from Berry Street

ニューヨークライフ with キッズ

浩優の手紙

2006-06-30 13:12:33 | School



朝起きて、いきなり鉛筆と紙を持ってきた。
”何しようとしてるの? 朝ご飯食べないと学校遅れるよ”と思わず言いそうになったけど、
ちらっと覗いてみると、”To Andy”の文字が見えた。
”えっ、アンディにお手紙?”
そう、6/28はキンダー最終日。浩優なりにちゃんと数えていたんだぁ、後何日って。

To Andy,
I love you.
I will miss you when I am in the first grade.
I will be sad. But I will be having a lot of friends and have a new teacher.
BUT ! I will still miss you. Thank you. From Hiyu

思わず目頭が熱くなる。朝っぱらから泣かせてくれるなぁ。
学校に行って、”Here, Andy ! I wrote it for you.”と手紙を渡す。アンディもちょっと
泣きそうになっていた。他の子供達もアンディにプレゼントを持ってくる。皆抱きついて離れない。
”This is how much we all love you, Andy !”と私が言うと、ちょっとエモーショナルな顔を見せた。

教室で一人一人のフォルダーに、プリントを入れる仕事を手伝う。Morning Meeting(朝の会)では、
キンダー初日はどんな風に思ったか、キンダー最終日の今日はどんな風に思うか、という質問で皆が
意見を言い合っていた。初日の気持ちは、やはり”happy”とか”excited”とかだった。最終日の今日は、
”sad”とか”mixed feeling”という子もいた。黙ってもくもくと仕事をしながら、しっかりと皆の会話を
聞いていたのだが、つくづく、皆1年で成長したなぁと思う。

今日の私の気持ちを英語で表すと、「Content」・・・とても満足した気持ち。

学校が終わって、泣いたり抱き合ったりしている高学年の子達がたくさんいる中、キンダーは皆走り
回って遊んでいる。私達のクラスは、最後まで皆帰らずにアンディの周りを取り囲んでいた。
たくさんの”Thank you”とたくさんの”Hug”とたくさんの”Good Bye...” 本当に感謝の一年だった。

ひゆくん、キンダー卒業おめでとう。1年間よく頑張りました。
来年も楽しく毎日行けるといいね。本当におめでとう。

PS:引っ越しの後、しばらく更新出来なくなるかもしれません。Kaori

キンダー最後の夜

2006-06-28 13:45:58 | School



明日でキンダーが終わる。なんとも感慨深い夜である。
嬉しいような、淋しいような。なんだかそわそわして眠れそうにない。

ついさっきまで、担任のアンディや、一緒にクラスペアレントの仕事をしたマリアや、クラスのママ友
からのメールのやり取りが続いた。まずは、担任の先生とクラスペアレントの間で、秘密で進められて
いたプロジェクトについて。秘密というと大げさだが、明日解散する時に、クラスの子供達一人一人に
トートバックをプレゼントしようというもの。バックには、遠足に行った時の集合写真が写っている。
アンディが文字などをデザインしてくれた。マリアからは、先生への最後の贈り物に関してのメールが
来た。いろいろな仕事に関わってくれた親達への、感謝のお礼も込められたメールだった。
”最後に”と前書きがしてあって、私の事を書いてくれた。

'' Finally, to Kaori, the other class parent, who was always on the ball. She kept the ship afloat....''

とっても嬉しかった。
私こそマリアにありがとうと言いたい。お互いに言い合っているのだが、私達は本当にベストコンビネー
ションだった。お互い性格が全くと言っていい程反対で、だからこそ互いに気がつかないところを補い合い、
大変気持ち良く仕事ができた。本当にマリアとは、一年間楽しく時間を共にする事ができたと思う。

明日の朝、アンディの最後のヘルプをする事になった。
トートバックの中に、それぞれの子供達が勉強してきたプリントや絵などを入れる作業。
私はメールに何も悲しい事など書いた覚えはないのに、アンディからの返信にはこう書いてあった。

'' Don't be sad... Your hard work will not be forgotten.
I can't thank you enough for everything this year, Kaori. ''

私のなにげない文章の中に、淋しい気持ちが込められていたのかな?
こうしてこのブログを書いているうちに、またまたメールが入ってきた。

I thank you Maria and Kaori.
For helping my family in very a trying year. As I said to Kaori yesterday : you guys were great guiding
our group with loving tender care specially thru the school turmoils.

