from Berry Street

ニューヨークライフ with キッズ

バケーション!

2008-06-26 12:32:19 | School



2年生も今週で終わり。

日本のように終業式など無いアメリカは、先週末からバケーションを取り始める家族も
けっこういるようで、今週はもう、学校があっても来ない。
先週の金曜日に、担任の先生に「一年間ありがとう」を言っている家族もいたりして、
先生からは「バケーション楽しんでね!」と言われてハグする。
最終日に渡される成績表は、そういう家族には自宅に送付されるのだそうだ。

5月後半から、アメリカはバケーション気分なので、
5月早々、ダンスや音楽の発表会があり、6月に入るとすぐ勉強してきた事の発表会。
これらの発表会が終わると、たいした勉強はしない訳で、夏休みも宿題ゼロ。
前回書いたドクターサガーにある親が「夏休みはどんな勉強をさせたらいいか」の質問に、
ドクターは「特に何もしなくていいです。Enjoy your summer ! 」とただにっこり。
学校からは一応「夏の間も1日30分本を読みましょう」「日記をつけましょう」
と言われるが、これは決して強制ではなく、夏休み明けに提出する事も無い。

浩優の今年の先生ジェニファーは「夏休みの日記にどんな事を書いたらいいか」
というアイデアを教室で話し合い、父兄に向けてメールをしてくれた。
読んでいるだけでわくわくするような旅行地や、どんな事をするかのアイデア。
ちなみに旅行地はこんな感じ。

California, Tokyo, South Carolina, Upstate New York, Montana, Colorado,
Maine, Japan, Disney World, Pennsylvania, St.Louis, Florida, Italy, Nantucket,
Shelter Island, France, Philadelphia ....

夏が終わって、9月にひとまわり大きくなった子ども達に逢うのも楽しみ。
浩優ももうすぐ日本。毎日「ママ、僕もう待ちきれないよ」と言っている。

写真は「ニューアムステルダムスタディの発表会」の時のもの。
クラスのお母さんが衣装まで作ってくれて、雰囲気出ています。




ニューヨーク生活の中で見つけた、「ちょこっと」を皆さんに紹介いたします
KAORIのちょこっとニューヨーク


子どもをコントロールしてはいけない

2008-06-19 00:49:26 | School



浩優の学校に、ドクターサガーがやって来た。
ドクターサガーは、アメリカにシンガポールマスを紹介、定着させた第一人者で、
数学においては世界的に名の通った学者である。

アメリカの公立校は、学校によって様々な学習方法があり、
学校、あるいは校長先生の考えで、例えば算数なども違ったやり方で学ぶ。

浩優の学校はニューヨークで唯一、この「シンガポールマス」という算数を取り入れている
学校で、それが魅力でこの学校を選ぶ親も多いと言っても過言ではない程。

私にはシンガポールマスのどこが魅力なのか、他の学校が使っている算数のやり方と一体どこが
違うのかもよく解らないが、ドクターサガーというおじいちゃんはとりあえずとても権威のある人で、
このおじいちゃんに年に何回かはるばるシカゴから来て貰う為に、学校側もたくさんお金を払っている訳で、
そのお金は私達の寄付から成り立ってる訳で・・・、
など、そこまで深く考えていないが、とにかくこの親向けの勉強会に出席した。

このおじいちゃんの話を聞く度に、いつも思わされる事。
私は浩優の宿題を見過ぎなのだろうか。息子の算数のできを心配し過ぎなのだろうか。

とにかくドクターサガーが言うには、
子どもの宿題を手伝わない事。見ない事。できない事を責めない事。

できない事を責めないという事は、親なら誰でも解っている事だと思うけど、
私の場合、解ってはいてもその感情がコントロールできなくて、
ついつい言わなくても良い事を子どもに言ってしまう。
それがプラスになるかと言うとそうでは無くて、自信をなくす、やる気をなくす、僕はできない、
僕は駄目なんだと思わせているようで全然良い事など何も無い。
お互いのストレスが大きくなるばかりで、考えれば考える程、私自身とても疲れる。
私が普段軽く口にしてしまった言葉が、どれだけ浩優の心を傷つけているかと思うと、
言ってしまった事は取り戻せない、それならどうやって自信をつけさせるかとまた悩んでしまう。

ドクターサガーの話を聞いていると、手伝う、いわゆる「ヘルプ」する事は、
手伝っているのでは無く「子どもをコントロールしている」のだと言っているように聞こえる。
そう考えると、私は明らかに浩優をコントロールしていると思われるし、
かと言って、ほったらかしにできないし。
どこまでが手を貸す事で、どこからがコントロールする事になるのだろう。
子どもはどれ程、親の手を借りたい、あるいは借りる必要があるのだろう。
もしかしたら、私が浩優に手を貸し過ぎる事で、あれこれ言い過ぎる事で、
彼を駄目にしているのではないか。

勉強会の最後に、ドクターサガーに親からのたくさんの質問が飛び交う中、
私は次のアポイントがあったので、最後まで話を聞く事ができなかった。
心がずっしり重くなった感じがして、いろいろな思いが頭の中をめぐって、
整理されないまま、ふらふらと会場を後にした。

私の母は、無責任なくらい、私に対してほったらかしだった。
それが良かった点と悪かった点がある。
私自身はもっといろいろな事に対して厳しくして欲しかったと思っている。

