体奏家/新井英夫の予告報告 (DANCE-LABO KARADAKARA)

体奏家/ダンサー新井英夫の舞台活動とワークショップ活動の予告と報告。たまに日々の雑感あれこれなども。

ぜひみて欲しい写真展@池袋 !! マイノリティの女性と子どもが作者。日曜1/30まで

2011-01-27 23:58:51 | 予告
昨年津田塾大学のソーシャルメディアセンターのプロジェクトでをお手伝いさせていただいたのですが、その時にできた映像などなどの写真展のご案内を企画のプロデューサー坂上香さんからいただきました。転載させていただきます。ぜひぜひのオススメの展示です。

昨年、坂上さんとのプロジェクトを経て、映像メディアのチカラや希望を改めて感じました。つなぐ手段、本来のメディア=媒介として。


以下転載です。
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津田塾大学ソーシャルメディアセンター x ダルク女性ハウス x
サバイバルネットライフ x out of frameによる、協働写真展が
いよいよ明日1/28から1/30まで池袋で行われます。
DVや薬物依存のイメージを変える写真展だと思います。
ぜひお立ち寄りください。

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【転送歓迎】

メディア4Youth  子どもたちの写真展 第二弾  
「おどるカメラ、旅するカメラ」
http://edu.tsuda.ac.jp/cmccl/event/020/index.html
http://outofframe.org/events.html

2010年5月から8月にかけて行った写真ワークショップで子どもたちが
撮影した写真やスライドショーを披露します。
同時に、ダルク女性ハウスの写真展「Don’t you?~私もだよ~」も開催します。

日時:2011年1月28日(金)~1月30日
※時間は日にちによって異なりますのでご注意ください。

★オープニングレセプション★ 
 1月27日(金)18:00~19:00

写真展
・1月28日(金) 12:00~20:00
・1月29日(土) 11:00~19:00
・1月30日(日) 11:00~17:00

場所:Orange Gallery オレンジギャラリー 東京池袋 ※池袋駅より徒歩2分
※Orange Galleryのサイトはこちら <http://e-tamaya.biz/og/>
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-9-11-103
TEL 03-3971-5934
入場無料

JRでお越しの方:地下の南口改札を出て、右手メトロポリタン方面、ルミネ
(メトロポリンプラザ)を目指して歩いてください。ルミネ入り口前の吹き
抜けのエスカレーターで地上に出ると、メガネドラッグが正面に見えますので、
その通り沿いを左方向に歩いてすぐです。

主催:津田塾大学ソーシャル・メディア・センター
共催:サバイバルネット・ライフ ダルク女性ハウス out of frame

■メディア4Youthとは?
津田塾大学ソーシャル・メディア・センターとサバイバルネット・ライフ
(DV被害の女性や子どものための支援団体)、ダルク女性ハウス
(薬物依存者の回復施設)、アウト・オブ・フレーム(映像表現を通して
新たな生き方を模索する団体)等のNPOと協働で行う、子どもと女性のための表現
プロジェクトです。


君津でのダンスプロジェクト(ダン活)、本日公演!!

2011-01-22 06:24:30 | ダン活@千葉君津
君津でのダンス滞在記の続き

1/20(木)
 午前中は、生涯学習センターで、60代以上の退職リタイア後に余暇を過ごす市民サークルを対象に出前ワークショップ。みなさん予想以上に「からだ」に関心が高い。ダンスというより、自分そして他者のからだをほぐし(ほぐし合い)、じっくり向き合う…という静かで楽しい時間が流れる。今回は別々に活動している2つのサークルの「合同活動」におじゃました。ここ君津は「新日鉄」の街でもある。新日鉄関連の新住民(といっても「昭和」から)と、代々ここに住む方たちとをベースに「ふたつ」のシルバー市民サークルが別々にあるのだそう。地理的にも歴史的にも、ふだんはあまり交流しないサークルの方々どうしが、いっしょにからだを動かして楽しむ機会を提供できたようだ。ダンス=からだを使うコミュニケーションとして。
 午後から夜まで、びしーっとリハーサル。あさっての本番に向けて「自分たちのダンス」も温まってきた。

