くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

僕の歩く道 第3話 

2006-10-25 14:00:17 | ドラマ

ガンバル・・まるで枕詞だったり、社交辞令だったり、締めの挨拶だったり、

便利に使うのですが、さらに「がんばる」って何でしょうね。

みんな、たった今を生きてるだけの現状で精一杯なのに。

                         

正式採用になったテルは挨拶を求められますが「がんばってください」と言われ

固まってしまいます。都古がどうがんばっていいかわからないのだと助け舟を

出してくれたのですが、逆に園長はどう具体的に示せばいいかもわかりません。

実に曖昧で便利な言葉なんですね。そう言っておけば間違いないですし。

 

幸太郎が母にテストを見せています。96点。おおすごい

抱っこしてぐるぐる回る??ところが違うんだ、このママは。

100点とれたはずと言い、クラスでトップだったらと約束のゲームも反故の様子。


その夜、夕食でも義姉に「がんばってね」とにこやかに言われますが

同じように戸惑い固くなってしまうテル。

リナが抽象的で曖昧な言葉を使わないでといいますが、真樹の笑顔もこわばって

しまいます。食卓の不気味さを払う様に、兄はまだ引っ越して3ヶ月だからと。

そういえば今度の遠足はテルの動物園。楽しみね・・。

「レッサーパンダの赤ちゃんが2006年6月2日に生まれました」

テルが話すのをうつむいて聴いてる幸太郎。

 

さて遠足当日。幸太郎はテルがいるかとびくびくしている様子。

そうじをするテルをみつけ思わず隠れたり。

ふれあいタイムになりました。掃除をしていたテルは子供たちの中に幸太郎を

見つけ、つい「幸太郎」とつぶやきます。三浦が甥なら・・と子供たちへの説明を

テルにさせようとしました。ところが、子供たちの視線が痛いくらいで、テルは

身動きもできず頭を抑え立ち往生。


園長の前で都古は説明しています。突然の仕事だったのと大勢の子供たちに

見られたことがテルにはきついことだったようです。慣れればできるのかと問われ

できますと答える都古。古賀だけは首をかしげ不信そうです。

離れたところにいるテルは「失敗した」と数回、呟きます。

都古の言うにはテルは小さいことろから失敗体験ばかりなので失敗には敏感だと。

だから、少しでもうまくいったら褒めてやってほしいと言います。


幸太郎が帰ってまず訴えたのはテルのミス。テルを同情するよりも友達の手前、

恥ずかしかったと言うんです。しかし真樹はゆっくりきいてもあげられないようで

塾に急がせます。後で聞くから。今度のテストはがんばるのよ。

満たされない思いの幸太郎は塾の手前でくるりと後ろを向き、そのままさぼり。

ついにはゲーセンに行きました。夢中になってしまいます。


その頃、テルの母里江に真樹は幸太郎が言ったことを話しています。

穏やかに聞きつつも心はそうではないでしょうね。しかしすでに都古から聞いていた

ことなのでにこやかに対応しました。幸太郎が嫌な思いをしたことをテルはわかって

いるのかと聞くのです。テルは幸太郎の見えのために仕事をしてるんじゃないのよ。

そんなメンツを守りたいのも小学生だし、仕方ないことなのかしら。

里江は、「テルは表情と感情とが一致しないから、わかってるのかわからないのか判

断がつかない」と言います。

   「大変ですね~。自分の子供の気持ちがわからないなんて」

あんたの方でしょ??全国から一斉にツッコミが聞こえた(笑)

   「大変なんて思ってないわ。輝明と私にはそれが当たり前だから」

兄は新聞を読んで嫁姑の火花を一人よけていますね・・だめだよ・・それじゃ。

 

その後もテルは子供たちの視線を浴びると固まってしまうようです。

どうも一度の失敗体験がトラウマの様子。

都古が遠くから気にしていますが・・・様子を見るだけです。


そこに河原がやってきます。都古は河原がやってきて浮かれる自分に嫌悪を

感じたから、そんな自分が嫌だから・・・「もう会うのやめようか・・」と言ってみます。

「別れるってこと?」つい聞いてみる河原。究極の息詰る展開になんとテルが

やってきます。都古ちゃん、油売ってちゃいけないよ。紹介する都古。

河原がきちんとお辞儀を返し、ベンチに座る。じゃあねテルと都古もベンチに。

その二人の間にテルが座りました。なかなかいい構図。河原はびっくりしたようで

さっさと帰ります。都古は河原と話があったのでしょうか?でもあっさりしたもの。

テルは失敗したことで都古に会いたかったのかもしれません。

今夜うちでご飯食べる?


