観光ガイドブックに載せる訳にいかないコラム

管理人「てぃんがーら」が沖縄のニュースを斬る!

県内は16人出馬/衆院選きょう公示

2005年08月30日 | Weblog
 第四十四回衆院選は三十日公示される。今衆院選は、県内では四選挙区に十六人が立候補する予定だ。それぞれの陣営は三十日午前八時三十分から県選挙管理委員会に立候補届を提出した後、各区内で出発式を行い、有権者に支持を訴える。(2005年8月30日沖縄タイムス朝刊1面)

 本日の県内二紙とも一面トップは衆議院選挙の話題です。人のつながりが濃密な沖縄では、選挙ともなると知人友人から「誰々をお願いします」と投票の依頼があちこちから来ます。立候補者と市民の距離も、大都市に比べると非常に近い感じがします。

 今回の争点は郵政改革といわれています。郵政の改革は必要です。特殊法人に流れる資金の透明化、公務員の削減、郵政人事、どれをとっても改革をしなくてはなりません。ただ、その方法が「民営化」なのでしょうか?
 沖縄は離島を多く抱え、効率の悪い僻地の郵便局は閉鎖されるに違いありません。自民党がどんなに「グローバルサービスは確保する」と言ったところで、民営化されれば、巨額の資金をバックに外資がなだれ込みます。外資は、郵便事業なんてどうでもいいことです。狙いは簡保・郵貯の340兆円にのぼる資金です。郵便局が無くなろうが、知ったことではありません。
 今は公社なので手も足も出せませんが、340兆円の資金を虎視眈々と外資は狙っています。

 国を支配するのに、金融を抑えるということは大変に有効な手段です。民有化イコール外資の日本支配です。
 2007年に国債の借換時期がきます。小泉さんは「大した問題じゃ無い」と言って国債を増やしましたね。その国債は簡保・郵貯の資金が買い支えています。民営化され、外資が支配するようになったら、外資は国債を買い支えてくれると思いますか?買ってくれる資金が無く、国債が暴落したら・・・日本は極端なインフレスパイラルに突入します。
 
 改革は必要です。しかし、日本を外資に売る様な法律は絶対通してはなりません。
改革の方法が間違っています。こんどの選挙は良心に従って1票を投じようと思っています。

基地従業員に肺疾患多発/アスベスト使用職種

2005年08月28日 | Weblog
1950-80年代従事/肺がん死亡も複数
 一九五〇―八〇年代の米軍基地で、アスベスト(石綿)が大量に使われ、取り扱い作業をした基地従業員に関連が疑われる肺疾患が多発していることが、二十七日までに関係者の証言で分かった。(2005年8月28日沖縄タイムス朝刊1面)

 本日朝刊1面トップです。今、各地でアスベストによる健康被害が社会問題になっており、企業も情報公開して調査に協力しています。
 米軍基地でも、アスベストを扱った業務に基地勤務者が従事していたということで、国の調査が望まれます。
 しかし、相手は米軍です。日本の企業のように、いつごろどこでどの程度の作業があったかなど、おいそれと提供してくれはしないでしょうねえ。だからといって、調査できないから責任追求できない、では困ります。被害の実態調査と、被害者救済をよりきちんとしなくてはなりません。これも基地負担なのです。

嘉手納基地全面返還を GBS・緊急抗議集会

2005年08月26日 | Weblog
 米空軍嘉手納基地が嘉手納町役場とのフェンス越しにGBS(地上爆発模擬装置)を使用した即応訓練を行い、民間地域に爆発音と煙の被害が及んだ問題で、同町職員労働組合の主催による「町民無視の即応訓練を許さない緊急抗議集会」が25日午後、旧消防庁舎跡地で開かれた。(2005年8月26日琉球新報朝刊1面)

 昨日の訓練問題の続報です。労組の集会ですが宮城町長を始め町議や関係団体も加わり220人の集会となった様です。それで、町長がGBS訓練中止、地位協定見直し、基地の全面返還を訴えたということで、トップの見出しとなりました。
 嘉手納基地トップのジャンマーク・ジュアス第18航空団司令官が謝罪に訪れたということで、珍しく米軍側が非を認めたとのことですが、訓練の中止には言及しなかったということも町長は報告したそうです。

 昨日の繰り返しになってしまいますが、私は思うのですが、公道や民有地とのフェンス越しでの訓練って、誰でも覗ける場所ですよね。金武の都市型訓練施設もそうですが、丸見えのところで訓練して大丈夫なのでしょうか。もし、私が司令官だったら、機密が保持できる場所で訓練させます。
 やはり、日本に対する挑発なのでしょうか。でも、謝罪するのだったら、最初から場所を考えてもいいと思うのですが。米軍のやることはどうも良くわかりません。