1/21(金)
 まるまる一日リハーサル。今回公演は2部制。新井作品+参加者との共演作品の2本。夜は、後半の参加者との共演作品の稽古と場当たり。7才から60代までの君津ダンサーズが登場することになった。公演が楽しみ。
 この日もリハーサルの合間をぬって松本ピアノの3代目松本新一さんが、ピアノのメンテナンスにきてくださった。新一さんは、現存する松本ピアノの修復もされている。各地に残るピアノを集めて修復してる場所に君津へ事前下見にきた12月に見学に訪れた。そこはなんと市内の中学校。何台ものピアノが学校の一角で「再生」を待って静かに眠っている姿は壮観だった。新一さんは、これらピアノの一部の修復を中学校の技術家庭科の授業として生徒とともに行っているのだそうだ!! 「職人さんとピアノをつくる授業」ですよ!! なんとも素敵。技術室をみせていただくと、生徒が手巻きした弦の一部や、磨いている部品が整然とならんでいた。週一回ほどの生徒との作業では、一年で音が出るまでいかないこともあるらしい。一台のピアノを生徒が数年数学年に渡り、本物の職人さんとともに手作業で作り上げていく、音が鳴る瞬間といったら…。なんとも贅沢でわくわくする話しだ。楽器だけでなく、誰かがこの「松本ピアノ」の物語を手がかりに作曲(生徒との共同作曲)してくれたら面白いアートプロジェクトになるなあーと夢想しています。

ご興味のある方はこちらをぜひ!!
松本ピアノ・オルガン保存協会のブログです。
http://blogs.yahoo.co.jp/ryuuousaijin/folder/147850.html



さて公演は本日1/22(土)の15時より君津市民文化ホールにて。交通案内等詳細は以下のHPのチケットインフォメーションのページからご覧いただけます。東京からも高速バスでホールの目の前まで約1時間と「近い」です。近隣の方ぜひぜひお越しくださいませ。
http://www.kimibun.jp/




滞在型ダンスの一週間! 君津で続行中。

2011-01-21 07:59:48 | ダン活@千葉君津
月曜から君津に滞在してのダンスプロジェクト。市民文化ホールでのワークショップの他、いろいろなところに出前ワークショップにでかけています。

1/17(月)
東京より昼に君津着。午後は君津市の山間部、市街から車で約1時間の亀山中学校でのワークショップ。1年生の13名(学年全員の生徒数です!)対象、個性派ぞろいでユニークな表現続出。のちホールにもどってテクニカルの仕込み。ここの技術スタッフさんたち、腕もお人柄もすばらしい方たちばかり。

1/18(火)
午前中にテクニカル仕込みと稽古続行。午後は亀山中の2年生の13名対象。ちょっとオトナびた感じ。緊張していた最初から最後は笑顔と楽しい表現が湧き出た。少ない生徒数であることのデメリットもあるそうだが、先生方に見守られ
友達どうしで育ち合っている子どもたちと接してみて、都市部の子どもと違った「豊かさ」を感じた。都市と過疎地域との交流プログラムをワークショップでできたらいいなぁと思いました。夜はホールで一般向けワークショップ。7歳から60代のでが集まった! ほぐす・つながる・つくるの流れで新井英夫「もうひとつのダンス」ワークショップ。

1/19(水)
午前中はホールで稽古。午後から「サンラポール南房総」という高齢者施設でのワークショップ。滞在居住型の施設だ。一回目のセッションは15名ほどで比較的お元気な方たち対象に、立って動いてのプログラム。二回目のセッションは、座ってのセッション。特に二回目ははじまりと終わり表情がとても柔らかく変化した。最後は「ふるさと」のメロディーに乗せて、本気の本気での「ダンス」をプレゼントさせていただいた(舞台より緊張!?)。歌声も自然発生。ありがとうござました!! 夕方にホールに戻ると松本ピアノの3代目(冒頭写真)の松本新一さん
が楽器のメンテナンスにきてくださった。今回使用する松本ピアノは君津にゆかりのある日本の草分けのピアノ製造会社。今回は創業初代のマツモトさん制作の「オルガン」、と2代目マツモトさん制作の「ピアノ」と歴史的共演!をします。
夜はホールひきつづき一般ワークショップ二日目。関係が丁寧につながって、いい動きがどんどん出てきた。何人かは1/22(土)の本番舞台で共演する。楽しみ!!