私の大好きなママ友達、アイビーから。
こんな風に感謝されると、我ながら本当によくやったと自分を褒めてあげたくなる。
そして「もう来年はクラスペアレントはやらない」といいながらも、またやりたくなってしまうのは事実。
それにしても、浩優も本当にこの1年で大きく成長してくれた。
楽しく毎日学校行けたのも、本当にアンディの御陰だと心から感謝している。

世界が生きている

2006-06-19 12:26:18 | New York



こんな手紙を読んだ。

私は野球はやらない。だから手を骨折して、野球が出来なくなる”いたみ”を知らない。
でも私は、松井さんの打つホームランを見ていると、世界が生きているような気がした。
何も知らない私でも、松井さんに早く立ち直ってもらいたいと思う。

これは、あるNYの日本語学校に通う中学校1年生が、ヤンキースの松井選手に宛てて書いた手紙だ。
NYのローカル新聞、”週刊NY生活”という新聞に載っていた。左手を骨折して療養生活をしている松井選手へ、
子供達からの激励メッセージと題して、たくさんの子供達から寄せられた手紙を掲載していた。
私はこの子の文章を読んで”ドキッ”とした。”世界が生きている”という表現の仕方。

子供って素直だなぁ・・・。子供って真っ直ぐだなぁ・・・。
真っ白で真っ直ぐで、だからこんな表現ができるんだと思う。

ある時浩優も松井選手に手紙を書いた。

「まついさん、はやく、てをなおしてください。
はやくみたいです。ひゆうより。」

小さな手で、時間をかけて、一生懸命丁寧に書いた、たった3行の手紙。
そんなたった3行の短い文章でも、浩優の松井選手に対する思いが込められていた。

今まで野球なんてほとんど見た事がなかった私。NYでヤンキースやメッツの試合を観に行った事は何度もある。
私のお目当ては、球場で食べるジャンクフードと、あのなんともいえない熱気。
皆で立ち上がって、”Take me to the boll game”を歌うのも楽しい。
だけど最近は、浩優が毎日真剣に野球を観ている御陰で、私も少しは野球選手の顔を覚えてきたし、専門用語も覚えてきた。

「あ~、早く大人になって、ひゆくんのジョッブ(Job=仕事)がしたいなあ」と浩優。
大人になれば、あのブラウン管の中のあそこで、野球ができると思っているのかな、ふふっ。

「ママ、ひゆくんの背番号は26に決めた。どうして26か知ってる?」
「この間バスに乗っていた時、頭の中で26って数字がポップアップしたの」と浩優。

”ポップアップ?” ”あぁ、閃いたのね、なぁ~るほど”。

たくさんたくさんいろんな事、ポップアップする毎日であって欲しいと思う。
なんたってキミはこの世に生まれてまだ6年。たくさんたくさん夢を持って大きく成長して欲しい。

ちょっとくだらない話

2006-06-15 12:45:44 | New York



ちょっとくだらない話なんだけど、浩優の洋服を買いに出かけた話。

「ママ、来週のダンスパフォーマンスの時、ひゆくんフロッグになるから、上も下もグリーンを着なきゃいけないの」
「えっ、そんな話ママ聞いてないよ」と話していたら、その夜、先生からメールが入った。
上も下もグリーンなんて持ってない、という訳で行ってきました、ショッピング。
もともと私はリサーチはするが、ショッピングはあまり好きではない。特に今日は時間も1時間と限られていたので、
さっさとグリーンの上下を買って帰ろうと思っていた。

グリーン・・・あるようでないのよねえ。

GAPにあったんだけど、いまいち気にいらなかった。2枚で$15のものに、2枚買わずに1枚に$10.50出したら
絶対損すると思い、なんとかグリーンともう1枚選ぼうと思うのだが、グリーン以外7色もあるのに欲しいのが見つからない。
ここでは、$10.50のグリーンの服は買わないくせに、パジャマと靴下を買って次の店に行く事にする。

OLD NAVYに行く。グリーン、あるに決まってる、と思いきや・・・無かった!
でも、ブラウンとグレイがかったブルーの組み合わせが可愛いTシャツを購入。

H&Mに行く。”ありますように”、と祈りながらエスカレーターで上がる。・・・嘘、無いの!?、もう嫌っ・・・と思ったら、
ちょっとグラフィックな模様が入るけど、上下で$5のグリーンの服があった!
”もういいや、これでいい”。とにかくここまで来たら、何か買わずには気が済まないので、ととりあえずお買いあげ。

浩優の野球をする靴も欲しかったので、Buy 1 Get 2nd one Half Price ( 1足買ったら2足目は半額)という言葉に吊られて、
スニーカーと夏のサンダルを買う。これだけ買っても全部で$50もいかなかったから、自分なりに満足をして帰ったが、
最初からGAPでさっさと買ってしまっていれば・・・と考えると可笑しい。

それにしても、こんな簡単なはずの買い物に、なんでこんなに時間と体力を消耗して・・・だいたいMACY'Sの辺りって
混んでるし、うるさいし、空気悪いし、疲れるし、・・・・とブツブツ文句。

夕方、野球をして汗だくになって帰ってきた浩優に見せる。

「ママ、ありがとう!ひゆくんぜ~んぶ大好き!」と喜ぶ浩優。この一言で、疲れが一気に吹っ飛んだ。

かたつむりの研究

2006-06-13 12:18:37 | School






浩優のクラスで”かたつむり”の研究をしている。
3ヶ月位かけて、かたつむりをいろいろな角度から学ぶ。
Pre-K(4歳から5歳)の時も3ヶ月事にテーマを変えて、身体の仕組み、宇宙の天体、海中の生物についての
3つの事(テーマ)について勉強した。
年齢に合った楽しい勉強の仕方で、子供達の興味を上手に広げてくれる。
浩優は特に宇宙についてとても興味を持って、今では私なんかよりずっと詳しい。
こういう勉強の仕方って、私が小さい時はしなかったなぁ。