都古の家での夕食はテルの好きなカレー。テルを見つめる千晶に3秒以上見つめ

ないでくれという。今度はテルが千晶の胸を見つめ「おっきい~」千晶も首を傾げ、

サンキュー。テルもサンキュー。実は意味はないようです。MEGUMIの自慢のバスト

もテルには魅力じゃないのね(笑)じろじろ人を見るのをやめなさいと教えられて

きたから、「じろじろ」までいかない範囲として具体的に3秒ということなんでしょうね。

このきっちり具体的に表すというのがとても面白い。


幸太郎はまだテルのことを気にしてるのか?里江に聞いてみるリナ。気にしてるかも

ね。リナは幸太郎にテルの凄さを教えることで名誉回復を狙ってるのでしょうか。

ツールドフランス歴代優勝者のリストを持ち、暗記できる?と聞いてみます。

ざっと目を通して無理だという幸太郎。テルは暗記してるのよ。冗談だと思うなら

試してみたら、今日お休みだから。それ覚えるのって東大に入るより難しいかも。

そんなことを言い置いてさっさとBFと遊びに行っちゃうリナ。残った幸太郎は

そのリストを持って・・・。


テルは都古への3行の手紙を出しています。今日はシチューだから

にんじんとたまねぎとじゃがいもをいつもどおりに切っておいてね。

30分から40分留守にするという風に時間もきっちりと決めてでかけています。

そんな風に切り始めたテルのところに幸太郎はリストをもって降りてきました。

声をかけようとした瞬間、電話が鳴ります。びくっとし、おどおどと電話にでます。

お母さんに代わってくれといわれるが、テルにとっては「いますか?」という質問は

今ここにいるのか、この世に存在するのかあいまいなラインだったようで、

答え方もいつものテルですね。その様子をみて幸太郎は覚えてるわけないと言う。

料理をしているのかと聞かれると、料理の範囲はどこまでというとテルの定義は

ガスを使いきちんと完成までおこなうのが料理のようですね。だから・・

  にんじんとたまねぎとジャガイモを切ってるだけ。

  ガスレンジを一人で使ってはいけません。

恐らくいつも言われていることを反復するのです。そして・・

  約束は守らなければいけません。

これもいつも言われているのでしょう。これを聞いて幸太郎は閃きました。

  輝明おじちゃん、お金持ってる?

