くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

ハケンの品格 第5話

2007-02-08 14:13:22 | ハケンの品格

正社員の座に胡坐をかいてると春子はいうけれど

正社員だってリストラの危機にさらされてるのは同じでしょう。

                         

小笠原の嘱託契約を更新できないという話を桐島から聞かされる里中。

当の小笠原はパソコンに電源入れることすらできないようです。

今まで何をしていたかっていうくらい何もしてない状況。

居眠りをする小笠原に消しゴムを投げる春子も居丈高でやりすぎですねぇ。

さて、小笠原のことで心を痛める里中は東海林に相談し、

小笠原にいい仕事をしてもらい結果を出してもらおうと言い出しています。

マーケティング部では朝食を食べ損ねた社員と小笠原の会話により、

「塩むすび」の企画を小笠原のものとして提案することにしました。

デパートで迷子になり、買い物までする小笠原。

桐島が様子をみてクビをふり、春子がイラつくのも無理はないですね。

お腹が鳴った春子がおかしかった。

迷子騒ぎでお昼を食べ損ねて・・それが何か?・・

あわてて春子を社員食堂に連れていく桐島と里中。

ここでびっくりしたのは社員は350円のカレーが社員以外にはその倍の700円。

社員食堂とはいえ仕事で共通項があるのは同じではない?

こんなあからさまな会社って見たことないよ。

さてここでは桐島から小笠原の査定を頼まれる春子です。

「マーケティング課のお荷物」だと言い切りました。

東海林がそれを聞いて怒る事、怒る事・・・

 「あいつは派遣の皮をかぶったインベーダーだ!」・・ぎゃははは・・

これに対する春子の切り返しが聞けないのが実に残念だわ。

まあ、ハエが何言ってもスルーでしょうが。

しかし、いつものスペインのお店に東海林と里中がやってきました。

踊らない春子は嫌な予感がすると言ってましたが当たりですねぇ~~

「お時給インベーダー」と東海林から言われても

「はい、それが何か?」と涼しい顔。

「面倒くさそうだな」というリュートに「このハエを追っ払ってくれる?」という春子。

東海林がそれを見てカチンと来たせいか「いちゃつくな」って怒鳴る・・・。

ありゃりゃ振られたのが一目瞭然。

小笠原が危機感もなく会社にいることに違和感だというのが春子。

  派遣は3ヶ月に一度、リストラの恐怖にさらされるんです。

  あの人は会社に甘えて危機感がなさすぎたんです。

  次はあなたたちの番かもしれませんね・・・

一言もない二人です。


里中はとうとう小笠原に切り出しました。

言い難いことを言わなければならないって本当に辛いですね。

そのときは笑って里中を逆に慰めたような小笠原でしたがショックは強かったようで

そのまま、お昼に出て帰りませんでした。

森が自分が小笠原の仕事を奪ったからかと春子に言ってみるも・・

    思いあがりです。

    あれだけ仕事をしないで会社にい続けるスキルをあなたたちも

    学ぶべきです。ほとんどナマコ状態ですから・・・

もんのすごい嫌味ですなぁ・・でも痛快です


国税局の査察。99年の伝票が手書きだったせいか粉飾の可能性があるという。

タイムリミットは5時。それまでに伝票を探し出してPCに入力しないといけません。

てんやわんやの騒ぎ中、マーケティング部は小笠原を案じています。

しかし春子は無駄話をするなと一言。里中に対してでも、

   (小笠原に)何もできないのならそこに黙って座ってなさい。

   定年までずーっと自分の身を守ってなさい。

   あなたにはそれがお似合いです。

相変わらず手厳しい春子です。

しかし春子が出かけた先は例の定食屋。いきなり小笠原のネクタイをつかみ

ひきずって会社に連れ戻しました。いつかの小笠原の話を聞いていた春子は

手書きの伝票を把握していると睨んでいたわけですね。

どんな情報もちゃんと役立てるのが春子。伊達に時給3500円ではないわね。

そしてそのダンボールを見つけた小笠原です。さっそく手分けしての入力。

急に小笠原がが生き生きしだしてきました。

しかしここで終わらないのがこのドラマ(笑)事故発生。

身分証を引っ掛けたせいでエレベーターが止まってしまいます。

ロープを持って出て行く春子を東海林が見ています・・どこ行くんだ?!

縄を二重三重に縛って円を作り足に腰に巻いて降りていましたが、

ほとんどサーカスですね。恐いです・・ぶるぶる・・

東海林が確認したところ、「昇降機検査」の資格を持ってるという春子。

どじこめられていた里中たちに突然ロープとともに春子が降りてきました。

  大前さん、忍者の資格も持っていたのですかぁ?

