体奏家/新井英夫の予告報告 (DANCE-LABO KARADAKARA)

体奏家/ダンサー新井英夫の舞台活動とワークショップ活動の予告と報告。たまに日々の雑感あれこれなども。

再告知6/7(日)歌姫さがゆきさんと完全即興ライヴ

2009-05-29 12:00:47 | 予告
(転送転載歓迎です)
6/7(日)18時より新井薬師Special Colors(中野区)でアコガレの人と踊ります。
お相手は唄と声のさがゆきさん。http://www.aruma.be/
万障お繰り合わせの上、ぜひぜひお立ち会いください。

さがさんの今までの主な共演者は、中村八大、北村英治、富樫雅彦、
渋谷毅、潮先郁男、小室等、金大煥、姜泰煥、高橋悠治、花岡詠二、
加藤嵩之、鬼怒無月、フェビアン・レザ・パネ、内橋和久、大友良英、
林正樹、白石かずこ、谷川俊太郎、大野一雄、澤井一恵…。というん
ですからすごい!! 昭和の名歌謡曲、ジャズからボサノバまで唱いこなし、
そのうえ天衣無縫で型破りなボイスパフォーマンスもやってのけちゃう懐深く
愛に満ちた歌姫なのです。
(もし貴方がさがさんをご存知でなかったら、今回ぜひ彼女の声を生で聴いて欲しい!!)

04年5月音楽家・金田真一氏のお葬式で出会ったふたり。昨年の春「ふらりと
入った」ライブハウスで運命(!?)の「再会」。さがさんの圧倒的な声の存在感に
「ひと聴惚れ」した新井の熱望に快諾していただき今回の初顔合わせが実現しました。

新井「一度打ち合わせしましょうか?」
さが「新井さんとはイキナリがいいわよ、絶対その方が面白くなる!」
ということで打ち合わせも予定調和も全く無し、覚悟を決めて全身全霊で
「声と動き」の完全即興真剣勝負に挑みます。

なお今回はLive house主催の「Sound Dance Rolling LIVE」というダンス×音楽
の3部形式ライブ。
1部=出演者一組目、2部=出演者二組目、3部=総出演者と希望するお客様も加わった
自由セッション、というユニークな形式。”出演者から観客”へとRollして行く"
というもの。なのでお客様の楽器持参歓迎ですよ!!


日時場所料金など詳細はこちら↓
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※ご予約は新井のアドレスarai-lab@d5.dion.ne.jpに直接メールにてお名前
と人数をお知らせください。前売り料金で御覧いただけます。

■日時 2009年6/7(日)18時開演
■出演 新井英夫(ダンス・体奏)
    さがゆき(ボイス)
   
※もう一組の出演者は、ZUG(ダンス)+De-R[JULIETTA/FLAT!](sound)のお二人です。

■料金 前売1500円(+1ドリンク500円) 
    当日1800円(+1ドリンク500円)
■場所 新井薬師 Art Live Space 「Special Colors」(地図は下記HPから)
  http://specialcolors.jp/iaci/
  東京都中野区新井5-9-1 アーバンハイム津嶋地下
  (ピンクの看板「新井薬師はりきゅう整骨院」の下)
   03-6425-7830(←当日のみ)
■交通 西武新宿線新井薬師前 徒歩5分
・南口から、南方向に、進む。
・右手にパチンコ店がある交差点を超えて、直進する。
・五差路があるが、直進する。
・右手に「+あらいやくしはりきゅう整骨院」があるので、そのビルの地下になります。
(JR 東西線 中野駅からも徒歩13分、上記「Special Colors」HPに詳細地図あり)



さがさんへのラブコールを絶叫する新井(笑)。


芸と農の原点体験!!グリグリプロジェクトに参画。

2009-05-28 15:23:13 | 報告
写真は西巣鴨での農作業中に現れた野生のマルハナバチ、美しかった!!

昨年からWSでお世話になっているNPO「芸術家と子どもたち」。西巣鴨の廃校の校舎や校庭まるごとが西巣鴨創造舎として再活用されていてその一角に事務局があります。西巣鴨は、20年近く通い続けている名店ファイト餃子があったり、野口体操の創始者野口三千三先生のご自宅があった僕にとって縁もゆかりもあるところ。

その西巣鴨で先日23(土)に「芸術家と子どもたち」が主催するグリグリプロジェクトというユニークなワークショップにゲスト講師として参加してきました。
どこがユニークか?というと都市の「校庭」に大人と子どもがいっしょに畑をつくっちゃおう!!というところ。自然が直接の先生でお手本。それが「グリグリプロジェクト」なのです。5年間継続してきたこのプロジェクトに今回は3回にわたって畑づくり+ダンスや体操もしてみようという企画なのでした。なんで畑とダンスなの???。でもそのつながりがやってみてよくわかりました。

