女王の教室 エピソード１ ～堕天使～

実は本編の方は大晦日のスペシャルだけ見ています。賛否両論、日本中に大嵐が

吹きまくったことは知っていました。ただ大晦日は真矢の信念が子供たちに通じる

結論になっていたので私はいい印象で締めくくりました。

それから3ヶ月。こういうスペシャルがあるときにあの時の子供たちが全員出演して

くれたらと思っていましたが出演は和美だけでしたね？？違う？？

それと、真矢の初々しい新人時代なのでやっぱり綺麗でしたし、ふんわりしてたし、

理想と現実の狭間で難しい教師としての側面とをよく見せてもらえたと思います。

今の学校の荒れ方はこんなものじゃないですよ。もっとひどい例がたくさんです。

　　「女王の教室」　最終話　大晦日バージョン　スペシャルのレビュークリック！

今回の前編のストーリーは3部構成かな。

「新人の真矢と愛」「家庭に入った真矢と翔君」そして「17歳の愛と真矢」

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再教育センターから始まりました。ここは問題を起こした教師のための研修カリキュ

ラムセンター。一年間も石原良純と1対１でか？マジでやめたくなるような雰囲気でし

たよ。っていうかやめさせるのが目的なのではないでしょうか？

ここで「なぜ教師になりたいと思ったか」を作文にするところから回想が始まります。

 

真矢の周りをモンシロチョウが飛ぶのですがこれはきっと翔君の象徴ですね。

始まりは6年の担任。クラスの荒れ方は見ていて凄まじいですね。授業が成立する

ということがもう信じられません。今はどこもこんなものでしょうか。こんな中で池内愛

は真矢に親愛の情を示し、さまざまなアピールをしてきます。子供のこういう時期って

きっとあるわね。先生を独占したいというのもわかるような気がします。交換日記。

かわいいですね。こんな形で先生と交流したかったというこの子に真矢は精一杯、

応えようとしますが贔屓という声にいったんは受け入れながら拒む結果となります。

実は一番まずいやり方なのですが、教師の理想に燃える真矢にとっては子供の声

にいちいち敏感に反応することが大事だとその場その場での対応が痛々しいくらい

です。愛は一度は受け入れてもらいながら裏切られた気分になり挙句は虐待を受け

たという復讐手段にでてしまいました。結果、教師の座を追われることになりました。

信じてもらえない悔しさを一度経験した真矢です。

　　　「理想ばかり追って現実をみない人は一番迷惑なんだよ。

　　　自分だけが正しいと思っている・・」

こんな言葉が真矢を追いつめて行きました。

 

そして結婚。教師として子供たちに捧げてきた愛を家庭で生かしてほしいという声に

押されたように理想の子育てを追求しているようです。こんな家庭に生まれてきた

翔君は幸せだったのかどうか・・。いつもケンカばかりの両親。厳しいしつけの真矢。

けれど親を愛さない子供なんているわけがないのです。私立に入れるための訓練を

する翔にチック症が見られたのはまもなく。せめて両親が仲良しであればこんな訓練

何ほどでもないでしょう。しかし自分の目の前で繰り広げられるそれはいつも自分が

原因だと小さな胸を痛めてかわいそうでなりません。こんな時、夫の会社に強制捜査

が入ることになりました。まっすぐ理想だけを見ている真矢には耐えられない出来事

だったようです。二人の言い争いはやがて真矢の父親の経営する私立学校にも及

び泣き崩れる真矢を翔は目撃してしまうのです。大きくなったらママを幸せにしてあ

げる。という翔のなんて健気なことでしょう。子育てにも手を抜かずきちんと育てると

いう理想をそのまま実行している真矢。窮屈さを子供なりに感じていたのに、それで

もママのためにできること、ママを喜ばせたいこと、翔は朝一番で真矢の好きな蝶を

採りに出かけてしまいます。ベッドが空だと気付く真矢の衝撃はどんなだったでしょ

う。それからの翔を求めての捜索、溺れた子供の人工呼吸など涙なしでは見れない

展開でした。これがもとで結局真矢は離婚することになります。

　　　　　翔はお前が殺したんだという夫の言葉がこだましていきます。

 