んもおおう・・小笠原さんてば爆笑すぎます。

  伝票はあなたが届けなさい、あの中にはあなたの会社人生が詰まってる。

助けてあげて小笠原のために花道も作ってあげたというのに

ロープを・・という声を無視して二人は行ってしまいました。

信じていたのに・・・くそ~~

   私としたことが・・・

それを助けてくれたのが東海林。どなたか存じませんが・・・

手まで握ってしまってるしね・・せっかく助けてくれたのに素直に感謝しない春子。

  ばっちぃ~~手、洗ってこよう・・・

  私の礼儀作法に不満があるのなら一ツ木さんにお伝えください。

とにかく、一件落着。小笠原も会社の契約更新ができるとのことです。

それは春子のおかげであることがわかっている小笠原です。

春子にだけは言うけれど更新はしないと告げています。

しかし春子はそれはダメだと

   ナマコがかっこつけないでください。

   かっこよくスパッと会社を去るのは派遣の専売特許なんです。

   社員なら社員らしく会社にしがみついてください。

涙を流す小笠原に皆が寄ってきます。

もしも65歳定年ならまだ3年残っています。

頑張って居座り続けるのもスキル・・・ファイトだ~~Oh

                        

春子の心根の隠れた優しさがじんわり染み通るような名場面でした。

一見、素っ気無く、冷たく、誤解を生むけれど、

実はいつも相手のことを考えているのがわかるだけに

このモノの言い方さえ何とかすればもっと楽しくやれるのにと思ってしまいます。

でも笑顔を出すのは仕事のうちに入らないといわれそうですね。

春子は、かなりの資格をとっていますよね。

先週はロシア語、今週は昇降機検査、重機免許もありました。

どれも一朝一夕では取れない経験や努力を必要とするものばかりでしょう。

血のにじむような努力をどれだけ重ねたらそんなに凄いことができるの?

その時間と今の年齢の相関関係にちょっと疑問があったりしますね(笑

 

東海林とのやりとりが最初に戻ったわね。

東海林が憎憎しげに言うのがいいわ~~(笑

でもせっかく東海林がロープを投げて助けてくれたんだからお礼ぐらい言っても

いいのにね・・・素直にいえないのはやはりどこか気にしてるからでしょうか?


ただ、あのエレベーターのところで里中と小笠原が春子の声を無視して行って

しまったのが非常にきつい出来事でした。
ちょっと里中にしては信じられないですよね・・・


森は今週、珍しく大過なく勤めましたね。よかったよかった



18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハケン5話 (アリス)
2007-02-08 16:53:44
今回の話は春子の良さが伝わってきました。
本当は周りのこともちゃんと見てて、考えてて、優しいところもあるんですよね。
最後、小笠原さんとのやりとりに感激でした。素敵です。

エレベーターはビックリでした!!
東海林とは喧嘩仲に戻ったけれど、どこか前とは違っている感じがしました。やっぱり多少意識しているのでは?
里中主任は小笠原さんを連れていくことにいっぱいいっぱいだったのでしょうね(笑)
返信する
春子さん、いいヤツだ! (tomo)
2007-02-08 18:14:04
かりんさん、こんばんは。

今回は、リアルで楽しめました。
春子さん、「出来る」人間は、きちんと状況を冷静に捉えて、さりげなくフォローも気配りも出来る、ということを見せてくれましたね。あれで、もう少し柔和な表情で「普通に」話せば、もっと周りの人間との関係もよくなるんでしょうが、春子のポリシーではないんですね。何だか、もったいないわ・・・。

あのエレベーターでの活躍には、びっくり!ああいう資格もあるのね。私も、せめてぶっきらぼうでもいいから(笑)、東海林にお礼を言って欲しかったわ。
置いていかれたのは、ショックでしたね。

そうそう、あの社食での値段の差別は、ひどいですね!まさか、あんなのないわよね?一緒の職場で働いているのに、それはあんまりですわ。

春子が、何故あそこまでクールに心を閉ざしているのか、そろそろ知りたいものですね。ほんとは、情の篤いひとなんでしょうね・・・。

返信する
アリスさん♪ (かりん)
2007-02-08 18:22:49
こんばんは!

最後の「しがみついてなさい」は、
小笠原さんがアナログ人間と知ってる春子にして
最大の応援をしてくれたようですね。
残された日があとわずかなら残してあげればいいと誰もが思うけれど助ける事などそうそうできはしない。しかし春子にかかるとちゃんとその能力を発揮するステージを用意してもらえるわけです。
ほんと、スーパー派遣だわ^^

今回の昇降機検査ってレスキューの技術まで駆使してすごかったですね。忍者という小笠原の言葉が爆笑でした。縄を・・という声を無視したのはね・・やはり東海林につなげるためでしょうけど、あんなに叫んでるのに、違和感です^^;
返信する
tomoさん♪ (かりん)
2007-02-08 18:39:43
こんばんは!