さて最近、ウチで料理で残った野菜のヘタの部分をお皿に水を入れて台所で「栽培」しています。庭もベランダもない我が家ではこれが限界。でもニンジンも三つ葉もゴボウも大根も健気に伸びて、時には花まで咲かせてくれます。ただただ美しく力強い。見ていてなぜか元気になれる。うれしくやさしく笑顔になれる。そして「いのちを食べていること」を今までより実感して毎食の「いただきます」の気持ちも少し違ってきた気もします。経済状況が深刻でも、暗い悲しいニュースがあっても、つまり人間界でなにがあっても「植物が伸びる!!」というようなもっと大きな自然界のほうのチカラ。このチカラとつながって生かされているのが紛れもなく人間なんですね。当たり前ですが、都市型消費生活ではこの「当たり前」が見えにくくなってきちゃう。それはきっとよろしくない…。

「グリグリプロジェクト」と「ダンスや体操をやる」の重なるテーマもこのあたりにあるのではないかと。やってみたら不思議に畑仕事と体操とダンスと音楽と外遊びとがひとつに交じり合いつながったワークショップになりました!
ヒトのおおもとの仕事はきっと農林水産業、自然のチカラへの感謝・畏敬・祈りから芸能や祭りが生まれたにちがいない。芸と農は一体。そんな原初の姿に立ち合ったような至福の「グリグリ芸農」体験。僕は午前中から夕方までたっぷり参加。半分以上の時間は土をいじってましたが、楽しかった!! 大人と子どもがいっしょに参加できて、わいわい体を動かして自然の恵みをいただく、そして芸と農。こういうワークショップは本当に貴重だし、たくさんの可能性を秘めていると思います。

当日の詳細レポートはこちらのグリグリ「スタッフ日記」をどうぞ。いい写真もいっぱい。

スタッフのみなさま、参加者のみなさまに深謝です。次回(2/3回目)も楽しみ。





「ダン活」で可児市にいってきました。

2009-05-19 13:11:50 | 報告


ダンスのチカラで「まち」を元気にする。そんなことにいくつか関わっています。そのひとつが(財)地域創造の「ダン活」(=公共ホール現代ダンス活性化事業)。コンテンポラリーダンサーを地方公共ホールに派遣して、劇場で地域市民のみなさんとワークショップをしたり、高齢者施設や学校や福祉施設にアーティストが出張してワークショップをしたり。そして地域の方々とダンスを作って公演もやる…というもの。ぼくは平成21.22年度のダン活登録アーティストをやらせていただいています。

ということで、5/8金9土に本年度ダン活第一段になる岐阜県可児市に下見と打ち合わせと準備ワークショップを兼ねていってまいりました。プロジェクトの本格実施は11月。劇場のほか、工業団地、高齢者施設、福祉施設でもワークショップをすることに。今から楽しみです!!! 写真はいずれもダン活実施先の可児市文化創造センターalaの市民サポーターグループalaクルーズのみなさんとのワークショップの様子です。

写真で飛行機みたいな格好している若者に注目。彼は可児市に住む学生さんYくん。
福祉教育関係の勉強をしながら、ストリートダンスを仲間とやっている青年。劇場alaの前でブレークダンスの稽古をしているところを劇場スタッフに声をかけられて(つまりはナンパ!?)、地域の文化活動に参画するようなったとのこと。この可児市の劇場alaが上演だけでなく、地域の出会いの広場・文化の交差点になっているところがなんともすばらしい。劇場のロビーには、アート関連の本やネットを利用できる情報コーナーがあって、工業団地のブラジルから働き手の方々が休日の余暇をのんびり過ごしていたり、劇場前の芝生空間は親子連れの気持ちいい散歩スポットにもなっている。劇場発信の異世代や異文化交流の市民参画型プログラムもふんだん。


さてさて、ストリートダンス系のこのYくんたち。5/9土のワークショップでも大活躍。ワークショップ後、短い時間でしたが、Yくんの仲間とぼく計4人で「即興ダンスセッション」をやりました。ブレークダンス×野口体操×自由形即興ダンス=新しいダンスの誕生!! 前代未聞の面白いものが生まれたのでした。11月は彼等にワークショップを手伝ってもらったり、ともに「作品」も創る予定。ぼくがダン活をやったあとに、何か「種」を残せたらこれほどうれしいことはありません。

可児市のまちの農協直売所でふつうにブラジル野菜が売っていたり、劇場前でひとりでダンスの練習していた若者はこのところの不況で「派遣切り」にあっていたりと…、いろいろな「顔」をみて感じたこと考えたことがたくさんあったのだが、アレもコレもひっくるめて、「ダン活」という出会いを面白いものにしたいと思います。