薫子の暮らしの便り

日常の暮らしで感じたことを写真や絵手紙でお届けします。

香りの波去る

2017年09月29日 | Weblog

あれは2週間ほど前のことでした。

車から降りたとたんに第一波が私の鼻を掠めました。金木犀の匂いが通り過ぎたのです。

今朝、散歩から戻った夫が「白い花の金木犀があるんだね」とポケットから花柄を出しながら、

「もう匂いがしないの」不思議そうに言います。

白花は銀木犀で、香り成分は開花時に発するそうよ、聞いたばかりのことを伝える。

 

寒冷で金木犀が育たない土地に長らく住んでいた反動で、金木犀の香りは非日常でした。

が、今は「過ぎたるは・・・」で、「ほどほど」の美を愛でます。

この秋も金銀の花を散らして香り鎮まり、ホッとする。

 

 

 

 


秋、来た。

2017年09月29日 | Weblog

朝起きて窓を開ける。ひゃーとした冷気。近くの山並みがくっきり見える。

子寒い風に揺れなあがら~♪ 口をついてでてきた「あの歌」

   「野菊」           

  遠い山から 吹いて来る
  小寒い風に ゆれながら
  けだかくきよく 匂う花
  きれいな野菊 うすむらさきよ
  
  秋の日ざしを あびてとぶ
  とんぼをかろく 休ませて
  しずかに咲いた 野辺の花
  やさしい野菊 うすむらさきよ
  
  霜が降りても まけないで
  野原や山に むれて咲き
  秋のなごりを おしむ花
  あかるい野菊 うすむらさきよ


床に寝ころんで

2017年09月28日 | Weblog

日差しが家の中に入り込む季節になりました。

ゆったりとした午後の時間の愉しみは録画しておいた番組を観ること。2本も観ちゃった!

いつもはソファに横たわるけれど、床にごろりと寝そべるのもいつもと異なる視覚があり、面白い。

時折カーテンを揺らして風が渡る。時々まどろんだりして・・・画面を巻き戻す。

 

****城山三郎「亡き妻への遺稿」****

城山夫妻は周囲の家族が恥ずかしくて照れるくらい、いつまでも仲睦じい二人だったそうだ。

城山が終生大切にした言葉。

他にも詩が紹介されていました。

「旗」


旗振るな
旗振らすな
旗伏せよ
旗たため

社旗も 校旗も
国々の旗も
国策なる旗も
運動という名の旗も

ひとみなひとり
ひとりには
ひとつの命

走る雲
冴える月
こぼれる星
奏でる虫
みなひとり
ひとつの輝き

花の白さ
杉の青さ
肚の黒さ
愛の軽さ
みなひとり
ひとつの光

狂い
狂え
狂わん
狂わず
みなひとり
ひとつの世界
さまざまに
果てなき世界

山ねぼけ
湖しらけ
森かげり
人は老いゆ

生きるには
旗要らず

旗振るな
旗振らすな
旗伏せよ
旗たため

限りある命のために


「支店長の曲り角」城山三郎著より
 
 
 

 


孫のお供

2017年09月24日 | Weblog

恐竜好きの小3の孫娘と遠足に行きました。上野の科学博物館を目指します。

上野公園口に9時着。もう既に人人人です。東京ってどこでも混んでいるのですね。(+_+)

駅を出て目の前が東京文化会館、懐かしい。私たちの初デイトはここでベートーベンの第9を聴きました。

なあんて言っているまに科学博物館前。もう長い列ができています。特別展に並んでる様子。

私たちは常設展示に入場。科学博物館は日本館と地球館の2棟があります。

下の写真は日本館。このフロアには日本で発見された1m近いサイズのアンモナイトの展示がありましたが、

北海道で発見されたそうです。

こちらの地球館には子連れの若夫婦がいっぱい。地下1,2,3階の展示ブースで孫は興奮気味で写真を撮りまくっていました。

私は彼女が自ら見学する様子を見ているだけで満足でした。付き添いばあば用の椅子が片隅に設置されていれば有難かったな!

トカゲのお化けみたいなほねほねにはイマイチ興味が持てなかったけれど、

この化石を地中から発見したひとのコーフンはいかばかりかなどと妄想していたのでした。

下の写真は孫から私たちへの誕生日祝いメッセージです。

この「恐竜好き」がこれからも続くのか?広がりのある展開がみられるのか?消滅なのか?

どうであれ、何か「大好き」を持っているのは好もしい。見守りたいばあばなり。


冬瓜

2017年09月22日 | Weblog

切るのに往生したよ。このデカ冬瓜。人差し指の根元にまめができた。

しかもこの切り口の美しさ、初めてお目にかかる。売ってる冬瓜は中まで実が詰まっているもの。

畑にごろごろ生ったそうです。直径30センチ近くもあり、手で下げるには重くて抱えたくなる。

味噌汁に入れても好し、美味しいだしでさっぱり似ると旨し、一時に食べなくても冷凍すれば良し。

つい、では2つ下さいなどと言ってしまったが、でも、ひとつあれば十分だった。

は~、もうひとつどうしよかため息つく。そうだ、嫁さんにもっていき、ママ友に配って貰うのはどうかな。

果たして、驚いたことには大好物の返事!!、冬瓜をくれた知人は名古屋で長く暮らし、そのあたりでは普通に食べるという。

嫁ちゃんの母上が静岡で、知人の言うレシピと保存方法、長く置けないなど全く同じことを言うのにも驚きでした。食文化ですね。

身近に自分にはない食文化、いいかも、食の間口が少しばかり開いたかな。

これは冬瓜と一緒に頂いた茄子。細長いのは焼きナスに、コロコロのは水ナスで糠漬けに向いてるそう。

 