 いずれにしても、このようなことをやればやるほど、地元と米軍の溝は深くなっていきます。良き隣人として、作戦展開する戦略立案が米軍に必要です。

 それと、米軍のトラックが沖縄自動車道でUターンし、一般車両と事故を起こした件で、防衛施設局の千葉連絡調整室長が、「新しい所へ行ったら、道を覚えるために運転の練習をするのは普通にやることだと思う」とも発言した、との記事も載っています。昨日は任務中と言っていた米軍も、その後訓練でなく、練習と言い換えています。言葉もありません。何をか況んやです。

嘉手納で爆発音 煙流出/有事想定訓練

2005年08月25日 | Weblog
役場職員耳鳴り・不調訴え
 二十四日午前八時二十分ごろ、嘉手納町嘉手納の町役場駐車場とフェンス一枚を隔てた嘉手納基地内の道路で、閃光とともに三十発近くの爆発音が鳴り、大量の白煙が駐車場内に流れ込んだ。(2005年8月24日沖縄タイムス夕刊)

 なんでも職員の出勤時間中にフェンスぎわで爆発があり、駐車場にいた職員は何時間も耳鳴りが取れなかったり、白煙で咳き込んだりしたそうです。爆発音と白煙でパニックになった人々は、庁舎に逃げ込み、体調を悪くした人もいたということです。 そして、今日の朝刊に続報が掲載されています。

 宮城篤実嘉手納町長は同日、同基地を訪れ、「二十三日に訓練中止を文書で求めていたにもかかわらず、町に対する挑発だ」と強く抗議した。(2005年8月25日沖縄タイムス朝刊)

 同基地第一八任務支援群司令官のマックス・カーシュバム大佐は、「計画した場所と違った」と謝罪したものの必用な訓練であり中止の要求には応じなかったということです。
 それでは、計画した場所とはどこかというと、琉球新報に地図が載っていましたが、58号線沿いのフェンス際。もともと最初から民間地との境界で行おうとしていた様です。
 嘉手納基地は約20平方kmの広大な土地を占領しています。東京の品川区と同じ広さです。基地内には、山あり、川あり、広い芝生あり、です。これだけの敷地がありながら、なぜわざわざ端っこの民有地との境界で爆発訓練をやるのでしょうかね。
 
 これは明らかに、住民に対して、国民に対して、日本国に対しての挑発行為です。米軍は北朝鮮と同じようにタチが悪いですねえ。
 嘉手納町役場の屋上にも、アドバルーンでも上げればいいと思いますが。

自動車道で米軍訓練/Uターン、車と衝突

2005年08月24日 | Weblog
 二十三日午後四時ごろ、南風原町新川の沖縄自動車道那覇料金所付近で、米海兵隊の大型トラックがUターンを試み、一般の自家用車と衝突した。同行していた複数の米兵は本紙の取材に対し、トラック四台で那覇―許田間の往復を繰り返す訓練をしていたと説明。県警の調べにも「公務中」だと述べた。(2005年8月24日 沖縄タイムス朝刊1面)

 無届けで、しかも基地外での訓練をしていたということになりますね。なんでも、大型車両をUターンさせる訓練だったとか。
 これに対して外務省は、「米軍に必要な訓練は施設外でも地位協定上は排除されない」と言っています。そうなんですかね。それでは米軍は民間地で好き放題に訓練ができることになってしまいます。米国は地位協定を各国と結んでいますが、どの場所でも訓練できるなどという協定を結んでいる国は日本以外にありませんよ。それでも外務省は「地位協定は日本に不利でない」と言い切っています。外務省の言い分
 一体日本の主権はどこにあるんでしょうねえ。
 ちなみに、米軍車両の沖縄自動車道の高速料金は、思いやりによって日本が税金で負担しています。2004年度に沖縄自動車道路を通行した米軍車両は約23万8千台、通行料金は約2億2千万円だということです。

軍、未明に拡声器放送/嘉手納即応訓練

2005年08月23日 | Weblog
町民の苦情相次ぐ
 嘉手納基地が通告していた即応訓練が本格的に始まった二十二日、「未明から基地内から拡声器放送が鳴り続け、目が覚めてしまった」などと町民からの苦情が町役場に相次いだ。この日は基地内から爆発音とともに白煙が上がったほか、サイレン音が鳴り響いていた。(2005年8月23日沖縄タイムス朝刊)