  持ってます。

  頂戴。1000円頂戴。やっぱり5000円頂戴。

こうやって約束という名の口止めをしてまんまとテルからお金を引き出しました。

幸太郎の誤算はテルがお小遣い帳をつけてるということを知らなかったことかな。

こうして幸太郎はゲーセンに再びつぎこみ、テルは母に電話を報告。

会話になってなかったけれどそれでも始めの一歩は母には嬉しいことのの様子。


翌日、テルはランチのカレー代金を三浦に借ります。それを都古に報告する三浦。

気付きました?三浦はテルの隣でご飯を食べてるのです。先週は両端に座って

いたのですよ。こうやって心の距離が近くなってることを示しているんですねぇ。

都古は当然のように三浦に返しています。やっぱり都古は保護者代わりですね。

翌日も同じことをするテル。突っ込んで聞かれます。サイフはあるけどお金はない。

どういうこと?明日はちゃんといれておいてね!カレーはやっぱりチキンカレー。

テルの心に蓋がかかっているかぎり真実は見えてきませんね。

里江のもとに報告に行く都古。不信な顔の里江。でも一緒にご飯をと誘います。

都古も遠慮しないのがいいですね。

こうして幸太郎のことが、話題に乗ってしまいました。

いつばれるかと冷や冷やな幸太郎の表情がすっごく上手いですね・・須賀くん。

しかし兄もお小遣い帳もってこいって、自分の子だとわかったらどうすんのか。

あくまで非はテルにあると思ってるところが心憎い演出だわ。


しかし兄は執拗に誰にあげたのかと聞きます。答えられないテル。

  約束は守らなければなりません。

   ウソをついたらいけません。

テルはもうパンクしそうです。何度も同じ事を繰り返し・・・そしてとうとう・・いつもの

1903年モーリスガラン、1904年アンリコルネ・・・暗誦しながらそのまま部屋に

上っていきます。その様子を見てる幸太郎。本当だったのか・・・。

リナは幸太郎をつぶさに観察していました。


テルはツールドフランスのビデオを食い入る様に見ています。

リナと里江は幸太郎だとわかったようです。

真樹はテルのお金のトラブルが近所の噂になるようでは困ると夫に言います。


翌日、何事もないように出勤するテルに母は、

  「これからはお金をあげたりもらったりしてはいけません。」

反復するテル。

  「これからはお金をあげたりもらったりしてはいけません。」



今日も子供たちから見つめられ固まってしまうテル。

「そんな簡単にいきませんよ。園長は自閉症を知らないからあっさりと

正式採用されたんです。」古賀がいうのですが、ならば古賀は自閉症を

知ってるのかという疑問が出るのは当然です。

しかし「いや」と首をふりました。でも古賀は何か知っていそうですよね。

「障害者雇用で評価をあげたいだけなんでしょう」とやや批判めいたことも

言ったあと、言い過ぎたと謝っていますが・・やはり何か含んでいます。


精神科に行く里江。トレーニングだけではなく何か他にも原因がありそうだと

いう医師。心理的原因をのぞけばできるようになるかな?


リナは幸太郎にカマをかけました。やっぱり言ったのか・・違うよ。

輝明おじちゃんは幸太郎のことひとこともしゃべってないよ。あたしもそうだった。

幸太郎との約束もうそをついてはいけないという教えも両方守ろうとしたんだ。

それって幸太郎にできる?考え込む幸太郎。反省したとその顔が語っています。

そして真樹には秘密にするということで里江に報告。


真樹と買い物にいく里江はたまには幸太郎を褒めたらといいますが、

褒めると図にのってダメになるタイプだという真樹。子供なんだから・・・


キャベツを切るテルのところに再び幸太郎がやってきます。切り出そうとした瞬間

再び電話が鳴ります。今度はてごわい。ふざけるなバカにするなと・・・

おどおどするばかりのテルに幸太郎は受話器を自分にと、手を出します。

  どちらさまですか。セールスはおことわりです。

ありがとうとテルは言いました。幸太郎は「ありがとう約束守ってくれて」と

部屋に戻ろうとします。それを遮るように動物園のこと怒ってる?と聞くテル。

テルの心のわだかまりはずっと幸太郎のことだったのですね。

幸太郎がちゃんと笑顔を見せてくれたらようやくテルも全てが氷解しました。

  セールスはお断りです。

にっこりと笑うテル。

 

翌日、動物園では人が変わったように・・説明ができています。

都古がにっこりと頷いたのも良かったのでしょう。でも幸太郎に認めてもらったと

いうことがテルにはわかったのですね。一番の気がかりだったに違いありません。

テンジクネズミは体長が25~30センチで・・・

すらすらと説明を始めたところに園長と古賀も現れ・・・目をみはるのです・・・

                         
 

 今週はベンチに座るシーンが一番、面白かったかな。

とぼけてるようでテルには大真面目だし、河原には意味が飲み込めないでしょう。

都古ちゃんだけがうっすらと笑っていましたね。

なんともいいシーンでした。

そうそう、千晶に「大きい」というのも受けますね。

テルはただの表現で別に褒めたわけじゃないのでした。

でも、これを都古のいないところで言ってしまったら本当にまずいわ。

 

須賀くんは悪い子を演じ上手かったですね。

ありがとう約束を守ってくれて。

最後の怒ってないよとにこっとするシーンには危うく涙がでそうでした。

 

そしてテルはひとつ覚えました。

「セールスはおことわりです」

私も今度そう言います!!



10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
mariさん♪ (かりん)
2006-10-28 20:02:07
こんばんは!



テルにとってはMYGUMIの自慢のバストも全然、ただの表現としかならないのがウケましたね。

こんなに楽しいのって・・。いえ自分が貧○だからとは言いませんが・・嬉しかったのは確かです(爆)



幸太郎がテルを理解してくれたのがすごく良かったことでした。あの母親も幸太郎のような柔軟性があればいいのですが。。
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くうさん♪ (かりん)
2006-10-28 19:53:43
こんばんは !



>テルの純粋さは子供である幸太郎が一番近いはずだから。



そうだわ、そうなんですよね。テルの心は10歳ぐらいと言ってたので幸太郎と近いのです。一番テルと仲良くできるはずの幸太郎がママにギューギューされて捌け口をつい求めてしまったけれど、テルの尊敬すべき点を知らされて変わりましたね。これから子供同士の反撃があったら面白いのですがね。



笑いも馬鹿笑いじゃなくてちょっといい感じの笑いがあり、ほのぼのしますね。



PCの件はOKですから気にしないでください。

私のほうこそコメントが遅くてすみません。
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ikasama4さま♪ (かりん)
2006-10-28 19:46:47
こんばんは!