再び教育センター。真矢のもとにはたびたび和美が訪れます。自分が中学生活に

なじめないこと、クラスが冷え切っていること。何とかしたいと思っていることを訴えて

きます。それがクラスで受け入れられないことも。真矢は得意のセリフを言うのみ。

　　　「いいかげんに目覚めなさい」

 　　　皆のため・・しょせん自分の考え方をおしつけてるだけ。

　　　本当に相手のためになっていたら、言い訳しなくても相手はわかってくれます。

　　　愛を感じてくれます。辛くてもそう信じなさい。

先生は私たちのことをそういう気持ちで見て、教えてくれてたんですね。

和美はスッキリした顔で帰っていきました。窓から見る和美はスキップしています。

それを見守る真矢は無表情でも目には愛しさが溢れているようです。

 

真矢は再び回想します。離婚し、ずたずたになり実家の呼び鈴を押そうとしたこと。

母親が出てきて帰っておいでと言ってくれたのに拒んでしまったこと。やがて真矢は

翔が溺れた川に入っていきます。翔の元に行きたかったのでしょう。可哀想な真矢。

そこで携帯が鳴るのです。それは 愛でした。5年ぐらい経ったでしょうか。6年だった

愛が17歳になって再び登場します。その変身ぶりは凄まじい。優等生の雰囲気を

漂わせていた子が夜の街にいること自体がもう凄いです。この子はひたすら真矢に

愛して欲しかった。かわいいと言ってくれた真矢をひと時も忘れる事はなかったのか

もしれません。自分が退職においやった先生だというのに。「今から死ぬ」という子供

の時と同じセリフが飛び出してきました。危なげな男たちに囲まれているところを救

出し、話を聞いてみると妊娠したと言います。相手は逃げたと。なんでそんな人と？

かわいいと言ってくれたから。愛は根本的に寂しいのでしょう。愛されたい、相手を独

占したいという幼い感情から成長していません。それなら好都合。一緒に踏み切りに

立とうという真矢。真矢だって絶望しかなかったしさっきまで死ぬことを考えていまし

た。迫る電車に愛は「死にたくない」と絶叫し二人は危機一髪、かろうじて助かりま

した。真矢は愛を諭しはじめています。教師の魂がむくむくと頭をもたげてきました。

　「愛してほしいと願うばかりでその人たちに何かしてきた？」

　「どうしたらいいかわからないなら学びなさい」

　「学校に戻っていい友達や先生に出会い、いろいろな人を好きになりなさい」

子供はどうしたらいいの？という愛に真矢は堕ろすしかないと答えます。今までの

自分だったらきれいごとを言っていた。けれど今の愛は母親にはなれない。

一切が終わり、愛は真矢に言うのです。教師に戻って自分のような子を助けてあげ

てほしい。いい先生に出会わないでダメになる子がたくさんいることを。そして真矢に

ちょっとだけアドバイスもします。今度先生になったらもう少し厳しくしたら。

さっき先生に叩かれたことが実は嬉しかった・・と。

 

帰ろうとしたら和美が友達をつれてきました。3人組ができたと。下手なギャグでも

仲間がいたら楽しい。真矢には和美がかわいくてなりません。でも無表情なまま、

もうここに来る必要はないわと言ってしまいます。和美は真矢が冷たいことを言って

も全く意に介さない強さがありますね。三人の掛け合いにしばし和む真矢でした。

 

こうして真矢は再び教壇に立とうと決心し、数々の面接をこなしたようです。

そして、天童の学校にたどり着きました。

担任が既に二人やめているクラスの後任。

うわぁ～～怖いですね。震えそうです。

ふわふわのヘアスタイルと優しい色合いのスーツは、一つにまとめたヘアと

グレーのスーツに変わりました。真矢なりに優しいだけではない厳しさを形にすると

こういう扮装だったのでしょう。しかしまだ、これでは足りなかったようです。

 

　　　　　今夜のエピソード２　～悪魔降臨～をお楽しみに

 

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翔君のシーンには可愛さと大泣きがやってきて大変でした。

真矢に母親だった時代があったというのが今後における影響が大きいはずです。

戸田恵梨香には野ブタ以来、会いました。

かわいいですね・・小学生の愛がどうしてあんなに変身するのか変わりすぎの気もし

ますが、う～ん・・でもだいぶ目を楽しませてもらったことに違いありませんね。

しかし、あの真っ黒でひっつめの真矢に至るまで、段階があったということがよくわか

りました。真矢も傷つき理想と現実に悩んだということでしょう。