でベスト4が出そろいましたね。
 松商学園、佐久長聖の私立校常連に、松本工業、上田千曲という力のある県立校が残りました。
 私立校同士と県立校同士の準決勝ですから、決勝は私立校と県立校の対戦ということになります。
 地域的には中信2校、東信2校なので、決勝は中信対決、東信対決、中信対東信の対決という3つのパターンが考えられます。
 土曜日の準決勝は東信地区のPTA指導者研修会があって観に行けませんが、日曜日の決勝は、組み合わせ次第では松本まで観に行くことも考えようかなと思っています。