くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

「神はサイコロを振らない」第4話  ~止まった時計の針~

2006-02-09 15:42:40 | ドラマ

今週の武田真治は反省の嵐で花マルだわ。今反省が必要な人は即実行するように。

バケツの反省は両手に水入りバケツ。1000まで数えるそうです(笑)少女まんがで

そういう設定よく見ましたよね。ピアノの反省猿は大ブームでした。一生やってろって

ミス角煮まんじゅうから言われたりして一生やりそうな雰囲気が大変よろしいわ(爆)

 

冒頭、ヤス子はすやすや眠る亜紀に触れています。頬やら足やら。10年の歳の差を

実感してしまいますね。わかるわ~。そんな怪しい場面をテツヤが見てしまいました。

「お前の弟音大出てるって?」どうやらテツヤは菊介がニートなのが歯がゆいようです。

テツヤときたら腕立てや反復横とびやらせわしなく動き回り、エネルギーが溢れて若い

のね~~。「それであんなことしてあの野郎~!」あのHPを作ったのは菊介であること

がばれてしまいました。菊介、何だこれは、HPを見て傷ついた人がどれだけいると

思ってるんだ。そしてこのザマはどうしたことだ。一生アネキにぶら下がっていくつもりか。

お前には可能性があるだろう・・・。バケツをもって考えてみろ・・・。

         ・・・・・何気に喝を入れるテツ。

 

会社からの連絡で急ぐヤス子。柚子とエレベーターですれ違います。どうやって説得

すべきでしょうか。すでにあのネタは古いの。だけれど柚子にとって負い目は大きすぎ。

二人がこうして再会したら、やはり昇子のやりたいようにやらせるしかない気分・・・。

それが償いと言わんばかりの柚子。泣くだけの柚子。

 

一方航星と瑠璃子は新聞を見ながらため息。でもこの航星君は何か突破口を見つけ

だそうとしてくれてるようです。瑠璃子が投げやりな分、こちらの学生が何とかして

くれるといいですね。その背には期待を寄せてしまいますがどうぞ頼みます。。。


そして、ホテル。乗客に説明するヤス子です。新聞がこのような形で出たことを詫びると

自分達は死ぬのかと不安げな様子。あくまで加藤教授の説だからとまだはっきりしない

ことを伝えるだけのヤス子。竜蔵は自分の失った10年を返してくれと言います。う~ん、

操縦にも問題ないようですし、誰かに過失があったわけではないのにそう言われても困り

ますよね。こういう時にぐっと堪えて大人な対応をあなたはできますか?こういうことが

できないトップが多い昨今です。理不尽な言いがかりをヤス子はじっと受け止めていまし

た。竜蔵の10年前の夢は娘の手をとりバージンロードを歩くこと。父親のささやかな夢

だったのね。再会したら孫がいたなんて笑い話のよう。でも生きて会えたじゃないの。

           ・・・・しかも家族が増えて。

 

菊介は亜紀とテツに頭を下げています。菊介がHPを作ったのは姉が事故以来、何も

かも自分の胸にしまって処理したことを慮ってのようです。10年前に親友と恋人を一度に

失ってしまったという事実。それを自分にも言わず、一人で抱え込んでいたということを

知ってしまった以上、自分にできる事は、その心に石を投げて昔の活気溢れるアネキに

することだったという菊介。しかしそれで菊介自身も自分の夢を置き去りにしてしまいま

したね。二人共に死んだような時を過ごしたのではないですか?姉にアクティブに生きて

ほしいという菊介。自分こそでしょうと突っ込まれる菊介をテツは認めてやりました。

思わず、兄さんと呼ばせてと菊介。あ、あにきでいいよ。兄貴・・。姉ちゃんを頼みます。

ふふ、なにやら兄弟の契り。でも本当にその日が来たらいいのに・・・

 

さて会社。なんと加藤教授が来ています。相変わらず論文に没頭のようです。熱狂的

好奇心のみと言い切る加藤。そんな偏屈もなにやら様子が変わってきました。

乗客のみならず世間への関心のために新聞記事にしたという甲斐。しかしその記事を

撤回させるために本部長と取引をしたという加藤。混乱の極みです。いちいち振り回さ

れる乗客たちはどうなるの?ヤス子は我慢ならないとばかり、加藤にはもう感情でしか

話さないと宣言。 「大っきらい・・!」 ふはは・・いったい何がどうなったの?加藤が目を

回して椅子に倒れるのがやけにおかしい。そしてこれは続くのです。

 

瑠璃子の母はもう一度娘のピアノが聞きたいとヤス子に言いました。この母子を早く

仲直りさせてやりたいです。でも意地っ張りなところはよく似た母子。まずは瑠璃子ね。

外に連れ出してコンピューターで音楽を作る現代の話になり音大出のニートのわが不肖

の弟のことまで喋ってしまったヤス子です。連れて行くはめに。けれどこの結果がお互い

良い方向へと動いたのは間違いありません。「噂の音大生です」カッコつけの菊介です。

かつてはグランドピアノだったが今は反省猿で座椅子でシール手帳にしている菊介。

もうあきらめたのですか?瑠璃子に尋ねられ、何と答えられよう。時代のせいだと

うそぶく菊介を思わずひっぱたく姉。そして、同じく夢をあきらめてきた姉をひっぱたく弟。

二人の平手の応酬は同じように夢を忘れている誰かを張り倒すに十分な痛さ。

38歳。今更ダンサーにも外交官にもなれないと夢がなくなったヤス子。同じだよ。

        ・・・・・10年前のあなたの夢は何でしたか?