反面教師というのだろうか。ひとりっ子なのと、一緒にいる時間がたくさんある事、
現地校と日本語の学校の宿題をこなす事が大変な事などから、ついついかまってしまう。
周りの人の話を聞くと、私がしている事は決して厳し過ぎる事も無く、
むしろもっともっと子どもにいろんな事をさせている親が多い。

もう少し、ドクターサガーの話が聞きたかった。
もう少し、自分なりに噛み砕いて考えてみたかった。
良かったのか悪かったのか、ここのところ悩んでいた事が、
解決の糸口があるんだよ、実は私自身にあるんだよ、
と誰かに背中をトントンと叩かれたような気がした。
そこから先は自分でよーく考えてごらんと言われたみたいだ。




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エリーゼのために

2008-06-12 01:53:21 | Piano



今年も無事終わりました、ピアノのオーナーズコンサート。
浩優が通っている音楽の学校では、一年に一度、この時期に発表会があります。

今年は浩優は「エリーゼのために」を弾きました。
エリーゼのためにといっても、短いバージョンですが、
一生懸命練習を重ねて、無事に上手に弾く事ができました。

私も小さい時、人前に出るのが大好きで、
人が大勢いればいる程、お調子モノで、
「カオリには緊張という言葉が無いの?」と、姉によく言われた事を憶えている。

浩優を見ていると、そういった目立ちたがり屋の面では、私の小さい時にそっくり。
ステージに立つ事が大好きで、皆が自分に注目してくれる事が嬉しいようだ。

コンサートの後に、浩優のピアノの先生、みき先生と一緒に写真を撮らせて頂いた。
みき先生の存在を知らずに選んだ学校だったが、
今思うと、みき先生のような優しい、教え方の上手な先生のおかげで、
浩優はピアノを楽しく続ける事ができていると、心から感謝している。

「ひゆくんは本当に本番に強い子ですね!」

と先生はおっしゃった。
褒められているのか、?な部分もあるが(笑)、
確かに浩優は、野球とピアノに関して言えば、かなり本番に強い。

家では何度練習してもできなかった箇所も、みき先生の前ではさらっと弾けてしまったり、
今回のコンサートでも、堂々と落ち着いて弾く事ができた。
良かった、と私は一安心。

楽しく、長く、続けて欲しい。
できれば、みき先生にずっとずっと見て欲しい。

歌う事と人前でパフォーマンスをする事が大好きな浩優のひとつの夢に、
「ニューヨークの地下鉄で演奏する事」というのがある。

もっともっと小さい頃から「ママ、やってもいい?」とお願いされているが、
私が「いいよ」と言ったら、今日にでもやりそうなので、
まだ怖くて(笑)オーケーしていない。
そういう事を考えるエネルギーは物凄くありそうなので、
それならいつかママも参加させて貰おっかな。

いつかニューヨークの地下鉄で、お馬鹿な芸をする日本人親子がいたら、
私達かもしれません・・・。



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もっともっと上に行きたい!

2008-06-04 11:48:57 | Baseball




「ママ、来年僕はヤンキースに入りたい。」

ヤンキースとは、浩優が入っている野球のリーグのヤンキース。
来年の春、浩優は9歳になるので、ひとつ上のチームに上がる事になる。
現在入っているハリケーンズマイナーからハリケーンズメジャーに上がる事が通常なのだろう。
しかし、浩優はハリケーンズメジャーではなく、一番強いヤンキースに入りたいと言い出した。

「ママ、どうして僕がヤンキースに入りたいか知ってる? 
僕はね、皆と一緒に頑張りたいの。ハリケーンズでは、僕ひとり一生懸命頑張っていて、
それじゃあチームとして試合に勝てないんだよ。野球はチームワークでプレイするから、
皆で頑張らないと駄目なのね。僕はもっと上のレベルで野球をやりたいんだ。」

息子よ、なんてまともな意見(親バカ)。これには言葉を失った。
「ただね、あなたは土曜日補修校と試合が重なった時、試合に出れないし、
7月8月はどうせ日本に行ってしまうから、使いモノにならないじゃないの。」
と私が言うと、

「そんなの関係無いよ。ヤンキースのコーチはそれでも僕をLetしてくれると思うよ。
今度聞いてみるよ、それでも入れるかって。ハリケーンズのコーチには、オールスターの
試合の後に言ってみる、来年はヤンキースに入りたいですって。オールスターが僕にとって、
今年最後のハリケーンズでの試合だから。」

おぉ、そこまで段取りを解っているとは(またしても親バカ)。ある意味、びっくり。

浩優の言っている事は何も間違っていないし、気持ちもよく解る。
それだけにどうしたものか考えてしまう。

球場では、ヤンキースのコーチが浩優の顔を見る度に誘う。
「ヒュー、来年はヤンキースにおいで。キミのチョイスだからね。
キミが選んでいいんだから。心配しないで。」という具合だ。

そして同じ球場の、そのすぐ側では、ハリケーンズのコーチが
「ヒューはもうAlready Takenよ。ヒューは私達のものだから。」
と言っている。
誰にも渡したくない気持ち満々で、ガードをしっかり守っているという感じ。

強くならなければ上に上がれない。上に上がれば、もっと高いレベルで野球ができる。

浩優は時々「僕はチャレンジングなのが好きだ」と言う。それはとても良い事だと思う。
なんとか浩優の良いところを伸ばしてあげたいし、何よりも楽しんで貰いたい。

またひとつ、考える事が増えた今日この頃。




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