アメリカってホント面白い国。
というか、やっぱり広いし、多種多様なんだなぁ。教育に関しても、ホントそれぞれ。
3歳からお受験教育を始める親もいれば、子どもの宿題さえ見ない親もいる。
学校のボランティアに一生懸命な親もいれば、「そんなの関係ねー」(もう古い?)
って、何があっても来ない親もいる。親の教育方針だけではなく、学校も様々。
学校によって、勉強の仕方も違えば、進み具合いも違う。
カリキュラムも全く違ったりする訳で、日本では当たり前と思っていた事が
当たり前ではなかったりする。例えば、椅子に座って本を読む。
浩優の学校では2年生になって初めて、椅子に座って本を読んでいる気がするなぁ。
去年まで椅子に座ろうが、カーペットに横になろうが、本を読む態勢は自由だった。
今年は皆きちんと座って読んでいる。
国語の教科書も無い。読みたい本を自由に選んで、自分のペースで読む。
たくさん読める子はとても難しい本を読んでいるし、そうでない子はその子の
レベルに合った本を読んでいる。読んで書く。これがいわゆる国語のクラス。
算数も宿題のテキストはあるが、やはり教科書は無い。
そして算数に関して言えば、学校によって、違ったメソッドで勉強する。
浩優の学校はシンガポールマスと言って、シンガポール式の算数だ。
ニューヨークで、シンガポールマスを取り入れている学校は、浩優の学校ひとつだけ。
このシンガポールマスに魅力を感じて、この学校に入れたいと思う親も多いそうだ。
日本ではインド式計算というのが流行っているらしい。
テキストブックをお友達に見せて貰ったところ、シンガポールマスに似ているので、
きっと同じものだと思う。あるインド人のお母さんが「シンガポールマスは実は
シンガポールではなくて、インドが最初なのよ」と誇らしげに言っていたのを
なんとなく覚えている。
他にも、2カ国語教育と言って、週3回英語、週2回スペイン語で全て学ぶ学校。
キンダーから第2外国語やチェスなどを学ぶ学校。1年生と2年生というように、
2学年一緒のクラスの学校。宿題が多い学校と少ない学校。通信簿の付け方が
厳しい学校とそうでない学校。人種や宗教が様々なように、学校も様々。
親もその子の性格にあった学校選びにいろいろ悩むところだが、
幼稚園からキンダーに上がる時に、その子の性格にあった学校選びの為の
カウンセリングなどもしてくれる。このカウンセリングで浩優は何て言われたか・・。
「Hiyuのような元気な子は、小さなこじんまりとした学校では無い方がいい」
今、改めて思っても、確かに・・・。
「Hiyuのようなおしゃべりな子は、自分を主張できる、人種的にも多様な学校がいい」
これも、ごもっとも。先生、よく知ってらっしゃる。
「Hiyuのような褒めて伸びる子は、チャレンジングな環境がいい」
要は「お調子者で褒めるとすぐにつけ上がる」と言う事ですな。
浩優が4歳の時にアドバイスして貰ったこの3点、今でも忘れない。
そして選んだ今の学校。確かにこの3点がぴったりとはまってると思う。
小さくこじんまりしてないし、おしゃべりで自己主張の強い子も多い。
人種も様々で、まさにニューヨーク。勉強の仕方も面白い。
アメリカの教育制度のいいところは、チョイスがあるところ。
そしてそのチョイスを求めて、変える事に抵抗が無いところ。
「子どもの教育はアメリカで」と、わざわざその為に越して来た人達もたくさん
知っているが、なるほど、そういうところなんだと最近ようやく解ってきた。
元気で楽しく学校に行ってくれるのが一番!
と言いつつ、さぁ今日も宿題頑張りましょう!と教育ママは忙しいのだ(笑)。