 米軍は今沖縄でしたい放題のことをしています。金武では、お盆の日に水陸両用車の訓練を始めたり、都市型訓練施設で実弾射撃演習を強行したり。
 他国に駐留している、という実感が無いのですね。というより、自国であったらもう少し周囲に配慮するでしょう。結局、占領地意識のままなんですね。
 これだけ他国の軍隊が、日本国民の安全な生活を脅かしているのに、政府は知らん顔を続けています。溜まりに溜まった住民の不満が爆発し、コザ暴動のようなことになったら、政府はどうするつもりなんでしょう。

対馬丸

2005年08月22日 | Weblog
 今日は休刊日にあたり、県内各紙の朝刊はお休みです。
さて、61年前、昭和19年8月22日は学童疎開船「対馬丸」が米潜水艦の魚雷により撃沈させられた日です。
 戦況が思わしくなくなってきた司令部は、沖縄に子供が残っていては足手まといになり、また食料確保の目的から学童の疎開を進めました。
 8月21日に疎開学童、引率教員、一般疎開者、船員、砲兵隊員1788名を乗せた対馬丸は5隻の船団を組み、長崎を目指し出港しました。22日の夜、悪石島の北西10kmの地点を航行中、米潜水艦ボーフィン号の魚雷攻撃を受け沈没、1418名が犠牲になりました。
 戦争でいつも犠牲になるのは子供たちです。この事件を決して風化させることなく我々が平和を作っていかねばならないと思います。
 対馬丸については「対馬丸記念館」のHPをご覧ください。
 

米軍再編 年内合意断念

2005年08月21日 | Weblog
 政府は二十日までに、在日米軍再編協議について当初目標としていた年内の最終合意を断念し、来年一月以降に先送りする方向で米側と調整に入った。(2005年8月21日沖縄タイムス朝刊1面)

本日の県内各紙朝刊1面はこの記事です。
米国に弱みを握られたのか、魂を売ったのか知りませんが、小泉は米国の対日要求をそのまま受け入れ、郵政事業を民営化し、外資の手に渡すことに必死になっています。
そのとんでもない売国奴的行動のとばっちりが、沖縄にも大きく影響しています。稲嶺知事は、選挙による政治の空白が在日米軍再編協議に影響を及ぼさないようにと要請をしました。しかしながら、基地問題を選挙の争点にしたくない、という理由で、協議を延期したようです。
今の政府は、目は国民ではなく米国に向き、保身のみ考えているようです。

M24ライフル使用

2005年08月19日 | Weblog
 本日、琉球新報の朝刊1面トップの見出しです。続いて、
「都市型」訓練塔 米軍、安全を強調 北原施設長官に説明、と大きな活字が続きます。
 要は、米軍が北原防衛施設庁長官にM24ライフルを実弾射撃で使うとし、建物にゴムを取り付けてあるから跳弾はしない、グリーンベレーの高い狙撃能力があるから流弾はしない、などと説明したとのこと。
 これを受け、北原長官は訓練を容認する姿勢を示しました。
 しかし、M24ライフルは最大射程3,700mあり、伊芸区の住宅地がすっぽり入ってしまう距離です。それに、確かに建物はゴムで覆うかも知れませんが、手すりや避雷針などの金属がむき出しになっている部分や、周辺のアスファルトに当たれば跳弾は避けられません。
 それに、高い狙撃能力があるから安全、というのは説明になっていません。そのような説明に「はい、そうですか」と引き下がってしまう長官に、住民はますます不信感をつのらせています。

施設庁長官、中止求めず/訓練塔射撃

2005年08月18日 | Weblog
 北原巖男防衛施設庁長官は十七日、那覇市内のホテルで記者会見し金武町キャンプ・ハンセン内「レンジ4」の都市型戦闘訓練施設の訓練塔からの実弾射撃訓練について「(中止を米側に働き掛けることは)大変厳しい」と述べた。(2005年8月18日沖縄タイムス朝刊1面)

北原防衛施設庁長官に期待をしていた訳ではありませんが、こうもはっきりとアメリカべったりの発言を聞きますと、辟易としますね。何のために視察に来たんだか・・・。
自分の仕事は何なのか、はき違えているんじゃないでしょうか、この人は。
小泉首相も「郵貯の市場開放」というアメリカの要請に、血眼になって服従しようとしているんですから、もう、今の政府はアメリカの出先機関みたいなものですね。
郵貯だって民営化したとたん、わっと外資が群がりますよ、きっと。
今の政府のお役人は皆、売国奴ですね。