体奏家/新井英夫の予告報告 (DANCE-LABO KARADAKARA)

体奏家/ダンサー新井英夫の舞台活動とワークショップ活動の予告と報告。たまに日々の雑感あれこれなども。

野口体操の授業を高校で@名古屋市立菊里高校

2009-11-22 20:33:44 | 報告

11/19(木)名古屋市立菊里高校音楽科で、音楽を志す高校生1~3年生3クラス(各約40名)野口体操の特別授業をおこないました。
http://www.kikuzato-h.nagoya-c.ed.jp/

音楽科の先生方が東京芸大で野口体操を学生時代習っていたのがそもそものご縁。若い音楽を学ぶ世代にもこの「力を抜く体操」をぜひ体験してほしいということで、10年以上続いている一日特別レッスンなのだ。内藤恵美先生をはじめ今年もお世話になりました。


野口体操は、ぼくが最も影響を受け、舞台・ワークショップとも今の活動の大きなヒントにもなっているもの。1998年まで、創始者の野口三千三先生が亡くなるまでの最晩年の約10年間、直接学ぶことができた。かけがえのない体験だった。まさしく「体操」であることは確かなのだが、かなりユニーク。「力を抜く」という方向から、自然の力学(重力・重さ)に合った動きの感覚を育てる「身体メソッド」(←一般向けにいえばですが)といえる。でも動き方の練習だけでなくて、からだの実感と言葉の問題から語源や字源を手がかりにしたり、装身具・おもちゃ・岩石鉱物化石が「教材」として登場したりする。ぼくが受けていた野口先生の野口体操はそんなからだをめぐる「博物学」のようなレッスンだった。あえていえば、アタマもココロもカラダも丸ごとが揺さぶられ、ほぐされるレッスンだった。

そんな、従来の体操の枠にこだわらない「野口体操」の面白さを、入門編としてどう今の高校生に伝えるか? というような思いで毎年レッスンをしている。
冒頭写真は、ワークショップでもよく使う「ポリ大膜」。これで波をつくったり、ドームをつくって中に入ったり。「生きているからだ液体的にふるまう」「動きは重さの力」というような野口体操のたいせつなことをリクツでなく体感してもらうレッスンの導入。これはいつも盛りあがる!

1~3年生まで、毎年一度この授業を受ける。受験前の3年生は流石に真剣なまなざし、かなり深い動きについてのヒントを手渡せたように感じた。

(残念ながら、野口体操の肝心の「動き」の写真は、記録も担当されていた内藤先生が、ぼくのレッスンの助手もしていくださっていた関係で途中から撮れていません。野口体操のコンテンツについて興味のある方は野口体操公式HPへどうぞ。ぼくもお世話になっている羽鳥操さん主宰の信頼できるWebサイトです。
http://www.noguchi-taisou.jp/)。




野口体操については、今後このブログでもカテゴリーをつくって語っていきたいと思います。

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