松本ピアノ・オルガン保存協会のブログです。
http://blogs.yahoo.co.jp/ryuuousaijin/folder/147850.html


明日1/17から君津市でダン活スタート。

2011-01-16 21:51:08 | ダン活@千葉君津
明日1/17から千葉県君津市に約1週間滞在して、君津市民文化ホールを中心にワークショップや市民参加型を含む公演を行うダンスプロジェクトをします。(ダン活・公共ホール現代ダンス活性化事業) 君津での様子はこのブログでご報告しようと思います。明日はまず山間の亀山中学校一年生14名(←学年全員で、です!)での出前ワークショップ。 千葉は海も山も近接してあるんですね。楽しみです!


1/22土の公演のチケットも好評販売中です。新井作品+地元の市民と踊る共演セッションの2本だて公演。東京からだと遠いイメージのある君津はナント東京駅八重洲口から高速パスでたった55分(片道1400円)。バスターミナルのすぐ前が「君津市民文化ホール」です。東京在住のみなさん週末はぜひ君津へ!!いかがですか。この企画詳細や交通案内・チケット予約などなどは以下文化ホールのHPで。(HPのチケットあんないのところに新井の情報があります)。
http://www.kimibun.jp/

1/29.30世田谷美術館でワークショップ「セキララ、セキララ 子ども&大人編」

2011-01-13 18:28:42 | 予告
きたる1/29(土)と30(日)に世田谷美術館でワークショップを行います。まだ若干定員に空きがあるようです。ご興味のある方はぜひ!(転載転送歓迎です)
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/event/list.html
昨日の朝日新聞夕刊でも紹介されていた彫刻家佐藤忠良氏の展示に関連した大人と子どもを対象としたワークショップ。1/30(日)には閉館後の「誰もいない美術館で」2日間の成果発表もします。今回、打ち合わせの席で案内役の演劇家柏木さん、学芸員の塚田さんと話していて彫刻(特にブロンズ像)をつくることの「秘密」を想像してみました。それは粘土を介した対象との濃厚な禁断のコミュニケーションなのか!? モノとしてオリジナル作品はこの世にない、展示作品は実はすべて「贋作コピー」!? まずはみんな粘土になるべし!?…。 ともあれ、今までにない面白いワークショップになりそうです。発表会の観覧のみをご希望の方は世田谷美術館にお問い合わせを。


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佐藤忠良展関連
ワークショップ「誰もいない美術館で」 vol.30 「セキララ、セキララ 子ども&大人編」

展覧会からヒントを得て、ダンスや演劇を創作するワークショップ・シリーズ。閉館後「誰もいない美術館で」、発表会を行います。

出演: 柏木陽(演劇家、NPO法人演劇百貨店代表)、新井英夫(体奏家・ダンスアーティスト)
日時: 2011年1月29日(土)、30日(日)
両日とも13時~18時
(発表会:30日、19時~20時)
申込締切日: 申込先着
会場: 当館地下創作室B
対象: 10代=15名程度、20歳以上=5名程度
参加費: 無料(20歳以上は2,000円)

和歌山市民会館の「ダン活」担当の松尾美和さんの素晴らしいメッセージ

2011-01-13 10:06:27 | ダン活@和歌山
年をまたいで、2週間以上経ってしまいましたが、先月12/26に公演を、事前に市内各所でワークショップを行った和歌山でのダンスプロジェクト=通称「ダン活」。(このページ左欄のブックマークを参照)。この公演の際に当日プログラムに書いていただいた和歌山市民会館の担当者・松尾美和さんの文章が、あまりに素晴らしいので転載させていただきます。「地方公共ホールにとって、今ダンスの持つ問題そして可能性とは?」ということ、まさに直球で伝わってきます。(ちなみに、松尾さんバレーボールのアスリート。現在もママさんリーグでご活躍中!)