山に行って深呼吸

2017年09月22日 | Weblog

なぜか突然に「山の竜胆が今頃咲いているだろうか」と気にかかり、

そうおもうと息子達が小さい時に家族で歩いた山道にひっそりと咲く竜胆が頭に浮かぶのでした。

そうだ、山の花は待ってくれない。古くからの友人を誘い行ってきました。

あぁ、お山の竜胆は健気に咲いていました。寒くてトレーナを着ました。高山の冷気を吸い込む。

車道の際にはトリカブトやウメバチソウも見られた。奥滋賀の高天原が目的地でしたが。

生憎、ゴンドラもリフトも休日のみの運転で動かず。

気持ちを切り替え、山ノ内町の道の駅で買い物。野菜が安いこと!高原の幅広インゲンがあった。これ美味しい。

お安い買い物ができ主婦たちニコニコ顔。須賀川の蕎麦屋さんでお昼にする。信州蕎麦旨し。

木島平のダリア園は2度目。平日は静かでありがたい。

そういえば、白根、志賀は夏休みと紅葉時の狭間だったからでしょうか。ひっそりしていました。

友人宅まで高速を使っても片道2時間、そのあとは全部友人が運転と案内をしてくれる。

暗くなる前に帰宅することを計算にいれると案外時間がきつい。

しかし、「早く行って早く帰る」そのくらいが今の私には大切になってきたのかな。

 

 


晴れた!

2017年09月02日 | Weblog

天気予報は芳しいものではなかったけれど、きっと晴れる、空を見てそう思ったのだ。

花は待ってくれない、マツムシソウはどうしてるかしらん?、会いに行ってみる。

芒が勢力範囲を広げ、花のきれいな野草が追いやられてしまうのかしらと危惧しました。

夏休みが終わり、高原は静かでした。このまま榛名湖を一周したら家路につくつもりでいましたが、

「花楽の里」にも寄ってみるかと夫の言葉に嬉しいやら、寄り道にしては遠いんじゃないかと迷う。

(少し前に一人で行ってこようかな~と口走っていたのを覚えてくれたのだね)

中之条から牧水峠を越え、少し先は草津である。行きました!花楽の里。

山の中で、ほかになあ~んにもないところ。だけど山だらけって好きなのです。

野菊や金銀草が道端に咲いているのを見ると、この景色がいつまでも見られますようにって願う。

欲を言えばツリガネニンジンもソバナもありふれた花としていつまでも咲いていてほしい。小鬼百合も・・・

素敵な秋晴れの一日に感謝。

 


パリ、その後。

2017年09月02日 | Weblog

知りませんでした。

この記事を読んでから、パリ滞在中にレジ袋を買ったことを思い出しました。

スーパーのレジを済ませても入れる袋がないので、袋をくださいと言ったら0.5ユーロ(70円前後)の有料であった。

私の住んでいる所の周辺のスーパーではエコバッグがなければ2円のレジ袋代が要る。エコバッグ持参ならば2円引き又は店カードにポイントを付けている。

 

ネットで関連記事を検索すると、微小のプラごみが海洋、魚類をいかにひどく傷つけているのか、

胸がつぶれるような光景の写真が溢れていた。

レジ袋を断る癖をつけたいと切に思いました。その程度では焼け石に水と承知しながらも・・・意識は向けていたいと思います。

帰国後に荷物整理をしていて、土産の包装材にビニール袋が少ないとは思っていたのです。

右の薄緑は有料の袋です。袋の下には「Please do not  throw this bag into the nature」と書かれています。

買い物の際は、いつも3人のリュックに品物を直接入れて帰りましたよ。

気が付くと大抵の店にはレジの傍に布製バッグが2~4ユーロで売られていました。

 

 (^_-)-☆

ブレスレットを作りました。左の2本は細かい仕事で、目がしょぼしょぼして苦戦しました。

これ、孫のお気に入りの店で、彼女の買い物を待つ間に材料を買い、作り方を教えてもらったものです。

 

店の壁戸棚にずらり並んだガラス瓶には色々なビーズが詰まっていました。それが彼女に夢をくれるのでしょうか。

飽かず眺めているのでした。

 

入浴時に体を洗うタオル袋。何て呼ぶのでしょうか。

宿に用意されていたのが存外快適だったので、100均タオルハンカチで縫いました。

足の指の間などをタオル越しにしっかり洗えます。

 

 

店前に置かれた花、いいでしょ。 素敵なアイデアが印象に残りました。

 

自分の生活をしている住処を赤の他人に貸す勇気は自分にはないけれど、おかげで学ぶことの沢山あった滞在でした。

実に簡素で、合理的、清潔、そして豊かさを感じさせてくれた住まい方。それは人柄が滲み出るものなのでしょうね。

 

 ばらばらの事柄をおもいだすまま、列記しました。