浩優のクラスで、かたつむりのアートのクラスがあって親も参加した。
新聞紙をどろどろに溶かして、それで各々かたつむりの形をつくって固めた。
そしてその後、固まった物に色を塗るという作業。
皆それぞれ使う色も塗り方も千差万別。
さっさと終わってしまって読書を始める子もいれば、1時間達っても塗り終わらない子もいる。
浩優のマンハッタンテーブル(机の並び方がグループ分けされており、それぞれNYCの地域の名前になっている)
はなぜか浩優以外の3人が女の子。おしゃべりの女の子達と楽しくペイントする事ができた。

それにしてもこの朝のイベントに集まった親10人程、皆写真撮りまくり!
皆、親バカちゃんだなぁ~(私も含み)。

来週はいよいよ’’かたつむり研究’’の発表会がある。
3ヶ月間勉強してきた事を、親の前で発表するのだ。
発表会の前日、’’かたつむりお料理会’’をするらしい。
かたつむりに見える食べ物を皆で作って、冷蔵庫に入れておいて発表会の当日親に食べさせてくれるらしい。
どんな物ができるのかな・・・楽しみなような怖い?ような・・・・。

浩優の面接

2006-06-09 22:36:29 | Hiyu



うちの近所にThird Street Music Schoolという学校がある。
マンハッタンでは有名な歴史ある音楽学校。
この学校で、今年の秋から始まるピアノクラスの面接があった。

大人との面接なんてもう慣れてる浩優。
椅子にドーンと足を広げて座っちゃって、ペラペラよくしゃべる。
面接して下さったピアノ科のディレクターが、「それで, Hiyuはピアノを弾くのが好きなの?」と尋ねると、
「 Well, my mom told me that we should just see if you have a space for me.」と言い出した。
「Hiyuは音楽以外には何が好きなの?」と面接官。
「I LOVE baseball ! I want to play baseball all the time ! 」と始まった。
おいおい、余計な事は言わなくていいぞ。

これはニューヨークの子供だからかなのか、とにかくどの子もよくしゃべる。
4歳位から、自分の主張をしっかりできる子が多い事にはびっくりさせられる。
英語で’’She knows who she is.'’ 彼女は自分が誰かよく知ってる、つまり自分の人格をよく知ってる、
というような言い方をよく耳にする。
小さな子供を子供扱いしないアメリカの教育の仕方にも、小さいうちから自分をしっかり持つという事の
理由になるのかなぁ。

後になって、音楽学校から電話があった。
9月からピアノのクラスを取る事が決まった。
「イエーイ!」と喜ぶ浩優。
またひとつ私がコミットする事が(私も頑張る)増えてしまった。まっ、とりあえず1年頑張ってみるか。

もうすぐ夏休み

2006-06-07 10:33:25 | School




もうすぐキンダーも終わろうとしている。
6月28日がキンダー最後の日。29日から夏休みに入る。
”エ~~ン、キンダーが終わっちゃうよぉ~”、と思っているのは私だけだろうか?

8時15分、校庭に始業のベルが鳴り響く。
校庭で遊んでいた子供達が一斉に並んで、先生と一緒に教室に入っていく。
校庭の外からそれを眺めるお父さんやお母さん達、最近は少し前よりも増えている。
暖かくなったせいだけではなく、キンダー最後の自分の子供の姿を目に焼き付けておきたいんじゃないかなぁ。

去年の今頃はプレスクールの卒業式だった。
Pre-K ( キンダーの前の意味。4歳から5歳のクラス)とキンダーを比べると、こんなにも違うのか、
と本当にびっくりする位この1年で成長した。
今では英語の本も読めるようになったし、スペルは間違っていても英語で文章も書けるようになった。
日本語と英語の宿題も毎日きちんとするし、なんと言っても野球に夢中。
ひとつの事にこれだけ夢中になれるのも、成長した証拠だと思う。今の浩優にはまさに’’野球はパッション!”なのだ。

この1年、浩優はとても恵まれた環境にいたと思う。
まずは学校の先生。アンディという本当にいい先生に恵まれた。
私もアンディのような先生に教わりたかったな。とっても楽しそうだもの。
そして、お友達・・・アレックス、ザッカリー、アトム。この3人とは特に親しい。
友情はこれ位の年齢から育まれるんだなぁ、と思った。
来年もクラスが変わっても、チェスやGil Sportsで一緒になれるといいね。

私はプレスクールの頃からクラスペアレンツ(クラスの役員)をしている。
1年間、クラスのいろいろな行事に忙しくしてきているだけに、色々思い入れも深い。
仲良くなったママ友達はもちろん、アンディのヘルパーとして1年間やってきたわけで・・・なんだかやっぱり淋しいなぁ。
そう思う反面、キンダーを無事終了する事ができてとても嬉しかったり、気持ちも落ち着かない。

校庭で遊ぶ子供達を見て、しみじみ皆大きくなったなぁと思う。
私みたいな人間は、どこかの田舎で幼稚園の校長先生でも、のんびりやるのが本当はむいてるのかもしれない。