>なんか輝明とチャップリンがカブってしまいます



チャップリンですか?すごい高等な笑いですよね。

まじめでおかしみがあってそこはかとなく涙がにじんできそうで。でも不思議なシーンでしたね。

河原が逃げるように帰っていったし。



>かつてりなが歩んだ道だからりなには幸太郎の気持ちがわかったのでしょうね。



りなが寂しそうにしていたのでりながそのうち問題を起こすのかと思っていたら幸太郎の問題を解決してしまいましたね・・。これは予想外でした。自分が味わった気持ちだから幸太郎のこともわかってあげられてしかもテルのすごさをちゃんと伝えられて、言葉少なに語るのに十分伝わるのがすごいことでした。



二人が良き理解者となって嫁や兄にもうちょっと違う考えを示せたらいいのですけどね。
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まこさん♪ (かりん)
2006-10-28 19:18:23
こんばんは!



真樹さんですね。今回は嫁さんを通さずに幸太郎とテルとの間に不思議な友情が成立したのが良かったです。これからの勉強はこれまでと違う方向に流れるといいですね。自分から自覚する勉強に変わればママの呪縛から放たれる事ができるし。



そうそうあの5000円は・・きっとお母さんが補充してくれたと思います。

全部見通してるようですし。母の愛は強いんだ!!



>2秒ならセーフなのね

右脳で2秒間のみ。そして脳みそに焼き付けてしつこく夢のなかで反芻するしかないですね・・ってあたしってば何を言ってるんでしょ(爆)

テルに限っていえば、ただの表現ですから関係ないです。(笑)
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タイガーです(o`・ω・)ゞ 敬礼♪さん♪ (かりん)
2006-10-28 01:22:58
こんばんは!



テルの無邪気さや純粋さを引き出して、ごく普通の尺度と比較してるシーンは笑えますね。



都古ちゃんにさよならと言われたのにどうして

二人の間に座ったんでしょう??

それがとても気になります。

だけどおかしくてウケました。



>「ありがとう」いえて、成長していったところ



幸太郎の成長が素晴らしいですよね。あの母に言わないで解決したのが上手かったです。



次は古賀さん??まだかしら?
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Unknown (mari)
2006-10-26 04:12:35
かりんさん、こんばんは。



>そうそう、千晶に「大きい」というのも受けますね。



>テルはただの表現で別に褒めたわけじゃないのでした。



ここは笑えましたね

その後にシッカと泣きました
返信する
こんばんは (くう@携帯)
2006-10-25 22:01:51
幸太郎がテルと言う人を

少しでも理解できたのが良かったかな。

実際はテルの純粋さは子供である

幸太郎が一番近いはずだから。

クスっと笑えるシーンと

何となく しみじみしてしまう

シーンのバランスが良いですね。



パソコンの調子が相変わらずで

トラバとか あまり来られなくて

ごめんなさいねm(_ _)m
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こんばんは (ikasama4)
2006-10-25 20:31:34
>今週はベンチに座るシーンが一番、面白かったかな。

私もかなりツボにハマりました( ^▽^)

大真面目でこんな事をしてしまうので

なんか輝明とチャップリンがカブってしまいます(笑)





>そうそう、千晶に「大きい」というのも受けますね。

>テルはただの表現で別に褒めたわけじゃないのでした。

>でも、これを都古のいないところで言ってしまったら本当にまずいわ。

おそらく100%張り倒されますね(;^∀^)





今回、幸太郎が歩んだ道はかつてりなが歩んだ道だから

りなには幸太郎の気持ちがわかったのでしょうね。



そして二人とも輝明のいいところを共有したようです。
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あぁ・・・ (まこ)
2006-10-25 17:55:26
あの嫁もいつかは変わってくれるんだろうか?

今のままでは幸太郎がかわいそ過ぎ

でも、幸太郎にはたくさんの味方がいるぞ!

ところでテルの5000円は返って来ないのかな?

お母さんがお昼代は財布に補充してくれたのかな?



千晶とテルのやり取りはほんとおかしかったです~!

2秒ならセーフなのね(笑)。
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Unknown (タイガーです(o`・ω・)ゞ 敬礼♪)
2006-10-25 14:37:06
こんにちは。 今回は、クスっと笑えるシーンが多かったですね(笑)

離れて座った都古ちゃんの間に座った輝明や、大きいと言ったところ。 他で言うと確かにまずいです(笑)



「ありがとう」いえて、成長していったところがほんとに屋買ったですね。 次のよき理解者は言った誰なのか?また楽しみです。
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