軽高の校歌が室生犀星の作詞によるものであることはこのブログで何度か触れてきましたが、今日は、作曲をした信時潔(のぶとき きよし)という人について書きたいと思います。
信時潔は、明治20年生まれで昭和40年に77歳で没。
大阪府出身。
東京音楽学校(現東京芸術大学)を卒業し、その教授も務めた、日本を代表する作曲家のひとりで、有名な慶応義塾塾歌、学習院院歌、金沢大学校歌なども作曲している人です。
本校の校歌は、昭和29年に作られましたが、8月30日に仕上がった犀星の歌詞がすぐに信時に送られ、楽譜は9月6日、わずか1週間で完成しています。
9月19日に行われた校歌発表会には、犀星とともに出席し、挨拶もしてくれたようです。
その信時潔直筆の本校校歌の楽譜が写真です。
小さくてわかりにくいかもしれませんが、そんな「お宝」があることを最近知りました。
本物は大事にしまっておくとしても、こういうものは人の目に触れた方がいいので、レプリカを作って額に入れて校内に飾りましょうかね、と事務長さんと話しているところです。
直筆の楽譜と一緒に出てきたのが、その楽譜を本校から金沢の室生犀星記念館に貸し出したという記録でした。
犀星が生涯に作詞した校歌10数曲を一冊にまとめる時に使ったようです。
例の「犀星」印のこと(4月9日(金)の日記をご覧ください)もあったので、記念館に連絡をすると、犀星のお孫さんが電話に出られて、9月に軽井沢に行く予定があるのでお会いしましょう、という話になりました。
今日の午後には、2年生の武井君が賞状を持って校長室に来てくれました。
6月27日に行われた日本代表選考会で優勝し、2011年(来年)の世界ユース・ダンス10選手権に出場することが決まったことを知り、先日の齋藤君と一緒で「三者懇談会の午後に一回校長室に来てくれや」と伝えてあったのです。
「ダンス10」というのは、ワルツ、タンゴなどのスタンダード5種目とサンバ、チャチャチャなどのラテン5種目、計10種目のすべてをペアで踊り、総合成績を競うものだそうで、プロの大会も大人の世界選手権もあるようです。
トロフィーは今パートナーの方に行っているそうで見られませんでしたが、ちょうど軽井沢中学校の3年生7人が、学校訪問で、学年主任の小須田先生の引率で来ていたので、武井君に校長室で話をしてもらいました。
武井君の夏休みは、北海道遠征やロシアへの短期留学などでほぼ埋まっているそうですが、映画「Shall we ダンス?」やテレビの「ウリナリ」の社交ダンス部などで、社交ダンスの注目度がどんどんアップしていますから、軽高での高校生活もしっかり頑張ってもらいながら、ぜひ日本を代表する選手に成長してほしいと思っています。
今日はワックスがけの初日で、やった箇所は見違えるような輝きが出ています。
音楽の吉澤先生の陣頭指揮のもと、生徒がよく動いてくれました。
お疲れ様でした。
武井君とワックスがけについては「軽井沢高校ニュース 7月号その2」からもご覧いただけます。
暖かくなってから校長室の廊下側のドアも開けているのですが、そのドアから女子生徒3人が顔を出して話して行きました。
噴煙祭で映画をやる3年1組の生徒たちでした。
反対側、校長室の窓の前の芝生では女子生徒数人が、談笑しながら昨日日記に書いたネジバナを「かわいいー」なんて言いながら写メに撮っていました。
こちらは3年2組の生徒でした。
人なつっこくていい生徒たちです。