たぶん瑠璃子は気付きました。母と思いっきりケンカしたいこと。

そしておそらく夢を見失っている菊介の目を覚ますために自分が何をすべきか。

自分達母子の夢は何だったのかということも。きっと瑠璃子はやるでしょう。

 

テツは加藤教授からヤス子のどこがいいのか論文をと求められ「全部」と返しました。

相変わらず偏屈でおかしいです。テツにとってヤス子は自然体。自分にとって息ができ

る相手はヤス子だけ。何気にのろけていますが教授は聞きたくもあり、反感でもあり、

これはやきもちに似た感情?どうやら教授に恋が舞い降りたようです。幼稚園児並み。

テツヤはバラを持ちあの日のやり直しをしようとしています。手には婚約指輪。

その決心がヤス子の今を変えてくれたらいいのに。けれどヤス子には過ぎた10年は

大きいみたいでした。2006年に生きる自分と1996年のまま生きているテツとの違いが

はっきりしていると悟ったようです。「止まった時計の針を動かすのは神ではない」

不思議なたとえをだしました。謝り続けるヤス子にテツヤは悲しそうです。

   「10年前のお前の夢をおれは覚えている。

    強くてまっすぐで、しっかり自分の気持ちを持つ女性になること。

    その気持ちにウソをつかずにそういう女になるのが夢だって。

            ・・・・謝るなよ・・・」

テツヤは花を掃除のおばさんにあげてさばさばした顔。

ヤス子が悟ったものをテツヤは受け止めたということでしょうか。

    「私は今を生きている。  

     私は今を生きるのだ。」

今のヤス子ではなく10年前を見ていると思ったヤス子の決断はテツヤに

別れを告げること?

しかしテツヤにはたった4日前のことなんです。

              ・・・残り6日。

  

 

今週の対面は亮くんとママ。10年たってもキレイなママでしたね、杏子さん。 

あなたの10年前の夢は何でしたか?そしてその夢はかなえましたか?

私は10年前は何やってたかなぁ・・・ずっと仕事がらみです。

さほど大きい夢もない代わりにささやかな希望だけは持ち続け少しずつ近づいていると

いうところでしょうか。今は夢というよりは目標があるのみですが、目の前に何か目指す

ものがあるとちょっと充実しますよね。

 

 

 

 



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございました (ジェシカ)
2006-02-09 17:40:58
こちらからもTBさせていただきます。



哲也が菊介にバケツを持たせるシーン。

体育会系の哲也っぽいお仕置きだな~っと、

笑ってる場合じゃないのに

ほほえましかったです



哲也とヤス子、あと6日で

結ばれずともなんとかいい関係になってほしいですね

返信する
10年前・・・ (まこ)
2006-02-09 17:41:01
夢とか考える暇も無く、子育てと仕事の両立に夢中だったような・・・

ニートとは言え、菊介がスレてないのが幸いでした。ちょっとスネた性格ではあるけど・・・

テツとヤス子が結婚して、義弟の菊介をテツが鍛える。そんな夢のような生活がおくれればいいんですけどね

確実に、そして静かにその日が近づいてるのが何ともはや

早く先を見たいような見たくないような複雑な心境ですわ~
返信する
Unknown (mari)
2006-02-10 01:32:36
かりんさん、こんばんわ。

ヤス子は、ばらの花束を受け取るべきだったし、そんなに一人で覚めていないでよ

胸にしまいこんだ感情を、加藤教授に吐き出したみたいに、テツにもぶつけるべきですよ。なんて、画面の前で騒いでおりました
返信する
ジェシカさん♪ (かりん)
2006-02-10 20:10:59
菊介のバケツシーンはほほえましかったですよね。

私も何気にくすぐったい気分で見ていました。



哲也とヤス子は今週回はお互い(特にヤス子が)自分の気持ちを封印しているからモノ別れで終わったのですけど、ラストまでは素直な気持ちが湧き出てきそうな気がします。

そしてそうなって欲しいですね。
返信する
まこさん♪ (かりん)
2006-02-10 20:19:50
まこさんの10年前は子育て真っ最中だったのね。

仕事もとなればどれほど忙しかったか想像つきます。

何も考える暇がないですよね。

ただその日を消化するだけ。

食べさせるだけで精一杯ってところでしょう。

そうね、テツとヤス子がうまくいって菊介を鍛えてくれたら、どんなにか嬉しいでしょう。

ついでにミス角煮まんじゅうも菊介のところにきて

くれたら。

でも、のこり6日となっています。



物理の学生さんや加藤教授が何かうまい解決をしてくれないかと淡い期待を抱いています。

返信する
mariさん♪ (かりん)
2006-02-10 20:25:32
やっぱりヤス子は花束を受け取るべきだったのかしら。

ラストまでは素直なヤス子とテツになってるといいですね。

しかし加藤教授は面白かったですね。

初めての感情でしょうか。

ヤス子への思いが高じて乗客たちの心境に気持ちがいくようになってくれたらいいですね。

そして、その無になってしまう現象も解決しないかなと思ってしまいます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。