>状況を冷静に捉えて、さりげなくフォローも気配りも出来る、

ねえ~。聞いた事は全部頭の引き出しにきれいに整頓されて入ってるのですね。どんな無駄話でもどこかに役立つかもと思ってるのか、自然にそうなってるのか。りっぱですわ。
そして、一件乱暴なやり方なのにちゃんと相手を立ててフォローしてるのがすばらしいすね。

>もう少し柔和な表情で「普通に」話せば

物腰を柔らかくするのは本意じゃないとしたらせめて掴みかかる言い方を普通にするだけでも違うのにね。
ほんともったいないですわ~~。

昇降機検査の資格ってikasama先生によると電気系の大学卒のあと2年の経験が必要らしいの。
OLから大学は入りなおしたわけじゃないでしょうし、かなりはしょった脚本ですよね。そこはドラマなのでスルーですが文系理系どんなものでも来いといえる春子はやはりスーパー派遣ですよね。

>社食での値段の差別

私はそんなの見たことないです。皆一律ですよ普通は。か、お給料で昼の補助を出して外の人にはわからないようにするとか工夫してますよね~~。

>情の篤いひとなんでしょうね・・・。

ぶっきらぼうな対応の仕方なので素直に優しさを出さないので不器用に見えますよね。
どうしてそうなのか私もその理由を知りたいです。
返信する
Unknown (mari)
2007-02-08 18:54:01
私見一番気になったのは、春子が縄を!と叫んでいるのに、2人で行ってしまった、里中たち。ショウジバエに助けられて、さらに、「ばっちぃ」なんて。
お互いの手の温かみは感じたのでヨシとしましょうか。
今夜の一ツ木さん。制御不能と叫んでいましたね。でした
返信する
くの一 (ろーじー)
2007-02-08 20:01:20
あの状況下で「忍者の資格」って。。(笑)
小笠原さんナイスですよねー。
すっかり春子にロープを投げるのも忘れてましたし
そーいや、森ちゃんは今週はミス無しでしたね。エライ!
返信する
こんばんはです (ikasama4)
2007-02-08 22:50:11
唐突であり得ないような展開が目につきましたが
最後はしっかりオチがあって
そして春子さんらしさが出てて良かったですね。

東海林との仲は最初に戻ったようですが
今度は里中の春子への心中が気になりますね。

>ただ、あのエレベーターのところで里中と小笠原が春子の声を無視して行って
>しまったのが非常にきつい出来事でした。
>ちょっと里中にしては信じられないですよね・・・
実は東海林が助けに行くと見越した里中の深謀遠慮だったのでは
ないかと思ったりして。

・・・考え過ぎかな(笑)

昇降機検査資格者をどのように取ったのかは気になるところですが
来週は助産師の資格が登場するようですね。

助産師は看護師の資格をとった状態で専門の学校で
6ヶ月以上教育を受けて国家試験で合格してとれる資格のようですね。
その看護師も専門の学校で3~5年勉強する必要があるようですね。


春子はこれらの資格をどのようにしてとったのか
資格の数よりもその過程が気になる今日この頃です(;・∀・)ゞ
返信する
こんばんわ♪ (くう)
2007-02-09 00:05:45
>ただ、あのエレベーターのところで里中と小笠原が春子の声を無視して行って
しまったのが非常にきつい出来事でした。

これだから里中くんはダメなんだよ~(+_+)と思いました。
点数稼ぎ所なのに、東海林に持って行かれちゃった。
こんな事じゃ、私が望んでいた△にはなれそうも
ないです。。。(; ;)

ま、もっとも、東海林もせっかく助けたのにマジで
ばっちぃ、と言われてたから、まだ入り込む隙は
あるのかな(^_^;)
返信する
多分・・・ (Lady-e)
2007-02-09 02:10:09
春子もなんらかの形で
会社辞めてますよねぇ?
だから 正社員であっても
力をそこで伸ばしていかないと
危険と思ってるんじゃないのかな

正社員も今の時代
終身雇用じゃないから
リストラの恐怖はあるけど

派遣の方がロングで働きたい人にとっては
その緊迫感は高いかも

春子みたいに最初から3ヶ月と決めてる人は
その恐怖感が無いと思うんですよね
最初から3ヶ月って思って出てるから

春子の過去の出来事が
彼女に 延長とかを一切しない
なにかの期待を自分自身持たない状況に
置くという選択をした理由じゃないかと
思ってるんですわ
返信する
次は何かな~? (まこ)
2007-02-09 13:14:15
徐々に春子のぶっきらぼうな物言いにも慣れ、
段々とこのドラマを楽しめるようになってきました
小笠原にもあれだけキツく当たってたのに
最後には春子にだけ大事な話を打ち明けたり・・・
仕事に関しては他人にも自分にも厳しいけど
心根は優しい人なんだって皆わかってるんですね~
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。