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 <和歌山市民会館 ダンス活性化事業担当 松尾美和>
皆さま、本日はダンス公演にご来場いただき誠にありがとうございます。
 
実は、私担当者でありながら“ダンス”と名のつくものは、とっても苦手としており、まさか自分自身が今回のダンス公演に参加することなど、夢にも思っていませんでした。
学生時代、誰もが“ダンス”を経験したと思います。レオタードを着せられ、担当の先生から「はい、鏡の前で○○のポーズをやってみて。」思春期だった私は、恥ずかしい、出来っこない、何のイメージも湧かない・・・が頭の中で駆け巡った結果、ダンス嫌いに・・・。
あれから数十年経ち、今回このダンス事業の中のワークショップに少し気持ちが引き気味なまま参加。しかし、自分でも意外なぐらい楽しめました!
本当に、身構えて参加したのが嘘のように、終わった後の心地よい感じが、普段身体を動かすスポーツと同じ感覚でした。
新井さんの教えてくださる“ダンス”は以前の私の嫌いな“ダンス”じゃなかったのです。“ダンス”じゃない、ってどういうこと?と思うかもしれません。
明らかにカラダは動いているから“ダンス”だけど、伝えたいと思うことをカラダで伝え合うこのダンスは“コミュニケーションダンス”って呼んだほうがよいかもしれません。
この“コミュニケーションダンス”のすごいところは、年齢や性別が違っても、ダンスの経験があってもなくても、みんなのココロがつながって、最後には誰もが笑顔になれるところ!
和歌山では、今回の“コミュニケーションダンス”の種は、少しだけ蒔かれた状態です。まだまだ芽が出るのは先の話になるとは思いますが、和歌山市民会館では、できるだけたくさんの種を蒔き、ダンスでまちを明るく元気にしていきたいと考えています。
        


地域創造レターに記事が載りました。本年もどうぞよろしくお願いします。

2011-01-01 09:39:16 | 報告
あけましておめでとうございます。

昨年もまた、人や場との出会いに恵まれ、各所で充実したワークショップや公演を行うことができました。コンタクトインプロのフェスティバルで野口体操を紹介、鹿児島県鹿屋市・山口県山口市・和歌山県和歌山市での「ダン活」、米国フィラデルフィアの日本家屋「松風荘」でのサイトスペシフィックダンス、子どもたちと10日間のWSを経て創ったせんがわ劇場でのダンス公演(東京都PKT事業)などなど。関わってくださったり、サポートしてくださった皆々様に感謝です。

さて、地域創造レター12月号に、私の「ワークショップの原点」についての記事が掲載されています。紙媒体だけかと思ったらWebでも読んでいただけるようなので、ご一読ください。野口体操との出会い、電気曲馬団時代のこと、カナダでのダンス体験など、連綿と自分史をショージキに語っております。(そういう年齢になっちゃいました)
http://www.jafra.or.jp/j/library/letter/new/series.php

そして雑誌『訪問看護と介護』(医学書院)の2011年1月号の巻頭インタビューに、NPO法人芸術資源開発機構ARDAの理事長 並河恵美子さんと新井英夫との対談が掲載されています。「介護現場に"アート"を運ぶ」と題して、高齢者施設へのアートデリバリー、現代において「死」とは?など、ダンスやアートに留まらない根源的な話題を赤裸々に奔放に語らせてもらっています。現代アートのギャラリー経営者からアートと福祉をつなぐ世界に身を転じた並河さんの話しも興味深いです。こちらは書店で機会があればご覧になってください。(できたら購入してくださいね!)
http://www.igaku-shoin.co.jp/journalDetail.do?journal=34371
本年もどうぞよろしくお願いいたします。